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D-72:橋町①


D-72:橋町①



「いらっしゃいっ!!」

「おい、ボウズ!こっちも見ていってくれよ!」

「ホウハンドへようこそ!うちの店にもきておくれよ」


ホウハンドを渡り初めての数十分。活気に満ちた商人たちの声がそこら一帯に響き渡る。ほとんどが土産屋で、中には宿やレストランなどもある。ここは街?──いや、たしかルワーユへと続く橋の上のはずだ。


Fが呆気にとられていると、ドッペルがクスッと笑って「すごいだろう?」と声をかけてきた。


「ルワーユとその他12の街を結ぶ世界を廻る橋(アラウンドブリッジ)“ホウハンド”。そのあまりに長い橋を渡るには人が1日ずっと歩き続けても足りない。そのため途中で休むための宿場町として出来たのがこの“橋町”なんだ」


橋町──確かに町と呼ぶにふさわしい賑わいだ。子供大人、男女関係なくたくさんの人が往来している。


リンナがFの袖を引っ張ってある店を指さす。


「ねぇ、F。あのお店に入ってみましょう!」


「土産は帰りで良いだろ?あとにしなさい」


「いいじゃない!それに土産を見るってことは、その町がどんな町なのか知る糸口になるんだから」


むむ、たしかに……ルワーユの名産品ってなんだ?


「あっはは。じゃあ俺は先に宿とってくるよ。行きだけならそんな急ぐ必要もないしね」


じゃあ、と手を振ってフラりとドッペルが歩き出す。Fは「仕方ないなぁ……」といいながらリンナとともに土産屋に行った。


──────────────────


「わあぁぁ……時計がいっっぱい!!」


ドアを開けると四方八方からチクチクチクチク……どこを見ても時計がびっしり。リンナは前にルワーユに来たときに父に教えてもらったことを思い出した。


『知ってるかい、リンナ。“永遠の都”と名高いルワーユはさまざまな名産品がある。例えば糸コンニャクだ。ルワーユはレギリアと合わせて糸コンニャクの二大派といわれている。それから“時計”だ。ルワーユ産の時計は丈夫で正確だとたくさんの人に愛用されている。そして何より──』


何より、何だっけ……?黒コンタクトをもらって初めての旅行。とっても楽しかったはずなのに、どうして所々忘れてしまっているのだろうか。


「土産屋、というより時計屋だな……」と、F。


Fは感動も何もないようで、「リンナ、時計ばっか見ても仕方ないだろ」と言いながら店を出ようとする。


「待ってよ、まだ入ったばっかりじゃない!」


必死の呼び止めにも反応してくれない幼馴染み。どうにか彼の興味を引くものはないかとリンナは目を光らした。


「あっ、見てっ!!剣も置いてあるわよ」


Fの肩がピクッと痙攣したかのように反応した。そのままバックウォークでリンナのもとへとやってくる。


勝った……!と小さくガッツポーズしたのはここだけの話。


「どれどれ……」


Fは剣を手に取りしげしげと眺めた。一通り見たあと、軽く周囲を気にしながら振り回す。Fは「うむ」とうなずくとその剣をおいた。


「悪くないな。特に派手な装飾もなく斬ることだけを意識して造られている。折れにくく曲がりにくい、良い剣だ」


おお……!とリンナが声をあげようとしたその時、「──しかぁあしっっ!!」


「え、何!?」


「これは良くない。非常に良くない。こんなものついてて誰が集中できる」


そう言いながらFは剣の柄を指さした。指先にあるのは、柄に埋め込まれたデジタル時計。


「ああ……」


確かに戦闘中に時間を気にしてては戦いにならないだろう。


「ふふふ、その通りじゃ、若者よ」


店の奥から現れた白髪の目立つ老人。誰だろうと二人で様子をうかがっていると

「おお、すまんすまん。私はこの店の店長じゃ」と名乗りだした。

こんにちは。ななるです。


ちょっと中途半端ですがご容赦ください!


次回がありましたら、またお会いしましょう!

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