表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神人戦争  作者: 鈴仙R
8/14

真実

「拓夢、今さらこんなとこで何してる。」

「それはこっちのセリフだ。卓蔵‼数年前、まだ幼かった俺を捨て、死んだ母さんも見捨ててそんなあんたが今さらなんで俺の目の前にいるんだ‼」

「おい、神道。あんまり鑑賞には浸れないぞ…目視できるだけでも2,30はいる」

周りには神の軍隊、それも今までに見たことのない数だ。

「ハカセの言ってた異常ってこれだったのかもね…」

「卓蔵‼答えろ‼あんた今まで何してやがった‼」

「神道‼」

大上に殴られた。

「てめえ大上‼何しやがる‼」

「今は感傷に浸ってる場合じゃねぇんだよ‼状況を見ろ‼今はここから離れることを先決とすべきだろうが‼」

「ちっ…」

「安心したまえ、君たちはまだ殺さないさ、いや、正確には拓夢の近くにいる間はな」

「どういう意味だ」

「拓夢は我々の計画に必要なピースのうちの一つになりえる可能性を持つ。まぁ、わたるの娘と比べたらお前はそこまで必要ないが、万が一のこともある」

「航?誰だそいつは」

「お前が知る必要はない。さぁ拓夢、こっちへ来い。そうすれば他の奴らは見逃してやる」

「今さらてめぇの言いなりになるとでも?」

「それが母さんの遺志だったとしてもか?」

こいつはなにを言っている?母さんの遺志?

「どういう…意味だ」

俺は構えていた武器をおろした

「母さんはこの計画の最初のピースだった。あいつは代々神の血を引く一族神道家のものだ。お前とてそうだ。だがお前は失敗作だった。神道家の血より俺の、魅皇家の血が濃かったからな。」

「ちょっと待ちなおっさん。こいつが失敗作とはどういう意味だ?」

「うるさいガキだな、お前は自分の立場が分かってんのか?」

と、神が一斉に攻撃態勢を見せた

「拓夢は必要とはいえ失敗作だ、必要に応じては殺してもいいんだ」

「大上‼中川‼」

俺は持っていたショットガンで瓦礫を撃った

瓦礫は壊れることはなく、ただぶれた。

「なるほど…こういう仕掛けか…」

「二人とも、先に行け。あとから追いつく」

これ以上こいつらを俺のごたごたにまきこむわけにはいかない

「行くぞ、中川」

「大上君!?」

「行くぞ中川‼」

すまん、大上。お前には今回、助けられっぱなしだな

「ちっ…やれ」

卓蔵の声で神が攻撃を始めた

が、それより早く二人は瓦礫に入り姿は消えた

「卓蔵、続きを話せ」

「拓夢、調子に乗るなよ」

「いいから話せ」

卓蔵はイラつきを見せるもしぶしぶ話し始めた

「この人類神化計画はあいつの血が必要だった。あいつの血は一族の中でも異質だったからな。そして、あいつも理解した。」

「母さんがこんな惨劇を望んだと?」

「そうだ、人類は滅び、新たにこの世界は神が過ごす。そうすることでこの世界はすべてが等しくなる」

「人類がいないのに何が嬉しいのか理解しがたいな。俺は神道家の人間だ。お前の言う神の血を引く一族だ。だが、あんたはどうだ?ただの人間だろ?そんなに死にたいなら」

俺は銃を卓蔵に向けた

「今ここで俺があんたを殺してやるよ」

「拓夢、この計画は神道家を限定したものではない。俺はこの計画を経て、新たな発見をした。例えばこいつだ」

そういうと、一人の神を呼び寄せた

「こいつは元々、ただの人間だ。だがあいつの血を使い神へと昇華した」

「昇華?神化じゃないのか?」

「いいや、これは神化ではない。こいつらはただのロボットに等しいからな。本当の神化とは」

そういうと、卓蔵の体が輝きだし

「こういうものだ」

卓蔵から翼が生えた。それだけではない。だいぶ若々しい体へと戻っている

「そいつが神化、か」

「そうだ。こいつが神化だ。選ばれたものだけがあいつの血を使ってこの姿になれる」

何とも言葉にしがたい。そんなくだらないことのために泉がさらわれたのはな、そして、そんなことのために俺は捨てられたこともだ

「それで、あんたは母さんの葬儀には出なかったいや、あんたが母さんを殺した」

「殺してはいない、あいつはまだ生きている。意識はないがな」

「結局あんたは母さんよりも計画を選んだわけか」

「それがあいつの遺志だったからだ」

「そんなことは関係ない」

母さんの遺志がなんだ、結局卓蔵は、親父は何よりも計画を第一に考えただけじゃないか

「だから俺は、魅皇拓夢から、神道拓夢になった‼俺はあんたの血を捨て、母さんの血を引き継いだ」

「拓夢…お前まさか…」

「母さんは結局は最後まであんたのことを考えてたんだ、かりに死のうとも。それでもあんたのために…あんたの力になる意思を貫き通した‼最後まであんたのことだけを考えてな‼でもあんたはどうだ‼結局は母さんのことなんてどうでもよかったんじゃねえか‼」

怒りがこみ上げ、意識が飛びそうになる

「そんなあんたを今ここで俺が」

卓蔵が焦っているように見えた。いや、驚いているのか、あれは

そして

「純正神化…」

そう呟いたのが聞こえた

「いまここで俺が…裁く‼」

そして、俺は背に翼を感じた

どうも、鈴仙Rです

まず今回はほとんど会話で申し訳ないです

えー、急展開です。自分でも驚くくらい急展開です。

それもこれも、最近結構ネタが詰まってきています。

主な理由はテスト期間です。テストのことも考えていると割とネタが詰まることを学びました


さて今回は神化について説明します

神化というのは要するに進化です。

ただ、この神化は通常特異体質を持つ神道家の人間の血を使用して行うものです。

血と適合できたものは神へと神化し、適合できなければロボットのように昇華します。

ちなみに昇華した人間は意志はなく、神の指示のみを聞きます

そして、もう一つ、純正神化です

これは、神道君が発揮した力ですね。

この純正神化は特異体質の中でも稀なケースです。

通常の神化よりも能力値も高く、また、特殊な力を扱えるケースもあります。

神道君の純正神化がどのようなものなのかはまた次回

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ