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D-SDF 災害自衛隊  作者: 柴犬
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プロローグ

こんにちは。初めまして。柴犬です。この度、趣味で小説を書き始めました。拙い文章ですが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。

では、あなたを「日本」へとご案内しましょう。どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。

―もしかしたら、あり得るかもしれない物語―


―プロローグ―

そう遠くない未来の日本、その中心部たる首都、東京は誰一人いないのではないか、そう思えるくらいに静まり返っていた。電力は途絶し、水道も止まっている。コンクリートで出来たアスファルトの上には、新聞や紙くずなどがそこらじゅうに捨ててある。

その中の新聞紙の一面、その見出しに、こう書かれていた。『首都東京、その中心部で大規模な原発事故!?新型原発が原因か!』

―すると、一台の乗用車がヘッドライトを照らし、東京の道を、まるで出口を探すようにして爆走していた。車内には男性と女性、高校生くらいの女の子と、赤ちゃんが乗っていた。

男性の顔は青ざめ、息を切らしながら車を運転している。女性は既に虫の息で、女の子と赤ちゃんもグッタリとしている。「美優(みゆ)!美優!しっかりしろ!もうすぐ・・・ハァハァ・・・もうすぐ着く・・・からな!」男性が女の子に叫ぶ。「―うん・・・。」女の子は力無しに答える。「陽子(ようこ)!大丈夫か?!もうすぐだぞ!」次に、男性が女性に叫ぶ。しかし、女性からの答えはない。

「くそっ・・・、くそぉおお!・・・うっ!」男性の意識が一瞬揺らいだ。刹那。『キー!ガシャァアン!!』大きなブレーキ音と激突音をあげ、車はとあるビルに突っ込んでいた。

―それから、どのくらい経っただろうか。後部座席にいたからか女の子は無事だったらしく、ぼんやりと目を開ける。「いったぁ・・・。お父さん・・・?お母・・・さん・・・?」前の座席は暗くてよく見えない。「(あぁ・・・、私、このまま死んじゃうのかなぁ・・・。)」

そう思った矢先、遠くの方から救急車のサイレンが近づいてくるのが聞こえた。そして、やがてサイレンは止まりヘッドライトの明かりが見える。赤色灯が煌々と光っていた。ヘリコプターのローター音が遠くから聞こえる。「・・・な・・・に?」頭を打ったのと、周りが薄暗いのとで様子がよく分からない。

暫くして、救急車のドアが開く音がした。どうやら助けが来たらしい。男の人の声が聞こえてくる。しかし、ドアで隔たれているためあまり聞き取れない。「・・・は周囲の状況・・・次第、直ちに・・・とニシザワは車両の・・・行う!各自、事後・・・留意し、・・・せよ!」どうやら、隊長と思しき人が下命しているようだ。

2人ほどこちらに近づいてくるのが見えた。2人とも迷彩色の防護服に身を包み、右胸の部分には日本国旗が描かれていた。「よし、開けてみろ。」1人がそう言い、もう1人がひしゃげたドアを開けようとする。『ギギギ・・・、ギギギギ・・・』ドアが激しく軋む音がする。しかし、開く気配はない。「班長、ダメです。やはりびくともしませんね・・・。」「仕方ない、ならばガラスにアクセスする。車内の様子はどうか?」

ライトをこちらに向けられる。「要救助者、2名!女性および、幼児!二名とも意識あり!ですが、危険な状態です!前部については、救助不可と判断、迅速な対応が必要かと思われます!」「了解!安全確保を実施後、高性能炸薬を用いてガラスを排除する!」

そして、シューという花火のような音の後にガラスがまるごと外れ、外気が入ってくる。次いでドアが無理やり開けられ、防護服を着た隊員がこう言った。「陸上自衛隊です!あなた達を助けに来ました!」


次回「第1話 この世界というものは」

さて、如何でしたでしょうか?一体、東京で何があったのか。

それは後々明らかになるとして、楽しんでいただけましたでしょうか。かの3.11で問題となった原発事故。クリーンエネルギーと謳われた原子力発電。しかしそれを利用した結果、燦々たるものとなりました。

今現在、放射性物質を完璧に浄化する技術は無く、また放射線障害を負った人の治療法もあるとは言えない状況です。そんな状況でどうしたらいいのか―。その答えは、神のみぞ知る。と言ったところでしょうか。

さて、雑談はこの位にするとして、次回「第1話 この世界というものは」ですが、投稿日は未定です。また見かけた時にでも読んでくれたら嬉しいです。それではまたいつか。

最後に、読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

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