9話-メイリオの短剣~女王の王冠~
帰り道というとちょっとだけワクワクするものである。
理由はたぶん小さいころに帰り道はいつも冒険の連続だったこととか、歳をとるようになってからは買い食いや寄り道が常套になっていたからだろう。事実いま自分はふらふらと道をそれたり立ち止まりながら、親に手を離された子供のようにあちらの露店やこちらの出店へ行ったり来たりしていた。
無論ママはメイリオと店主ちゃんである、でもメイリオママ……という属性は多分ないし、店主ちゃんママも多分ない。あったとしても毎朝フライパンをカンカンカン!すごい朝!あさ!!と起こしてくるタイプであるとは思う。
「いいフライパンだ、素材は何を使ってるのかな」
「お客さんいいところに目を!これは貴族様の台所から流れてきたちょっとした趣味品で、中古ですがミスリルが混ぜ込まれてるんだよぉ!火を使わないでもマナを流し込めば熱がこもるってもんでね、いやぁー……このへんじゃこんなもんはなかなかお目にかかれ」
「いい音が出そうだ」
「!?」
「買った」
無駄遣いを……、という店主ちゃんの呆れた声をうしろに、お財布から金貨を取り出し支払う。
この世界に来てからはじめての買い物だがこのオルカ、予習は万全である。金銀銅賤といった分類で分かれていて、賤貨を十、銅貨を百円玉基準とするなら銀は800~1200、金は7000~14000程度をうろうろしているそうだ。なぜ後者があいまいなのかというと銀相場や金相場で価値がちょこちょこ変わってくるらしく、商業ギルドの公開掲示板で相場はわかるそうな。
その上に白金やマナ結晶をそのまんま貨幣にしたものもあるが、商人の大規模取引や国家としての取引の際に使われるいわゆる”手形”の側面が強く、あまり見ることはないらしい。
そうしていると、金貨を見た露天商さんが苦い顔をした。
「おや金貨か、すまんがお客さん、ちょっと今金貨の値が安くてねェ……もうちょっと銀を積んでくれないか」
「ううむせちがらし……でもやむなし」
「オルカ」
なるほどやむない、人間生活あるもんね、と銀貨を追加で出そうとする。と、店主ちゃんに横合いから止められた、というか前にずいっと出てきた。はてさて何かしてしまったか、と見ていると、任せな、と店主ちゃんが手で自分を制する。
なにこれかっこいい、キュンとしちゃった。
「おじさ~ん……このフライパン、だいぶ使い込まれてるよねェー」
「いやぁ~流れモノだし”多少は”仕方ないよねえ」
「加工が剥がれるくらいに使い込んでるのは、ちょっと違うんじゃないかなァ」
「いやあ、でも綺麗だろう?”十分使える”よねえ」
「そうねェ、”ミスリル粉末がこそげ落ちてる”のはなんでだろうねェ~」
「うっ……」
にらみあい、とはこういうものなのだろうか。蛇と蛇、先に動いたほうが負けるのだ、俺は毒を持っているぞ……というばかりの無言空間がしばし場を包み、通りの喧騒だけが流れては駆け抜けていく。
……先にカエルになったのは、露天商のほうだった。
「参った参った!確かに使い古されたものじゃああるけどさ!でもまだ使えることだけは保証するから、な、な!」
「ガラクタ売りつけよってわけじゃないんだネ」
「詐欺ってわけじゃない程度に騙し合いはほどほどがいいのさ、言い訳できる程度のな。編み込まれたミスリルに価値はあるしなにより、綺麗にここまで磨いたんだ……綺麗な飾りにはなるだろ?なにも完全に使えないものまで売るほど悪辣じゃないよ」
「ふむむ、じゃあ買おう、スロットはないけどこういうの欲しいから」
「毎度毎度、銀貨7枚までまけておくよ、詫び料だ」
おおう、これは勝利宣言。
お財布から銀貨を取り出し渡して握手、ちなみにこのお金は出る前に、メイリオが先立つものは必要だろうということで店主ちゃんに頼んで自分に渡してくれたスロ3杖の売り値のいくらかだ。店主ちゃんとしても自分にはお金の使い方を学んだほうがいいとのことで、補って余りあるくらいの額を渡してくれた。
使いに使って冒険しろということだろうか、ならばこのオルカ、散財の準備はできている。
さあ皆のもの、先へ進むぞ。この世界の出店という出店を買い漁るのだ。
とりあえず日が高くなって暑くなってきたから、飲み物買おうね。
なおそのあと、ちらっと立ち寄った掲示板の銀相場では銀が高騰していた。
銀貨七枚は金貨一枚より今高いらしい、なんでも魔獣に効果的な銀装備の補充が各地であるらしく銀不足のようでなるほどおのれ騙し合いというやつか。店主ちゃんに肩をぽんっと叩かれながら、消費者の世界は厳しいとそう感じる昼下がりだった。
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スピエールの街を縦横に刻む大通りはその中央に――― ロータリーと言う言い方が近いだろう、広く開けた円形の交差路があり、余ったスペースには商店や出店、まどろみの時間を過ごす人、そんなものでひしめきあっている。
見ればほほう、いろんな種族もいるものなのだな、と感心もするのだ。
耳付きにゃんこやしっぽわんわん、角付きに果ては羽根つきハーピーじみたのもまでいる。
そういうのはさすがに飲食店の店員として見ないのはまあ、需要の関係がみてとれるなと思いながら、ここまでじっくり街を見てもいなかったのだなとふと感激がこころにのぼる。そうだ今いるのは異世界なのだと思いつつ、現実とのずれがちょっと縮まった気がした。
そしてそういう場所では当然出会いや別れ、もしかしたら新たな発見があるわけだが、その出会いも発見もそのすべてがいいものと限らないものがある。また帰り道に息を切らしてしょうがない休憩でもしよう、と座っていたベンチにおいて、自分はそれを肌をもって感じることになった。
「あらまあまあ、あそこにいるのは”いちごジャム”のメイリオちゃんじゃありませんこと?」
さてはて、いかにもな挑発じみた声があからさまにこちらに向けて届けられている。
自分にはなんのことやらさっぱりわからんちんであったがふと横に座っていたメイリオを見ると、これでもかというほど嫌な顔をしていた。それこそ不機嫌を通り越して嫌嫌機嫌といった感じで、ヒエーッとつい声が漏れてしまう。
ただ視線はそれとは別に、一直線に別の場所をにらみつけるのだ、別の場所とはとどのつまり――― 声の聞こえたところだった。
「……メイザベス、今月の取り立てならもう払ったはずよ、消えてくれないかしら」
「あらあらメイリオ、”クイーン”とお呼びするのが筋じゃなくって?あなたが私達からお金を借りてる事実は変わらないのだから、少し貸してくれた相手を敬うべきだと思いますわよ?」
「誰が!新人騙して不当契約結ばせるの、あんたの常套手段だって知ってるんだから!!」
「口を慎みなさいメイリオ、どちらにしたってあなたの立場をわきまえることね……とまあ、今日はデートの最中?それならお邪魔しちゃったかしらと言いたいけれど、ふふっ」
はて、こちらを見てくるのは”クイーン”と呼ばれた女だ、長い赤毛はメイリオと同じ色で、取り巻きを二人も連れている。
装備がそれなりに、というかぱっと見でLv35帯くらいのそこそこマシなやつであるところを見るに、いまのところこのあたりで見た冒険者の中ではかなり上等なのだろう、とりあえず取り巻きだけでもメイリオはだいぶ実力差があるように見えた。
防具のLv帯に関してはデータベースに関する知識と経験で予測しているだけだが、赤い軽鎧は覚え栄えあるクリムゾン・シリーズに近いだろう、機動力を高めた反面防御が薄いトゲトゲな外見のタイプである。が、それより気になるのはメイリオの借金漬けというワードだ、これは雲行きが不穏に流れてきた。
「あなたが男を連れてるなんて初めて見たわね、あなた、お名前は?」
「オルカです」
「オルカ君ね、わたしは”クイーン”……あまり自慢するほどじゃないのだけれど、この街の”最強ギルド”クイーンズクラウンの女王よ、以後よろしくね。ところでメイリオとはどういう関係なの?彼女とは知り合いだからちょっとお姉さん聞きたいなあ」
「メイザベス、あんたね……」
「はぁ、行くアテもないところを拾われたというか、ポーンギルドに拾われたというか。あ、付与術師です」
「あらあらあらまあまあまあ!いい話じゃない、つまり恩があるっていうことね?それに付与術師なんていいじゃない、食いっぱぐれもないしポーンギルドが欲しがってもそれは仕方ないっていうことよねぇ……そうねえ」
メイザベス、という名前なのか、クイーンはあだ名や称号だろうか、メイリオがさっきから言っていることから二人はある程度知り合いなのだろう。クイーン氏は自分の前に来ると前かがみになり、紅色の軽装鎧に包まれたそれなり大きな胸を強調するようにしてくる。
だが残念であるな、このオルカ、趣味が違う。
そうしてふふんとしていると、クイーンが話を続けた。
「あなた、よかったらうちに来ない?」
「メイザベス!!」
「ポーンギルドなんかよりいい待遇を与えられるわよ?付与に使う器具も最高品質が揃ってるしマナポーションも三流品の苦いのじゃなくて、飲んでも楽なものばかり、それにうちはね、女の子だけのギルドなの、ちょっと気になった子がいたらつまみ食いくらい許すわよ?どう?」
「あんたねえ!!」
「あら?ただの引き抜き交渉よ、どこのギルドでもよくあることでしょ?」
「あたしへの嫌がらせだけなくせにッ!!」
突然の引き抜き交渉、そもそもこちらに来てまだわずかの自分としては良し悪しもわからぬ、このオルカ、無知である。だが嫌悪感をあらわにしてメイリオが反抗するのだ、ただし彼女もつかみかかったりはせず、ただ言葉を挟み込むだけ、手の震えが強すぎるあたりつかみかからないというよりもつかみかかれないのだろう。
それだけこの二人の実力差が開いているということだ。個人あたりのレベルはプレイヤーが相手なら見られたが、NPCやMob相手には見られないのはネットゲームと同じ仕様らしい。はて、それでも何か見られるスキルを持っていたな……あれは確か。
「ポーンギルドにいたってあなた、一生貧相に暮らすだけよ?付与術師なんて将来を約束されたみたいなものだし……あのウィッチの錬金術師みたいな世捨て人でもなければ、いる理由なんてないもの。特別待遇ってやつよ?」
「ふむ」
「ふふ……ここで、メイリオの見てる前で決断してくれるなら、ちょうどいいし私がギルドの皆に紹介してあげるわ。男子禁制のクイーンズクラウンで唯一の男子なんて、夢のような生活じゃない?ポーンギルドなんて所詮貧民街の廃教会を拠点に持ってるようなところだもの……それに、リーダーはあの―――」
「メイザベス!!」
「よしなヨ」
とうとう食って掛かろうかと、脚を踏み込もうかとしたメイリオ。
だが今まで居心地悪そうに、足先でしきりに地面を叩いていた傍から見てもイライラしているといった姿だった店主ちゃんが動きその肩を持って止めた。
彼女の静止にメイリオが乱れる髪も気にせず振り向くと、それこそ涙目だった。
「チャーニー!」
「メイリオじゃ勝てないっテわかってるでショ。ここで先に手ェ出しゃ警守にもしょっぴかれて損するのはウチらだけだヨ、いまは耐えなメイリオ、こんな人でもないヤツらはお天道様にしょっぴかれてろくでもない死に方するもんだヨ」
「あら商業ギルドの爪弾き者さんじゃない、気づかなかったわ。私あなたみたいな弱い人が見えない目をしてるの」
「若作りの年増がなんだっテ?こっちからすりゃ化粧の”アラ”が人混みでも目立ちすぎて困るかんだけどなァ~?そろそそ引退時期じゃないのおばーちゃん、取り巻き二人に寝首を掻かれないようにネ」
「………あなたの髪色も、気に入らないのよね」
ヒエーッ……、女の戦いとはこのことか。しかしマーチャントの店主ちゃんが立ち向かうのは度胸がいるだろう、しかし臆せず胸を張りトゲを突き刺す姿はなかなかに頼もしい。とりあえず店主ちゃんを怒らせるのはやめよう。
怒りを顔に浮かべ、しかし深く息を吐いてクイーンが姿勢を戻す。
背丈はモデル並であり、自分ととんとんだ、さぞメイリオと店主ちゃんには威圧的だろう。事実店主ちゃんはともかく、メイリオは目線を受けただけで一歩後ろに退いた。
「さてどうするのオルカ君?こんな”爪弾き者”ばっかりのとこで骨を埋めるつもり?」
「オルカ」
「ああ、もう決めた」
「ふふ……いい子ね」
クイーンが笑む、勝者といった顔だろう。
だがこのオルカ、正直者である。
「―――遠慮します」
「あら?もしかしておバカさん?」
「まさか、第一に自分は女性関係がそんな得意じゃないし、女の園の男一人とか地獄だし、第二に自分”も”騙してるとは限らないし、第三に……あんた、”カルマ値が極悪”だ、つまりどういうことかっていうと――― 個人的にあんたが気に入らない」
「カル……?」
そう、カルマ値である。
先程思い出したが”解析”の応用で見られた。
自分のやっていたゲーム内では主に、クエストの分岐などで増減する善悪基準を決める数値だ。この数値によって受けられるクエストや行けるフィールドにも違いがあるため、本当にやりこみ要素は多い、ただゲーム内では救済の無限クエストで操作できたというのがあるのだが、しかしここは現実の異世界、所業がまんま反映されていると言っていいだろう。
ちなみにこのオルカ、中立である、正直者である。
「……はあ、まあいいわ、ちょっとメイリオを懲らしめてあげようと思ったけど……それなら仕方ないわね」
「ざまあないわメイザベス、高貴なお方はお部屋に籠もったらどう?」
「あらご丁寧に、でもどれだけ言ってもあなたが不利な立場に変わりはないのよ……あら」
「あっ、それはダメっ」
冷めた表情をしたクイーンの顔が再び温度を増す。
視線と伸びる手の先はメイリオが右に携えていた短剣だ、自分が付与をしたものでみっつの付与のつけられたエルヴンナイフ。クイーンは鋭い手付きであっというまに鞘から外し、メイリオの止める手も意に介さず自分の手元まで手繰り寄せる。
膂力が違うのだろう、レベル帯も相当違そうだ、メイリオの悔しそうな顔が痛い。
「………エルフのナイフね?いいものを持ってるじゃない、借りたものを返す余裕はないのにこんなものは手に入るなんて儲かってるじゃない」
「それはあたしのよ!オルカから買ったのッ!」
「ふふん……これは今回の迷惑料と、借金のカタにもらっていくわ。ちゃんとこっちで査定して減額しておくから安心なさいな、それにそのオルカ君がいるならいくらでも作れるでしょ?」
「そんな言い訳が通用するわけ……!」
「メイリオ」
ふむ、これはよくない、かといって自分でもこのクイーンというのには勝てない。
このオルカ、攻撃ステは1である。
かといってこれを見過ごすとちょっと寝覚めが悪いのだ。
このオルカ、大反抗作戦は常に策士として行う。
「短剣もう一本貸してくれるか、余ったほう」
「は?こんなときに……はい、何に使うの」
「見てなって……スロ1か、十分」
ノースロットだったら少し不安だったが、メイリオが渡してくれた短剣はスロ1は確保していた。
ならば十分である、受けろクイーン!このオルカの必殺を!とばかりに自分が気合の入った付与をしそして、できあがるのは美しい白色のオーラをまとった短剣なのだ、もともとは安っぽい外見であったが神々しいオーラが見えるとなかなか映える……いい仕事をした。
「あら……面白い付与ね、見たことがないわ」
「オルカ、何を…?」
「ああ、もちろん……」
そうとも!くらえ!必殺―――
「お譲りします」
「え”っ”」
「あら、いいの?」
「もちろん、お近づきの印とあとよかったら、メイリオの借金のカタにでもしてもらえると」
「ふふ、いい子ねオルカ君。気に入ったわ、さっきのは許してあげるからポーンギルドが潰れた時にでもいらっしゃい、待ってるから」
何をしているのか、という顔のメイリオと店主ちゃんをよそに、自分はメイリオの光る短剣を手渡す。
すると付与の異変には気付くだろう、この付与、もちろん効果はある。それは”無重力の”であり、重量を0にするものだ。とはいえ実際には小数点以下で重量が設定されているらしく、ちゃんと地面に落ちるからそのへんに吹っ飛んでったりしない、安心である。
クイーンは軽く短剣を振りその気配に気付くと、短剣に軽くキスをしその場を去っていく。取り巻き二人もメイリオと店主ちゃんには軽蔑の顔をしたが自分は気に入ったのか、軽く会釈をして去った。
―――あとには沈黙が残り、しかしすぐ破られる。
店主ちゃんが嫌な目を送り、そしてメイリオがとうとう自分につかみかかってくるのだ。
レベルは比較にならないだろうが膂力の差は相当で、がくんと首が揺れた。
「……なんであんな女に尻尾振ったの」
「まさか、尻尾なんか振っちゃいない」
「でもッ!!」
「自分の付与――― ”地雷”だから」
そう、地雷なのである。
メイリオが首をかしげるので、やはり説明のしようがあるだろう。
そう、”地雷”とはネットゲームにおいて、災難が降りかかる爆弾といったものだった。
「じら……地雷?なにそれ?」
「あの付与、役に立たないんだよ。というかいくつか強力な”付与”にはデメリット付きのものがあってさ、【無重力の】はそれなんだ。装備の重量がゼロになるメリットは大きいんだけどね」
「そこだけ聞くと、すっごーいメリットに聞こえるケド」
「装備重量がゼロになるかわり自分の重量が増すんだ、つまり攻撃速度が低下する。おまけに重量0だから重量を武器にする近接武器に使うと威力も低下するし、踏んだり蹴ったり――― タンクがたまに防具につけて変わった使い方をしてるしか見ない」
「そ、そうなの、ね……」
溜飲が下がったのだろう、説明を終えるとメイリオが手を離す。
そして自分が襟を整えると、メイリオが続けて質問をした。
だがそれも想定済みである、このオルカ、鋭いのである。
「でもそれだけなら持たなきゃいいんじゃないの?結局あたしの短剣渡しただけじゃ……借金のこと、気にしてくれたことは嬉しいけど」
「そこはおいおい聞かせてもらうとして、まあ、呪っておいたから」
「は?」
「はァ?」
「呪っておいた」
呪いである、呪い装備である。
名前で十分なくらいにはデメリットなのだ。
「―――取り外せなくなる」
「ええ……」
「ウチらでもそこまでやらないヨ……」
「え?え?」
ドン引きという言葉を表情にするとそうなのだろう。
メイリオはちょっと嬉しそうだったが、店主ちゃんはドン引きだ。
ううむ、やりすぎたか、そんなことないよな。
上位ヒーラーなら取り外せるし、自分もスロット潰せば解除できるしそれに――― あれ、まて、それできる奴こっちにいるのだろうか?オルカは訝しんだ……でも考えても仕方ないしもう過ぎてしまったことなので、なにもなかったこととした。今日も昼下がりは暖かい。
ネトゲで呪い装備を実装するなよ!泥沼だからな!




