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プロローグ

『お母さん……?』

今よりもずっと幼い頃の記憶。記憶の中の私は、目に涙をためていた。


『お母さんッ……!!』


どうして涙をためているのか、どうして必死に母の名を叫んでいるのか

自分でもよく覚えていない。

ただ、覚えているのは……母の優しい笑顔。木漏れ日のようなあの……



『お母さん……どこに……行くの?』

『リノ……お母さんはね、これからちょっと出かけてくるわ。』


母は悲しそうな顔をしていた。きっとそれは私も同じで……私も悲しそうな顔を

していたと思う。


『どこに行くの?わたしは一緒に行けないの?』


私の質問に、母はただ困ったような顔をするだけだった。

そんな母の様子を心配した私は、なおも質問し続けた。


『ねぇ……お母さん!』

『リノ……聞いて』

『いや……お母さんがどこかに行っちゃうんだったら……聞かない!!』


『聞きなさいッ!!』


初めて聞いた、母の怒鳴り声。

母は、いつでも明るくて優しくて、私に対して声を上げて怒るなんて

ことは一度も無かった。だから、その時は私は本当に驚いた。

……私が、母を引き留めるのに必死なように……母も私のことを止めるので必死

だったのだ。


『リノ、いい?これからは、叔母さんの言うことをちゃんと聞くのよ。』

『っ……』


涙がぼろぼろと零れてきて、喉もからからで、まともに声が出なかった。

私は返事をする代わりに、大きく頷いた。


『それから、お友達は大事にすること。それから……』


声が出たら「もう、いいよ」って母にいっていたと思う。

私は堪えきれずに泣いていたけど……本当は母だって泣きたかっただろう。

今にも泣きそうなのに泣けないでいる……そんな母の姿に胸が苦しくなった。



『それから……リノ。これから辛いことなんて沢山あると思う。嫌なことだって、苦しい

ことだって……山ほどあると思うわ。でも……でもね?いつだって貴方は笑っていなさい』



『っっ……~~~』


『ふふふ……リノったら!可愛い顔が台無しよ?ちゃんとふきなさい』



お母さん……お母さんお母さんお母さんッ……!!!行かないでっ……


心の中で、何回も叫んだ。でも、母は最後に……あの優しい笑顔だけを残して


私の前から消えた。

ここで小説を書くのは初めてなのですが……いかがだったでしょうか?

これから精一杯執筆していきたいと思うので、これからよろしくお願い致します!!

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