大戦争(ダイエット)とマシュー
「いったたたたたたた! 痛いぃぃぃぃぃぃいい!!!!」
音波兵器並の叫び声が二階から聞こえた為、マフェスト商会の商人が驚き天井を見上げた。
そして固まる事、数瞬。何だったのか、と言いたげな不安定な顔で取り繕うように笑うだけだった。
「騒がしい屋敷で申し訳ないです」
「賑やかな屋敷だ――と言いたいところですが、凄まじい叫びですね」
「コルセットが入らないのでしょう。食って寝るだけの怠惰な日々が、積もり積もってシワ寄せが一気に来ただけです」
「あれは凄まじい道具ですからね」
そう。今、このマフェスト商会から来てもらった商人には、展覧会に出品するための磁器製品の最終選考で残った物を伝えている。
ユスベル帝国の珪砂はやや――本当にほんの少しだけ緑が入っており、薄暗い所では乳白色だが光に当たると緑が入る。
それはそれで良いのだが、ニカロ王国の磁器が白色に近い乳白色なので、磁器=白と言う構図が出来上がっている。
なので、白ければ白いほど価値は高くなるのだ。この辺りは、前の世界と価値観が同じなのだろう。
その為、一番有力な商品としてはボーンチャイナだ。骨を粉末化して混ぜ入れる事で、白色がより鮮明になり綺麗に映えるようになる。
混ぜる骨は、前の世界と同じ牛骨だ。試しに、ドラゴンや人間の骨で試してみたのだが、著しい変化が起こる訳でもなかったので、竜騎士が嫌がったり倫理的な観点から問題視されそうな材料は止める事になった。
それらの材料をニカロ王国の懐刀であるロクロを使って薄く仕上げた皿や壺。また、半自動製造機による量産品のコップなども出す。
そして何より魅力的なのが、鋳込み製造で作った人形たちだ。俺が作った、中までぎっしり粘土が詰まった重量物や、ニカロ王国の様に半分作って中身をくり抜いて前後をくっつけると言った面倒くさくかつ切れ目が微妙に見えるような物ではない。
そもそも、型に入れておく時間によって生地の厚みを変える事ができるので、全体的に均一な厚みを保つことができる。なので俺の作った物は論外としても、ニカロ王国の製品よりも軽量になる。
あとは中身を抜き取る穴を埋めて、どうやって作ったのか分からないようにもしなければいけない。
ただし、ドヤ顔は最後まで取っておく。万が一、ニカロ王国が新製品として出した時は俺一人が恥ずかしい想いをするしな。
「それと、ロベール様から頼まれていた土偶の数々ですが、こちらも他の製品と一緒に展覧会へ運べばよろしいでしょうか?」
「あぁ、頼む。俺の遮光器土偶を笑った大使に目に物を見せてくれる」
ぐっふっふっ、と大使の驚く顔を想像して悦に浸る。
ちなみに、遮光器土偶の他には今風のデザインをした皿も出品するつもりだ。こちらも流行を知らないボンクラ貴族め、的な目で見てきた大使を見返すためだ。
「いたたたたたたッッ!!!! ギュエェェェェェエ!?!?」
再び天井から響き渡る絶叫。拷問器具に締め上げられるその声はブタその物だ。
この声の原因は、俺がアドゥラン第一皇子から誘われた展覧会へ行くために、ブレイフォクサ公爵の娘であるノッラが新品のドレスを汚した事が原因だ。
初めは連れて行くつもりなど毛頭なかったが、ヴィリアの口の中で溺死しかけながら思いついた、ある意味貴族の子女にとっては本命と言うべき目的――つまりは男を捕まえに行くために許可をしたのだ。
とうの立っている年齢であるノッラにとって、結婚とは貴族としてのステータスであり悩みの種でもある。
五爵位の最上位である公爵だが、お家の現状を鑑みれば同等かそれ以上は絶対に望めない。しかも、借金もあるためにそれ以下の場合は金のある人間だけが相手になる。
そこで大きく名を上げるのは大商会の人間だろう。金はあるが地位は無い。結婚すれば喉から出が出るほど欲しい爵位が簡単についてくるのだ。
金のつながりと没落爵位のつながり。どちらが強いかは火を見るより明らかだ。
そんな状況で俺からの鶴の一声とも言える、展覧会への誘いは馬の目の前に下げた人参の如し。
皇族の催すパーティーに安物のドレスを着ていくわけにはいかない。と調子に乗ったノッラは、ドレスのオーダーメイドは当たり前として、身につける宝石や乗る馬車や御者、果てには馬の色や性別まで指定してきたのだ。
ドレスのオーダーメイドは仕方が無いにしても、他は飲むことも馬鹿らしい話なのでヴィリアに頼んで本当の意味で壁ドンをしてもらった。
浮かれていた所に、半ギレで唸り声を上げながら室内を覗くヴィリアが部屋を外からドンドン叩いているのだから、普通の人間だったらビビること請け合いだ。
お蔭で静かになったノッラは、最初に俺が言っていた通りオーダーメイドのドレスと貴金属や宝石の類は自分の持っている物か母親や友人から借りる事で手打ちとなった。
そして今は、そのオーダーメイドドレスのサイズを測るために、コルセットを装着している最中だ。
「申し訳ありませんが、少々席を外させていただきます」
「はい。ごゆっくりとどうぞ」
どこへ行くかは聞いたりしない。今回の商談はすでに決まっている物で、絶対に違えることの無い物だ。
なので、行くところと言えば二階の部屋しかない。
★
「申し訳ございません。静かにするようにお願いはしているのですが、コルセットが締まらないようで……」
「言って聞くような奴じゃないだろう」
ノッラの部屋の前で人が入って来ないように見張っていたフォポールと会話し、鍵の壊れたドアへ手をかけた。
「あっ、まだ済んでは――」
「知っている」
マフェスト商会との話し合いはほとんど終わっている。その間に採寸を済ませておけと言っておいたのだが、些か時間がかかり過ぎているので忠告しにきたのだ。
そして、この部屋の鍵が壊れているのは、俺が今回の事について思いついた時に話し合いの場を設けようとしたのだが、ドレスを汚したことを怒りに来たと勘違いしたノッラが出て来なかったので剣で鍵をぶっ壊した。
一時的に恐慌状態まで陥ったノッラをなだめるのが面倒くさかったのが印象的だ。ってか、その部分しか覚えていない。
「いつまでブタの鳴き声を出して遊んでいるんだ? まだ終わらないのか?」
部屋に入ると、大きな鏡の前に立つノッラの背後には革の手袋を付けた状態で紐を引っ張っているアシュリーとメイドがいた。
「キャアァァァァァァァァァアアアア!!!!」
鏡に映る、部屋に入ってきた俺を視認したノッラが先ほどまでの叫びよりもさらに脳髄を揺さぶる叫び声を発した。
「何を生娘みたいな声を出してんだよ」
「女性の着替えの最中に男が入ってきたら、生娘でなくともそうなるわ」
まったく、と呆れかえったマリッタは俺とノッラの間に割り入り、俺からノッラの着替えの姿が見えないようにした。
「商談の最中、ずっとブタの鳴き真似をしている奴が居て、五月蠅くてかなわんのだが?」
「仕方が無いだろう。もう少しの間、我慢してくれ」
こともなげに言うマリッタだったが、アシュリーやメイドの顔が真っ赤で汗だくになっている所を見ると、もう少しの間くらいでは済まないのを物語っている。
「穴は幾つ入らないんだ?」
「5段だ」
「半分近いじゃねぇか……」
見せてみろ、と見てどうにかなる物ではないが対処のしようがあるかも知れないのでノッラに向かい歩くと、再び立ちふさがるマリッタにぶつかってしまった。
「ぶべっ……おい、急に立ちふさがるな。危ないだろう」
「女性の着替えを覗くのは感心しない。それが例え気に入らない人間であろうと。……と言うか、胸に顔を埋めた状態で前進しようとするな」
「退かぬ、媚びぬ、顧みぬ。我がロベール竜騎士隊に古くから伝わる訓示です。嫌なら退いてください」
マリッタ越しに聞こえてくる妙に感心したようなアシュリーの声が聞こえるが、今は目の前にある女性らしい膨らみをもつ壁を何とかすることが先決だ。
いつもなら偉そうに歩けば相手が道を譲ってくれたもんだが、今回は相手が悪かったようだ。
それに、胸に顔を突っ込めば恥ずかしがって退いてくれると思ったんだけど、こいつ意外とこういった事は平気だったりするのだろうか?
いや、ただ単に俺を男と見ていないだけだと思うけど。
「今年に入ってからできた組織にとって古く、とは何日前の事なんだろうな? それより、前進するのを止めてもらえないだろうか? 私も女だし、君にその気が無くても恥ずかしいのだが?」
あっ、違った。やっぱり恥ずかしいんだ。
「なら退きたまへ。ってか、最近は事務仕事しかしていないはずなのに鎧を着ているとかどういう了見よ? ここまで来ると戦馬鹿としか言えんぞ?」
「なっ……コノ――」
若干、不機嫌さの増した声色で何かを呟きながら、絶賛進行中の俺の肩を持つとクルリと一回転させてドア側を向かせた。
胸に顔を埋めて置いて何だが、マリッタの胸は固い。胸かと思いきや胸筋の親戚かもしれない。
「フォポール! 覗くな!」
「覗いておりません!!」
フォポールの性格から絶対に覗いていないのは明らかだが、なぜか怒り心頭なマリッタの火の粉が降りかかり、関係ないフォポールが怒鳴られた。
「とにかく出て行ってくれ」
「いいや、出て行かない。コルセットの穴が通らないとか、マジでどうするつもりだよ? 展覧会まであと3週間しかないぞ? この際、ヴィリアに頼んで無理にでも締め付けるしかないぞ?」
俺の提案に、背後からノッラの息を飲むような小さな悲鳴が聞こえた。
「だけど、それだと内臓にかなりダメージが行きますよ?」
「展覧会まで持てばいい」
「え~……、本気ですか? そもそも、展覧会まで持ったとしても結婚まで持たなかったら意味がないと思いますけど」
「内臓を痛めたくらいで、人間はそんなに簡単には死にはしない。何とかなるはず」
力強い俺の返答に、質問してきたアシュリーは引き気味に笑うだけだった。
俺に名前を呼ばれたと思ったのか、窓の外にはすでにヴィリアが待機していた。
チラリと横顔で室内を覗くヴィリアは、まさに某怪獣王に近い雰囲気を出している。お蔭でメイドの何人かが小さく悲鳴を上げる程だ。
夜中にやられたら俺だって悲鳴を上げる可能性があるくらいだ。
「とにかく痩せさせる為に、これから食事の改善と運動をさせる」
「それがよさそうね。無理に締め付けるよりも、ずっとまともな案だわ」
「脂肪を落とす為に、まずは水泳だな。泳ぎ方は、うちの竜騎士にでも聞いてくれ。あと、食事については兵士用の食事をとらせる。その他は、脂肪の絞り出しだな」
だんだんと不穏な内容になっていくのが気に食わないのか、マリッタは頷いたがノッラはヒステリックな声を上げた。
「私に、兵士と同じ粗末な物を食べろですって!? そんな物を食べて、お腹を壊したらどうするつもりよ!」
「ヴィーリアー!!」
俺が名を呼ぶのと同時に、屋敷全体が大きく揺れた。結構強めの壁ドンだったので、天井からパラパラと埃が落ちてきた。
「「「キャァ!?」」」
この揺れにはノッラだけではなく、メイド達も悲鳴を上げて尻餅をついている。
「兵士も人間です。人間が食えて貴女が食えないと言うのはどういう了見ですか? なら、貴女は人間ではないということですよね? バカバカしい。それに、これはお願いではなく、命令です。痩せろと言う命令です。拒否した場合は、奴隷商へ出荷します。痩せるか出荷か選べ」
マリッタに肩を持たれた状態で話す姿は滑稽で締りがないが、ノッラからは見えないので問題はないだろう。
それに、俺の肩へ乗せているマリッタの手に力が入るが、それだけで何も言わないので賛成とみて良いだろう。
それから、簡単にだがコルセットを装着できたと仮定しての採寸をして。マフェスト商会へはドレスを発注した。
色も生地も全てノッラが決めたので、最近はヒステリックになりがちだった母娘も少しだけだが空気が弛緩した気がする。
そしていつも通り午後のテータイムに移ろうとしたところで、マリッタがおやつを取り上げた。
「ノッラ様。ただいまより、戦が始まります」
俺が言ったのであればまたぎゃあぎゃあ騒いだのであろうが、今回はマリッタに任せてある。
これは俺が頼んだのではなく、マリッタが自ら名乗り出たのだ。たぶん、俺にやらせたら篭城戦(後期)並みの事をさせると思ったのだろう。勘の良い奴だ。
三木合戦はまた今度と言う事にして、俺は次の行動に移った。ミナの穴はとても大きかったのだ。
★
「おぉっ! ここが、ロベール様が初めて統治したと言うマシューですね!」
ブレイフォクサ領から皇都を経由してマシューへとたどり着いた。結構な長旅となったが、久々の皇都と言う事で皆好きに行動できたのでストレスは少ないはずだ。
今この場には居ないフォポールや、先ほど声を発したアシュリーは久しぶりに下宿先――と言う名の借り宿――に帰る事ができたと喜んでいた。
今まで全く気にしたことは無かったが、皆、我がロベール竜騎士隊へ入隊してから実家はおろか下宿先にも帰る事は稀だったそうだ。
そんなにも忙しく動いていたのかと驚くと同時に、停学中の俺は竜騎士育成学校の寮にも入れないらしくまた驚いてしまった。
泊まるところが無いなら家へ来ればいい、とアシュリーが誘ってくれたのだが、安宿然とした佇まいは間取りに反映されており、泊まった場合は必然的に同じベッドで寝る事となる。
さすがに部下――しかも女性と同じベッドで寝る訳にもいかず、かといって疲れているので床で寝る気も起きなかった。
宿を探そうと町へ繰り出した所でミシュベルに出会い、一晩の宿を貸してもらえる事となったのだ。
お蔭で、今は二日酔い気味なのを除けば体力満タンだ。あの話をしたせいでミシュベルは浮かれすぎた。
「何もない所だけど、人は優しいし何より田舎時間で時が流れているからゆっくりできるぞ」
田舎と言えばブレイフォクサ領も片田舎と言ってよいが、あそこは田舎時間と言うより社畜時間と言う労働環境なので休める事が無かった。
「田舎田舎と聞いてはいましたが、上空から見たところ物干しに掛っていた衣服は鮮やかな物が多いですね」
色鮮やかな衣服は、俺が作った産業により農業だけで生計を立てていた時分と違い、自分の生活――つまりは嗜好品の方への投資が可能になったからと言うのが大きな理由だ。
今までは染色のされていない物や、浅葱の様な自然物からとれる染色物で染め上げたナチュラルカラーが多かったので地味だったが、今はキチンとした色が付けられた物がこのマシューでは流行っている。
マシューの町から少し外れにあるが、そこでは大規模な綿花畑を作っているそうだ。
最近、マシューへ来ることが出来ないのでイスカンダル商会の商人から聞いた話だが、物好きな町人数名が集まり無理をしない程度に綿花を育て、それを布にして売ろうと言う働きがあるそうだ。
これらは、俺が推し進める教育や昔話絵本が根幹にあり、何事も失敗を恐れずに挑戦しようと言う考えが生まれたことによるらしい。
「あっ、お兄―ちゃーん!」
ドラゴンが飛んでいるのを見たのか、レレナが息を切らしながら駆け寄ってきた。
俺一人の場合は良いが、他の人間が居る時は色々と問題になるからそう呼ぶなと言っているにも関わらず、久しぶりに会えたことが嬉しいのかミサイルの如く突っ込んできた。
「うおっぷ!?」
明らかに平民の恰好をした少女が、そのままの勢いで俺へ抱きつく姿を見て竜騎士達は驚きの声とまでは行かないが、小さく不思議そうな声を上げた。
「よおレレナ、元気にしていたか?」
「うん! 学校にもちゃんと行って、足し算も引き算もできるようになったよ!」
「そうか、頑張っているな。なら、俺だけじゃなくて皆にも挨拶するんだ」
レレナはこの場に俺以外にも多くの竜騎士が居るのを俺の言葉でやっと気づいたのか、皆を見てから「あっ!?」と驚きの声を上げてすぐに俺から離れた。
「ろっ、ロベール様、お久しぶりです。皆様も、こんにちは、はじめまして」
ペコリ、とお辞儀するが、すでに時すでに遅し。何か聞きたげな顔をしながら、アシュリーが脇腹を突いてくる――と見せかけてお尻へ移動する。
「何だよ。ってか、尻を触んな尻を」
「反応が早くなりましたね。その前に、私としてはロベール様とあの娘との関係性が気になるところですが」
「町長の娘だ。準統治領から俺を迎えに来たのが長女の方で、次女のレレナはその関係で何かと遊ぶようになってから懐かれた」
「兄と呼ぶ理由は?」
「俺が年上だからだ。それ以外に理由は無く、俺が呼ばせたわけじゃない」
「なるほど」
ふむふむ、ときちんと理由を説明したからか納得をしてくれたようで、おっかなびっくりと竜騎士達を見るレレナにしゃがみ込み視線を合わせた。
「こんにちは。ロベール様の一の子分のアシュリーよ。よろしくね」
「こっ、こんにちは……」
知らない人に話しかけられ、怯えながらも小さい声で返事するのは良い子供の証だ。
アシュリーに続いて、他の竜騎士達は普通に名乗り、その場はいったん収まった。
「ファナは居るか? 急いで話をしたいんだけど」
「今は石鹸工場に居るよ! 一緒に行こ!」
レレナが手を引き走り出そうとするのを少し止め、仲間へ命令を下す。
「宿は此方で手配しておくから、それまで各自休憩しておいてくれ。ここは犯罪者も居ない田舎だから、荷物はそのままでも構わない」
「「「はいっ」」」
全員が返事をするのを確認すると、レレナと共に石鹸工場へ向かい走り出した。
その俺の背後には、足音を消してついてくるアシュリーが居る気がするが、なぜだか怖くて振り返られなかった。
フォポール=ロベール竜騎士隊副隊長。ドラゴンの扱いに長けており育成学校次席卒業。帝国近衛の道を断ってロベール隊へ入ったイケメン。
マリッタ=ヴィットナー侯爵家の令嬢。脳筋かと思われていたがそれほどでもない模様。現在、ロベール的思考に汚染され中。
アシュリー=ロベール竜騎士隊の一人。エコール子爵家の長女でセクハラ大好きっ娘。最近、ロベールのお尻の柔らかさを知る。
ノッラ=ブレイフォクサ公爵の娘。わがままで食っちゃ寝ばかりしている。主人公のイライラの原因。
ファナ=マシュー町長の娘で長女。近々結婚する予定だが、ロベールに報告してからと思って居るのでまだしていない。
レレナ=ファナの妹。ロベールを兄と慕う女の子。最近、学校にて足し算と引き算を覚えたもよう。(文字はほぼ完ぺき)
6月14日 誤字修正しました。
6月15日 誤字修正しました。登場人物の説明も書きました。