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徳川と真田

作者: 暇暇

元亀三年、甲斐の武田信玄は上洛を決意。徳川領に軍を進めた。

徳川軍は一言坂で迎え撃つも、戦国最強を誇る武田騎馬隊の前に一蹴された。


武田騎馬隊を指揮する、島左近・真田幸村は、徳川軍がいる場所へと向かっていた。

左近「幸村 侍は何も生み出さない じゃあ、なんで侍ってのが生きてんだと思う?」

幸村「世に生き様を示す為」

目の前に、本多忠勝がたっていた。

左近「そうだ。人ってのは、力や物量じゃなく魂ってもンで立ってんだってな」

忠勝「主らはいけ」

忠勝は、自分の後ろの兵達を下がらせた。

左近「怖いねぇ 生死を分かつ線ってな きっとあんな顔だ 。…いくぜ その線を越えな!」そのまま、忠勝に向かって馬を走らす。忠勝は、槍を構え走ってくる騎馬隊をどんどん倒す。左近の馬も倒した。そこへ幸村がやって来た。幸村は十文字槍を使い、馬を走らせ戦う。キン!カン‼キィイィイィン‼そして忠勝は、馬の首を突き、幸村を落とす。そのまま、幸村の馬を奪いその場をさった。

左近「兵にあの力を出さす男 奴の主・徳川家康…倒してみたくならないかい?」

幸村「…はい‼」


ある男は、夢を見ていた。自分の父を、仕方なく殺してしまう夢を、

その男の名は、伊達政宗…

政宗は、ある城に居た。斜め前には、雑賀孫市。

政宗「父上‼」目を覚ました。その時。

?「お二人さん、待たせたねぇ」

図太い声と共にやって来たのは、前田慶次。後ろには、真田幸村、直江兼続

慶次「状況は最悪。敵は天下に一番近い男の一人、徳川家康。んで、これがこの城の息子・真田幸村 未来の天下人と戦おうって肝の座った男さ」

幸村「死地へようこそ」

政宗「激しき戦望むところよ!」

兼続「私は戦が大嫌いだ!」

政宗が、反応した。

兼続「だが、戦は戦わなければならなぬ。」

孫市「面白ろな奴だ」

慶次「これが、直江兼続。この絶望的な戦に、上杉から好きこのんで援軍に来た面白な御仁だ」

幸村「御二人は?」

孫市「俺は、雑賀孫市 困ってる奴と、女性の味方だ。こちらは、身分は、わけありではあかせないが、政宗って呼んでくれ。」

兼続「こんな戦に来るとは、馬鹿だが、臆病者ではないらしいな。」

政宗「馬鹿ではないわ、馬鹿め!」

慶次「ハハハッ‼俺は、戦さ人、前田慶次。あんたらに馬鹿は負けてねぇ。さあて、クサクサした気分をぶっ飛ばすにはうってつけの無謀な戦 馬鹿ども五人でひっくりかえそうかぁ!」



城の庭で…

幸村「これは撫子の花…」

稲姫「覚えてる?撫子の花を守るため、父が馬を投げ飛ばしたこと

幸村の助命は、父が必ず…」



一方、徳川軍陣地では。

忠勝「真田幸村の命、お許しくださりますよう」

黒田官兵衛「しからずば?」

忠勝「殿との一戦すら辞さぬ所存」

官兵衛「……幸村は、許すべきでしょう、天下のために、いずれ豊臣と言う火種を消さねばならぬ、幸村はその役に立つ。それとも幸村には、その気概も器もないと?」

忠勝「幸村は、生き様をこの国に残すために生まれてきた武士。我らの浅はかな思惑などを越えて、槍を取るでしょう。誠に、残念なことながら…」



一方、城の庭では、

稲姫「…だからどうか生きて、幸村」

幸村「義姉上はお強い。まっすぐに前だけを見ておられる」

稲姫「そんな…私はただ、戦うのに精一杯なだけ。自分がもののふだということ、乱世のなかで確かなのは、これだけだから」

幸村「それが、一番大切なのだと

思います」その言葉を残し幸村は、その場を去った。



戦が開幕した。

幸村は、徳川家康を突き倒して、追い込んだ。家康の背後に、義姉の稲姫がいた。稲姫は、弓を構えて幸村に放つ。幸村は、十文字槍で弾く。

その隙をついて走って向かっていく。弓の先端についた刀で、幸村にかかる。幸村は、素早く反応し、対抗する。

稲姫・幸村『ふんっ‼せいやっ‼はあああ‼』武器のぶつかる音が、響く…。そして、稲姫は、幸村の胸に矢を向けた。

稲姫・幸村『ハァハァ…』

沈黙が続く…

幸村が動く、そして弓を叩き、稲姫を倒す。稲姫が立とうとした瞬間、幸村の十文字槍の槍の先が、首すれすれを突く。稲姫は倒れたままの状態。幸村は、敵軍を見ると大量の敵が構えている。そして、槍を抜いた。そして大群の中に、単独で歩みを進めた。

稲姫「幸村‼」

幸村「私を止めてくれたのが、義姉上で良かった」

稲姫「天下、あなたこそ日の本一の兵と褒めそやしています‼もののふの意地は立ちました!もはや死ぬにはおよびません!どうか…!」

幸村「どうぞ、お健やかに、義姉上」

そのまま敵陣に走り飛び込んだ…。


ここに徳川幕府のもと天下は統一した。戦国の世は、終わった。

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