remember
それから8年の特訓の末、剣術の達人「竜馬」と張りあえるほどに成長した。
コウレイ「親父!そろそろ鬼退治行かせてくれ!」
竜馬『だめだ。今のお前が行ったら負けるに決まっている。今のお前ではな』
エンセイ「どうゆうことだよ!過去鬼退治に関わってたあんたを倒せるほど成長したんだぜ?もう鬼なんか怖くねぇって!ぐわぁっ!」
竜馬はコウレイの胸ぐらをつかんだ
竜馬『おれに勝てたから鬼にも勝てる?鬼なんか怖くない?甘ったれるな!!お前は何のために鬼退治に行くんだ。本質を忘れるな」
コウレイは唖然としていた。普段温厚な竜馬があんなに怒るのを初めて見たからだ。
その日の夜、コウレイは昔の夢を見た
「お前らは俺たちの奴隷だ」「お前ら人間が俺たちにしたように苦痛を味あわせてやる」「無能の人間どもが!」「や、やめてくれ」「あなた達だけでも逃げて」「信じてるよ。コウレイ」
目をさますと涙が出ていた。
居間に行くと竜馬と椿が朝ごはんの支度をしていた。
コウレイ「親父、かあさん。やっぱり俺...鬼退治に行くよ。思い出したんだ。おれが鬼を駆逐しなきゃいけない理由を。」
椿「いつかあなたが離れてくことはわかってた。でもやっぱりつらいわね。あなたが本当に私の子供のように思えたわ。母親気取りしてごめんなさいね」
そう言って椿は涙を流した。
コウレイ「母親気取りしやがってとか思ったことないよ。椿さんはおれの母さんだよ。いままでありがとう」
竜馬『お前一人で鬼を全て倒せると思ってはいないだろうな。』
コウレイ「思ってないよ。だから旅の中で仲間を探す。あいつらもどこかでまだ行きているかもしれないからね」
竜馬『そうだ。鬼を倒すことだけに焦らず、同じ目標を持つ仲間達を見つけていくことも大切だ。そして世界に散らばった王器を見つけ出すんだ。いま王器の所有者は4人。残り3つを探し出せ』
コウレイ「あぁ、必ず見つけ出す」
竜馬は押入れを開け、何かをコウレイに手渡した。
『これは、お前が流れてきたときに手に持っていた刀だ。これを持っていけ』
「なんだこれ、記憶にないぞ?」
『そうなのか?まぁ、いづれ武器は必要になる。持っていけ。それと...』
?「やっほー!きたよ竜馬さん!」
コウレイ「げっ!マリア!?」
竜馬『あぁ、彼女も旅に連れて行ってあげてくれ。彼女はいろんなところを旅行してるからついて行きたいらしい。何かあったら守ってやるんだぞ』
コウレイ「やだよ!なんでこんなやつとふたりきりで行かなきゃならないんだよ!」
マリア「あ〜っ!そんなこと言っちゃダメなんだよーももちゃん」
コウレイ「おい!その呼び方やめろ!」
マリアはおれが12歳の時、旅人として家にやってきた。子供なのにいろんなところを私歩き、生活しているらしい。おれはこいつの嫌いなところがある。一つ目はおれに変なあだ名をつけることだ。おれが桃を食べるのが好きだから「ももちゃん」と呼んでくる。二つ目はおれより喧嘩が強いことだ。女のくせに力が強い。そして三つ目。幼稚ってことだ
マリア「大丈夫だよんももちゃん!ももちゃんの身に何かあったら私が守る!」
コウレイ「守らんでいいわ!お前みたいなのくると邪魔なだけだ!」
マリア「え...うぅっ...ひどいよももちゃん」
椿「こら!泣かせないの!」
マリア「ママァン」
めんどくせぇ。そう思いながら2人は船に乗った。
椿「コウレイ。これを持って行きなさい。あなたの好きなきびだんごよ」
コウレイ「ありがとう。母さん」
椿は涙を流し竜馬の手を握りながら二人を見送った。コウレイの目からは涙がながれた。
マリア「ねぇそれいっこちょーだい」
コウレイ「空気読めよ!」
これから二人の旅がはじまる