表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大学生探偵・東雲倫吾のパズル帳  作者: 黒川 結
第1章 「大学生探偵の日常」
4/67

01 =宛名のない手紙= *解答編

 読み終わり、顔を上げると、ちょうど同じく読み終わったらしい葵と目が合った。

「ねえ倫吾、解けた?」

「条件少ないから自信ないけど……」

「ほんと? 教えて、私分かんなかった」

「多分、〝エアメールだった”」

「え? ……ああ、なるほど」

 葵は一瞬目を瞬かせたあと、納得して頷いた。

「家族が何人もいても、その中で外国の人と文通してるのが自分だけだったら、即確信できる、ってこと?」

「そーゆーこと。もっとも、家族全員が違う言語を操ってるから宛名の文字で分かるとか、少女以外の家族が全員引きこもりの世捨て人で文通なんか絶対しないとか、そういうレアケースを挙げていけばキリがないけど、多分エアメールでいいと思う」

「そ、そのレアケースはさすがにないでしょ?」

「いや、あの人は時々そういう問題出す。そういう時は必ず伏線張るから、今回は違うとは思うけど」

「……あー……ま、確かにクロならやりかねないか」

 半眼になってこくこくと頷きを返す葵に、俺はため息で返事をした。

「じゃ、そういうわけで、確かに渡したからね」

 そして用事が済んだため、葵が踵を返して階段のほうへ向かった。

「……あ、ちょっとまって、葵」

「何?」

 階段を上りかけた姿勢で振り返る葵に、俺は手に持っている封筒を軽く振った。

「これも〝宛名のない手紙”だったけど、なんで俺宛だって思ったんだ?」

「そんなの、決まってるじゃん」

 俺の疑問に対し、葵はあはは、と笑い声をあげた。

「だって、MK荘うちで〝挑戦状”なんて受け取るの、倫吾くらいでしょ?」

「…………」

 反論できず頭を抱えた俺に、じゃまた大学でね、と言い置き、葵は今度こそ階段を上っていったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ