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D-74:橋町③



D-74:橋町③




「「「エアァアアアアアハッっっっ!!!」」」





大気がが揺れるほどの轟音。これは……鳴き声?


ドッペルは顔を歪まして呟いた。


「っちぃ。なんで《ドラゴン》が橋の中に……!!」


────────────────────


急いで外に飛び出ると、もうさっきまでの賑やかだった町は姿を変えてしまっていた。でこぼこになった橋、崩されたいくつもの土産屋、騒がしく響く悲鳴……そしてその中央に、その怪物が怒号をあげて大きな翼を羽ばたかせる。


「よりにもよってグランジー種か……狂暴性の高い種だよ」


ドッペルがうんざりだというように頭を抱える。


遅れてリンナが宿から飛び出してきた。


「ねぇ、何なのさっきの音──きゃっ!何よ、あれ……!?」


ドラゴンを瞳にとらえたリンナは口をわなわなとさせて青ざめる。


ドラゴンは一匹。約4メートルくらいか。ぎろりとした鋭い目、大きな翼、ごつく長い尾、漆黒の鱗は光沢があるようでところどころ七色に光る。


ドラゴンは橋に降り立つと挨拶代わりとでもいうように、その太い脚で石の地面をえぐった。衝撃で周りにヒビが入る。


「おいドッペル!お前ならなんとか出来るんじゃないのか?」


Fはさっきから何を探しているのかキョロキョロとしているドッペルに問いかける。


ドッペルはFには目もくれず答えた。


「……それより先に破られた結界を張りなおさないと。どこかに穴が開いているはず……」


結界……たしか、竜避けの魔法の壁があるとか言ってたっけ。


「結界が破れない限り竜は入ってこない。おそらく誰かが意図的に結界を破ったんだ。それを修繕しないともっと竜が橋内に入ってくる……あった!」


ドッペルの視線が一ヶ所でとまる。Fが見てもそこはただの外を写すばかりで結界らしきものは見当たらない。


ドッペルはFとリンナの方に向き直るといつにもまして真剣な声で言った。


「俺はまずあの結界を張り直してくる。Fはその間にあのグランジー種を惹き付けておいてくれ。リンナは逃げている人をこの辺りに避難させて」


「わかった」


その返事に満足したというふうにドッペルは微笑をうかべると、ふわり。

体を浮かせてまっすぐにさっきの視線をおくった方へ飛んでいった。


……あいつ、空中浮遊まで出来るのかよ。


Fは指輪に力を込めて、愛刀を右手に召喚する。


そして、かけだす前にまだ状況を呑み込めれていないリンナに声をかける。


「ドッペルはああ言ったが、あのドラゴンは俺が倒す。だから早くお前の役割を果たしてくれ」


その言葉にハッとする。リンナにはこう聞こえたのだ──邪魔をするな、と。


「任せて。あんたこそ、……さっさと終わらせてよね」


死なないで──喉元まで上がってきた言葉を、リンナは必死におさえて幼馴染みを竜のもとへと送り出す。


──死なないで、なんて失礼よね。だってFの方があんなドラゴン(爬虫類)より強いもの。


三人が、それぞれの仕事へ走り出す。


───────────────────


近くで見ると、その竜は戸惑っているように見えた。珍しく穴が開いていたから気まぐれで入ってきたものの、出方がわからず混乱しているというところか。


ドッペルの話が本当なら、橋の周りの壁とやらは中から竜が出るのも邪魔するはずだ。一ヶ所しかない出入口を知っていても、その巨体では思うように体を動かせないのだろう。


戸惑い、焦り、恐怖する──故にこの竜は暴れているのだ。



「「「エアァアアアアアハッっ」」」


ドラゴンが叫ぶのと、ほぼ同時だった。Fが切り裂いたその太い脚から鮮やかな朱色の噴水がおこったのは。


しかし傷は浅かったらしい。傷など気にせずドラゴンは大きく脚を振る。

町の破砕音が人々の悲鳴を装飾する。


──この竜、そこまで速くはないがあまりに硬い。


Fはリンナの誘導がほぼ完了したのを確認して、  

「うおおおおおおおっっっつつ!!!!」

咆哮。竜の注意を惹き付ける。


Fの思惑通りドラゴンはFの方を向くと、応えるように再び怒号。

そして、長い尾を無駄の無い動きでまっすぐにFへと叩きつけると、そのまま宙に舞う。


かろうじて尾を避けたFはちらりとドッペルの方を確認する。

──まだまだかかりそうだ。


ドラゴンはFを睨んだまま空中からまっすぐに突っ込んでドライブ。凄まじい風圧、先程とは比にならないスピード。Fは刀の腹で受け止めたがそのまま数メートル吹っ飛ばされてしまった。


「……くそ、上には結界が無いのかよ」


ドラゴンは上下なら自由に動けることを学習したのか、高く飛んではスマッシュ、再び空に舞いスマッシュ……という攻撃を繰り返している。


2発目以降をなんとかかわし、Fは敵を見つめて勝機を探る。


既に避難誘導は終わったらしく、Fの周りには誰もいなかった。

それを確認して、Fはニイっと笑った。


「──さて、トカゲを料理するのは初めてだな。悪いが献立はこっちで決めさせてもらうぜ?」


Fは刀を両手で構えなおした。

こんにちは。ななるです。


もうすぐ平成が終わりますね。……て言葉をよく聞きますが自分が一番気になっているのは「Hey!Say!JUNP」はどうなるのか、ということです。……いえ、ファンではないですごめんなさい。平成じゃなくて令和だから、「れいせいJUMP」かなぁ……


そんなことばかり考えてます。ファンの人ごめんなさい。


次回がありましたらまたお会いしましょう!!

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