D-39:バルスチア・ジュエリーにて ①
D-39:バルスチア・ジュエリーにて ①
バルスチアとの約束の日まであと二日。
四時になりそうなのでドッペルとバルスチア・ジュエリーに移動した。
「宝石を守るっても、やっぱり実物を見ないとね。それに建物の内部構造に詳しくないと怪盗が来ても追い詰められないからね」
移動中、ドッペルが歩きながら話す。
「そういえば、ドッペル。さっきまで怪盗について調べてたんだろ?何かわかったか?」
「いいや。やはり完全に無名の怪盗だね。これが怪盗アレクの初仕事なのかも。」
ドッペルは首を振りながら大きく溜め息をついた。
「まあ、本当に怪盗かどうかはまだわからないよ。もしかしたら予告状はただのフェイクで他に目的があるのかもしれない」
なるほど、それもあるな。
「それを含めて、事前にチェックしておくのさ!もうバルスチアさんには許可とっといたしね」
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バルスチア・ジュエリーの外観は他の徒然町の店と比べて現代的で高級感を漂わせた、Fからしたら少し入りづらい雰囲気だった。
実際、一年前に移店してきたばかりらしく、向かい側にある老舗「フラッタ宝石店」とは月とすっぽん。
まあ、こんなことをいったらクレアに殺されてしまうから口には出さないが。
中に入ると空気調節魔道具「エアコン」がしっかりと設備されているのか、快適な温度だった。
「まあ、ようこそバルスチア・ジュエリーへ。さぁ、こちらへ、問題屋さん」
バルスチアが笑顔でお出迎え。
今日は緑の蛙のようなドレスだ。
隣には若い背の高い女性がいる。従業員だろうか?
「私が案内できたらよかったのだけど、他にはずせない用事がありますの、ごめんなさいね。で、うちの従業員のコルネに案内させるから、わからないことがあったら何でも聞いてちょーだいね。──ああ、あと四階には入らないで。私のマイルーム。特に何かある訳ではないのだけど、プライベートな空間だし──コルネさん、後は任せますわよ?」
そういいながら、バルスチアはあわただしく出ていった。
コルネは「承知しました」と言って恭しく礼。そしてこちらに向き直り、
「ご紹介に与りましたコルネと申します。よろしくお願いします。それから、今日見たものは他言無用──もし破ったならば……」
ゴゴゴゴゴゴ……と、何かオーラ的なものが出ている気がする。
凄い殺気だ。
「デコピン一発じゃ済みませんよ!てへ。さ、行きましょう」
ケロッと様子が変わった。
ドッペルが俺の耳元で「面白い人だね」と囁く。
面白いのか、これ?
こんにちは。ななるです。
活動報告始めました!
一話更新ごとに報告の方も更新していきます!
それから少しだけ定期連載になります。
というのも、毎週土曜日夜に必ず投稿することにしました。つまり、日曜日には必ず新話が見れるようにするということです!
時々余裕とやる気があれば今回みたいに不定期に投稿することもあります(やる気があれば←ここ重要)
さて、次回。宝石店なんて滅多に入らないから想像で書いてみた回。
次回があれば、またお会いしましょう!




