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第一話: 父、病気になっちゃいました。

須島はただの学生であり、病気や病院事情、保険などについては、全くと言っていいほど存じません。よって、文中の描写、説明はリアリティーに欠けている部分もあると思います。また、主人公の父親の病気は、物語上、あまり重大ではないので、軽く扱われる場合もあります。

 これらのことを、これを読まれる前に、どうかごりょうしゃ下さい。

がん?!』

 四つの声質の似た声が、綺麗きれいにハモった。個室にいるからだろうか、声がよく響く。

 一呼吸遅れて、子供特有の甲高い声が「ガン?」と続いた。


 (みなもと)沙羅(さら)は、彼女の弟たちと一緒に、病院の一部屋に案内されていた。

 長期出張中だった父が倒れたと、父の部下から電話があったのがつい先日。春休み中だったのを幸いに、急いで家族全員、出張先まで駆けつけてきたのがつい先程。

 そして、今は病院にいるという父を尋ねるために来た彼らに、

「あなた方のお父様は、残念ながら癌であられることが発見しました。」

 と白尽くめの男――別名ドクターは、あくまでも淡々と事務的に告げてきた。

 それで、思わず兄弟全員で、冒頭のように叫んでしまったわけだ。

 突然のことに、頭が真っ白になるという表現があるが、沙羅は正にそれを経験した。驚きと不安で目は大きく開かれ、眼球も飛び出ている。

 十五の乙女とは思えないほど肝っ玉が太く、多少のことには動じない沙羅には珍しいことだ。そして、そうなってしまうだけの理由が沙羅を含めた彼らにはあった。

 思わず思い出してしまいそうになった過去の記憶を振り切り、驚きから立ち直る。彼女には、一番年上としての責任感がある。いつまでも、ショックを引きずっているわけにはいかない。

 しっかりしろ、私。

 心の中で自分を叱咤しったをし、気を引き締めるためにぱちんと両頬を叩く。その音で、彼女の左隣にいる一つ年下の弟、すすむもハッと我に返り、気を引き締めたのが分かった。

 よし。

 晋はまだ中学生だが、医者になるために勉強をしており、理数系では県下トップの成績を誇っている。話で分からなかったところがあったら、あの子に後で聞こう。

 そう思いながら視線を左隣に移すと、ショックと困惑を隠せない様子の次男坊と三男坊が見えた。もっとも、表情豊かな三男のかけると違って、次男のあゆむは、人によっては何時もの仏頂面にしか見えないかもしれない。

 それでも今の状況を冷静に受け止めようとする二人の似通った様子に、実はこの二人、常にいがみ合っているが、案外似た者同士なのではないかと思う。ものすごい勢いで否定されそうだけどね。 

 沙羅のすそをつかんでいる末っ子のアルクも、事情は飲み込めてなさそうだが、彼なりに姉や兄たちを見て感ずることがあるのだろう。心持、真剣な顔をしていた。

 弟たちの顔からドクターへと目線を再び戻しながら、沙羅は兄弟を代表して聞く。

「詳しいことを教えていただけますか?」

「もちろんです」

 同情のひとかけらも見えない無表情で、ドクターは答えた。

 


やっと、更新できました・・・。今まで待ってくださっていた辛抱強い皆様、本当にすみません。

 あまり見直しをしていないため、表現がおかしい所もあるかもしれません。もし、そのような所を見つけた場合は、教えてくださるとうれしいです。


質問:

行間はもっとあったほうが読みやすいですかね?

後、改行はもっと少なめに、または多めにしたほうが良いですか?

できれば今後、参考するために、コメントをできればください。


ビバ、PV400越え!


P.S.:

寮生が少し多すぎて、正直言って、ハンドルできないのですが・・・・・・。何人か消しちゃう(何か怖い言葉)なら、誰が良いと思いますか?できれば、『簡単な登場人物紹介』を見て、答えてくださいませんか?作者の力量不足で、すみません・・・・・・。

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