入学前日
音速の二話投稿!!!
はーあ.......
前回のあらすじをお話しよう。
俺が狼を殺して女の子を助けたら、その女の子はロイさんのファンだったって話だ。
「はぁ......」
「おいおいどうしたんだ。我が息子よ!」
「どうもしてないし、息子でもないだろ」
「なんだと!?これが反抗期というやつか.......おぉ、神よ」
ロイさんはバンバン背中を叩いて笑った。
ウザイ。すごくウザイ。
結局、王都に着くまでロイさんはこのノリだった。
ぐったりして王都につくとロイさんは目を輝かして
「どうだハンター!王都はすごいだろ!」
と言って物凄いドヤ顔でこっちを見てきた。
「まぁまぁね」
ぶっちゃけ、ニューヨークの高層ビルを見てたら、この程度で特段驚きはしない。
ただ、中世ヨーロッパのような感じはなんとなく興奮する。
「まぁまぁだと?それは聞き捨てならんなぁ!いいだろう、俺的、王都の名所百選を見せてやる
ろうじゃないか!」
ロイさんが俺の手を引いて走り出そうとしたその時。
「何してるんですか?」
大人の女性の声が、俺たちを呼び止めた。
振り返るとそこには金髪のポニーテールのシュッとしたいかにもキャリアウーマンという感じの女性がいた。
「いやぁ、アリサ。そういうつもりじゃなくてな.......」
「じゃあ、どういうおつもりで?」
アリサさんの冷たい質問にロイさんの目は泳ぎまくっている。
「あ、アリサ!こちらが期待の新人、テッド・ハンターくんだ」
ロイさんは俺を盾に強引に話をそらした。
「へぇ、君が......私は第二部隊副隊長のアリサ・ロバートよ。よろしくテッドくん」
「おう、よろしく。あんたみたいな美人が副隊長だと仕事が捗りそうだ。あと俺のことはハンターって呼んでくれ。テッドだと、そのー、女とマリファナが大好きなテディベアみたいだからさ」
彼女はキョトンとしたが直ぐに笑顔を作って手を差し出した。
「よくわかんないけどそれならハンターって呼ぶわね」
そう言って俺たちは握手を交した。
「さぁさぁ!挨拶も済んだところで、行こうか!ハンターくんの学用品を買いにな!」
俺たちは二手に分かれ、アリサさんは俺の日用品や、バックや鉛筆などの学用品を買いに行った。
俺とロイさんは本屋に行き、教科書類を買って、制服に採寸に行った。
採寸が終わり、俺達は大通りを歩いていた。
「なぁ、ロイさん。次はどこに向かってるんだ?」
「あぁ、剣を買いにな。剣術は必修科目だからな」
なんだと。
これは予想外......アメリカで剣なんて訓練してないし、せいぜいできるのはナイフ術くらいだ。
この教科が俺の一番の難題になりそうだな。
そんなことを考えていたら、武器屋に着いたみたいだ。
「おーっす!店主いるか?」
勢いよく扉を開けたロイさんが大声で呼ぶと
店の奥から、爺さんが一人でてきてなんの用かと聞いた。
「こいつに合う剣を見繕ってくれ」
そう言うと、俺の肩を持ってロイさんはニッと笑った。
「ふむ、第二部隊の隊員かい?」
ロイさんが頷くと、爺さんは奥から一本の剣を持ってきた。
「エスバヌア産の鋼を使った一振り。うちにあるので一番上等なやつさ」
怪しく鈍い光が発されている。
思わず触ってしまいそうなくらい綺麗だ。
「いいのかこんないいもの貰っちまって」
ロイさんは驚いた声で訊いた。
「いいんだよ。忘れ物だからね」
そう言われるとロイさんの目が少し暗くなった気がした。
そんなロイさんにかける言葉も見つからず、俺は爺さんから軽く手入れの仕方を教えて貰って店をあとにした。
腰に剣があるっているのはなんとなく安心するもんだな。
広場でアリサさんを待って、第二部隊の宿舎に向かった。
ロイさんは、アリサさんに会うと元気を取り戻した。
これも深い信頼のなせる技だろう。俺は少しほっとした。
明るい雰囲気に戻って、楽しく話しているうちに宿舎に着いて、俺は割り当てられた部屋に行き、荷物をまとめベッドに寝転んだ。
まだ頭は出来事に追いついていなくて、まだ夢心地だ。
でも、明日は入学式だ。頑張って慣れるしかないな。
まぁ、第二部隊のほかのメンバーは別のところに住んでいるから、まだ挨拶とかしなくていいのは不幸中の幸いかな。
今回の学生生活は少しは楽しめるといいな。
そんなことを思って俺は目を閉じた。
感想や評価でブレイクダンスするくらい喜びまスリランカの首都スリジャヤワルダナプラコッテ!