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早苗さんのあわび

作者: 小山説子

一人旅で寂れた海沿いの町を訪れた若い女性

何もない風景潮風町の人々に癒され旅を満喫

夕食には新鮮な海産物が出て感動する

しかし旅館の人々は「ごめんなあ 今は早苗さんがおらんけ魚の出来がいまいちで……」

早苗さんとは誰かと訊いても曖昧にはぐらかされる

伝説の女漁師?海女さんかな?

興味をもった女性は翌日早苗さん探しをする

ニヤニヤ笑う者嫌な顔をするもの反応は様々だが明確な回答をくれる者はいない

あきらめかけたとき網を繕っている老婆がぼそりと「早苗さんなら大抵観音様のとこにおるがぁ」


この町に観音像があるのか他の町民にききそこに向かう

海沿いの断崖絶壁その崖の中頃に小さな祠があり美しい観音様が奉られているという

「みえないなあ もっと観やすいようにつくれないものなの? 降りるところはどこかな」

足場の悪いなか崖から身を乗り出していると

つるりと足が滑り女性の姿は消えた


「早苗さんが出たらしいぞ」

「よかったわ もうすぐ息子が帰ってくるからその時早苗さんのあわびを食べさせられる

丁度食べ頃ね」

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