02 =黄色の伝言= *出題編
夜、帰宅してきたリリーさんに祭りについて問うと、あっさり答えが返ってきた。
「ええ、そうなの、今年はうちの会社が提携に入ってるんですって」
リリーさんは水飴好きが高じて日本に来た、生粋の水飴マニアである。当然、就職先も水飴製造会社だった。
「屋台も出すらしくて、私も開催側で行く予定なの。ぜひ皆で来てね」
「もちろん行きます」
元々行くつもりではあったけど、リリーさんが開催側として参加するなら、これはもう行く義務が発生しているといっても過言じゃない。
「烈くんも間が悪いわよね。もう出国しちゃったんでしょう?」
「想普の言葉を信じるなら、多分」
くだんの黄色怪人は数日前、“ちょっと東欧辺り行ってくる”などとうわ言を言って出かけて行った。ただ、個人的には本当に東欧に行ってるかはちょっと疑っている。
とはいえ、遠出すると宣言して出かけたということは、今までの例からして二週間は戻ってこないだろう。
「あ、そういえば」
リリーさんがぱちりと手を叩き、ごそごそと鞄をまさぐる。
「烈くんから預かってたの。“私が出かけたら渡してくれ”だって」
そう言って、リリーさんは2枚の紙を取り出し、そのうちの1枚をこちらに差し出した。
その不吉な薄黄色の紙には、こう書かれていた。
『A君、Bさん、Cちゃんの3人がカレーを食べにきた。
全員、500円のポークカレーを一皿ずつ頼み、それぞれ好きなトッピングをしたところ、全員の合計金額が2,230円になった。
A君 「それぞれ、2種類のトッピングを乗せたよ。全員の注文を合わせると、どのトッピングも1つ以上は注文したね」
Bさん 「Cちゃんのトッピングのうちのひとつは一番高いやつだけど、合計金額が1番高いのはCちゃんじゃないな」
Cちゃん「Bさんの注文内容は、A君の注文内容より50円高いわね」
料金表
温泉タマゴ : 30円
チーズ : 50円
コロッケ : 100円
野菜ソテー : 170円
焼きチキン : 210円
さて、誰がどんなトッピングを乗せた?』




