軍学校
ちょっと間が開きましたすいません
あーこの感じこの感じ........
このなんかよくわかんない叱咤激励。
なんとなくの既視感を感じながら俺は入学式に出席していた。
長い長い話も終わり、入学式が終わった。
俺は引率の先生について、自分のクラスに向かった。
担任は女性らしい。
おっと、俺は別に性差別をするわけじゃないぜ。
戦場でもやばい女はいっぱいいたからな。
ハイジャック制圧作戦で一緒になったスーザンっていう女は一人でテロリスト5人をぶちのめして、褒賞を貰っていた。
その時の武器がレンチだって言うんだから笑っちまうよな。
そんな昔の戦友を思い出しているとドンッと後ろから衝撃が走った。
俺は少しよろめいて壁に手をついた。
「おっとっと.......」
「あぁ.....すいません!大丈夫で......ってあ!あなたは」
どこかで見た顔かと思えばあの時助けた女の子だ。
「ロイ様の息子様に会えるなんて光栄です!!」
うっ。
そういえばこんな誤解が生まれていたんだった。
俺はかくかくしかじかを説明してどうにかして誤解を解いた。
「ロイ様もそのような冗談をいうんですね........」
女の子は恍惚とした表情で呟いた。
こっちの世界には精神科医はいないのか?早急に精神鑑定が必要だ。
「あ、自己紹介まだでしたね!あたしの名前はキャサリン・ホーン!あなたは?」
「テッド・ハンターだ。王国第二部隊狙撃手。今はその訓練ってとこだ」
そう言って握手をしようとすると、キャサリンはものすごいスピードで手を引っ込めた。
このスピードには米空軍も舌を巻くだろう。
「どうした?」
「第二部隊の狙撃手........?嘘、ほんとに?」
キャサリンは驚愕に満ちた目をして俺を見つめた。
何をそんなに驚いてるのかと聞くと、第二部隊であることはなんとなく察しがついていたが、狙撃手だとは思わなかった。と答えた。
なんでも第二部隊の狙撃手は多種多様な仕事をハイレベルでこなすことを求められることで有名で歴代の狙撃手たちは1人と漏れず、軍学校に銅像がたっているそうだ。
「絶対にバレたらダメだよ!?すっごいめんどくさいことになるから!」
「はい.......」
キャサリンの迫力に思わず敬語を使ってしまった。
全く、そういうことは先に行っておけよ!たぬき親父め。
そうこうしてるうちに教室についた。
はぁ、前途多難だなぁ。
俺は深いため息をついて椅子に座った。
こんなんで大丈夫なのか俺の学校生活。
「はい!皆さんこんにちは。私は担任のリサ・カーターです!ここにいるということは皆さんはすでに王国の兵士の一員なのです。忠誠を誓いそれに伴った行動を........」
「せんせぇー、話はもういいっすわ。つまんないし」
一人の大柄な青年が何人かの取り巻きと一緒にニヤニヤと笑って先生の話を遮る。
「なんですかその態度は!」
「そんなクチきいていーのせんせー?俺の親父に頼めば先生ごとき余裕で辞めさせられるんだよ?」
先生は下を向いてしまった。
全くやりすぎだ。ガキども。もう我慢ならんこれは見逃せん。
拳を固めて、席を立とうとしたその時。
ヒュッ
火の玉のようなものが俺の横を掠める。
「やれるもんならやってみなさいよ」
先生は火の玉を60ほど体のまわりに漂わせてぎらりとした視線を横柄な青年へと向けた。
まさか、この人は........
「あたしは第二部隊所属の炎の女王シンディ・アドラーよ!下手に出てればつけ上がりやがって!消し炭にしてやるわ!」
やっぱりか。
事前に聞いてはいたが、ここまでのクレイジー野郎だとは想定外だ。
俺は火の玉を全て拳銃で打ち落とす。
この短距離でも能力は発動するみたいだ。
よかった。
シンディは驚いて俺の方を見た。
周りも俺の方を興味深く、そして少し恐れたような感じで見ている。
「あなた.......やるわね。ふんっ。彼に免じて今日だけは許してあげるわ。次はないからね」
そう言ってシンディは鼻息荒く、教室から出ていった。
後で挨拶に行かなきゃな。嫌だなぁ........
ふぅっと大きな息をついて椅子に座ると、隣のキャサリンがさすが第二部隊ね!と興奮していた。
俺は今後あいつと作戦行動を取らなきゃいけないのか。
そしてキャサリンは質問をバンバン投げてくる。
お先真っ暗だな。
俺は考えるのをやめて、机につっぷした。
起きたらテキサスにある自分の家に戻ってないかな。
俺は若干のホームシックを覚えて目を閉じた。
評価感想どしどしよろしくお願い申し上げます!とっても喜ぶし嬉しいので!いつも読んでくれる皆様大好きです。もう愛してます!