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作者: プッチン
掲載日:2007/01/08

あなたと初めて話した。。



あなたに初めて恋をした。




あなたに初めて好きと言った。。




あなたと初めてデートした。。




あなたと初めて手を繋いだ。。




あなたは忘れてるかも知れないけど、私は忘れない。。



あなたに初めて抱き締められた。。




あなたと初めてキスをした。。




八回目のデートだった。



あなたは忘れてるかもしれないけど、私は忘れない。




あなたが初めて家に来た。。




あなたに初めてお茶を出した。。




あなたと初めてやった。




あなたと出会って初めての事がいっぱいある。。



こんなにも好きで、好きで好きで大好きで、すごく嬉しい。。






でも………




あなたと初めて喧嘩した。。



あなたが私に対して冷たくなった。。



デートに手も繋がなかった。。




家で少し涙が出た。




私に飽きたんだろうか。。




こんなにも好きで、好きで好きで大好きで、すごく悲しい。




あなたの家に行った。。



あなたは何も言わずに家に入れた。。




あなたは何故か目が赤かった。。




あなたは私を見てすごく悲しそうな目をした。。



私は訳がわからなくなった。。




訳がわからないまま私は帰った。




あなたから電話がかかってきた。




別れよう……………




あなたは言った。



私は答えられず、電話を切り泣いた。






知らぬまに寝てた。。


朝起きて、携帯を見た。。



何も変化はない。。




あなたに電話をかけた。。



返事を言おうと…




電話にあなたは出なかった。。



私はまた涙がこぼれた。



涙をふき、あなたの家へ行った。



話がしたかった。



あなたは家にもいなかった。。



出かけてるらしい。。



私は帰ろうとした。




私の横でタクシーが止まった。。



あなたとあなたの母だった。。



あなたはすぐに車から出てきた。



あなたは私の腕を取り、公園へ連れて行った。



あなたは困っていた。。



私は理由を聞いた。。


あなたは嫌いになった。。



と言った。。




予想した答えだった。。




でも耐えられなかった。。




私はその場で泣いた。。



あなたは手で私の涙をふいた。。



どうして…どうしてそんなに優しいの…

嫌いなら突き放してよ…あなたが好きなだけなのに…どうしてこんなに悲しいの……



私は心の中で叫んだ。


あなたは私を置いてどこかへ行った。。



私は泣きながら家帰った。



部屋に入り音楽を大音量で鳴らした。。




大好きなあなたとの別れ。。




一週間がたった。




私は風邪をひいた。




熱がひどくて、病院に行った。



少しだけ入院した。




私は布団に潜り込んで寝ていた。



熱は三日で治った。




トイレに行きたくなって、トイレに向かった。



廊下であなたの母を見付けた。




会いたくなかった…。



そのまま通り過ぎようとした。。



でも……できなかった。。



病室の患者の名前にあなたの名があった。




あなたの母が私に声をかけた。




私たちが別れたのを知らなかったらしい。。



お見舞いに来てくれたの……



あなたの母は、悲しそうに私に行った。



私は何も言えなかった。



あなたの母は私を部屋に入れた。



そこには、白いベッドに横たわるあなたがいた。。



私はその場で立ち止まった。



あなたが私に気付いた。



驚いた顔をしていた。


元気そうな顔をしていた。



だから…私はただの風邪だと思っていた。。



あなたは私を見て、泣きそうな顔をしていた。



私はすぐに部屋を出た。



あなたの母が私を追って来た。



私を捕まえてその人は、病気なの…と言った。。



私は何の事かわからなかった。。



私はそのまま、またあなたの病室に来た。



あなたはさっきの元気がなくなっていた。



私を…見つめていた。



あなたの母は静かに語り出した。。



私は何も考えられなかった。



あなたは布団に潜り込んだ。



話の内容は…

あなたが病気で余命、後一年という事だった。病気がわかったのは、私と付き合いだして三ヶ月がたった頃だった。



私は思い出していた。



あなたと初めて喧嘩をした時、原因が…



俺が死んだらどうする?


何言ってんのよ、馬鹿じゃない?



あなたは怒ってそのまま帰った。




病気だった……



余命を知っていた?



何それ…







あなたは私の名前を呼んだ。



私は知らぬまに涙が溢れていた。



あなたは私にごめんと何度も言った。




なんで、どうして謝るの?




あなたも泣いていた。



なんで泣いてるの?




わかんないよ…




あなたは私の手を取り、引き寄せ抱き締めた。



私はあなたの胸で泣いた。





だった。



あなたは私を嫌いになってなかった。



私は嬉しかった。




たとえ、病気で残りわずかの命でも…あなたを好きでいられる。



そう思うと涙がこぼれた。









そして一年半…


あなたは余命より半年も長く生きた。



最後まで笑顔で、私を見つめてくれた。




だから…私も笑う。



これからも…ずっと




ありがとう



ありがとう



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― 新着の感想 ―
[一言] 淡々とした語り口調で、描写も少なくストーリーもありがちだと思いました。恋人が死ぬ物語が世に溢れている中で、これは光らないのでは。
[一言] スッゴイいいです!!感動しましたっ!!! 最後の方、涙目になっちゃいました(笑 次も是非頑張ってくださいね!!!
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