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【第一章】6 典花の奮闘

よろしくお願いいたします。

悪魔の動きは速い。

たった一匹相手に、四人は苦戦していた。

羽で立体的に飛び回るため、なかなか狙いを定めることができない。本来武装部隊は前衛と後衛で入れ替わりながら戦闘を行う形式を採用している。しかし、現在この場所にいるのはたった二人。まだ戦場にも出たことのない典花にとって逃げずに銃を持って戦う姿勢を保っていること自体が褒められたものだった。

「もう、全然当たらない!」

百式機関短銃を手に、典花は苦戦していた。一か月という短い期間の中でまだ所属すら決まっていない一年生の訓練はとてつもなくハードだった。基礎体力はもちろんのこと、武器の扱いも魔法の仕組みもみっちり叩き込まれる。同級生の中には隠れてサボっている者もいた。だが、典花は1ミリも訓練を怠らずここまで頑張ってきたのだった。

そんな典花でも実際に悪魔を目にするのは初めてで、そこまで立体的な動きをするものを相手にするのも初めてだった。

「大丈夫、落ち着いて狙えば…って後ろ!!」

聖良の大声に驚き、半ば反射的に振り返る。あと1mのところまで炎が迫っていた。

典花に支給されている武器は百式機関短銃のみ。盾などの防御装備は持っていなかった。

「え…マジで…?」

今度こそ本当に死んだかもしれない。聖良や翼紗が必死に手を伸ばしてくるのがまるでスローモーションの如くゆっくりと見えた。死ぬ間際はスローモーションになるとかいうアレだろうか。

と、その時だった。

横から飛んできた何かが、一瞬で炎を消し去ったのだ。

典花には何が起こったのかわからなかった。見ると、何かが飛んできた方向に誰かが立っていた。

「わたしもお手伝いします。」


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