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オオキミ回想2

休日の公。

家でプロポーズの練習をするか、その情報を仕入れるか、残った仕事をしているかのいずれかだ。

割合は1:3:6くらい。

ただ、どのときだろうが必ずと言っていい程、店へ訪れる。

電車に乗っている間に僕は"スクロール錦節"の位置を調べていた。そして電車が駅に着く。

降りるとすぐにその位置へ向かって紳士的な速度で歩く。ちょうど5分くらい歩いたところで店の看板がはっきりと見えた。

僕はそのままドアを開ける。

「いらっしゃいませ!」

そう澄んだ響く声で言ったのは昨日の"きら"という方だった。彼女は僕に話す隙を与えずに席へ案内した。

席に座ると注文を聞こうとしたが、僕は目的を見失わまいとそれを突っぱねて言う。

「店長さん。昨日のお礼がしたくチョコレートを持ってきました。良ければ召し上がってください。」

すると店長は言葉を返した。

「それはその子にあげてちょうだいな。もし私へのお礼がしたいのならこれからも通ってくれ。」

言われるがまま僕は"きら"にチョコレートを渡した。そして注文をした。

「ジャーキーとグレープジュースをいただけますか?」

きらは呼応して言う。

「グレープジュース?ワインじゃないんだ?」

そして彼女は店の奥へ入っていった。そして持ってきたのはジャーキー、グレープジュースと水筒みたいなもの、そして高そうな茶色い液体が入ったように見える小瓶…なんか…余計なの多くない?

彼女は「お待たせしました♡」と言いつつも前にジャーキーだけを置きながら、水筒(?)の中にグレープジュースと茶色い液体を入れ、動画とかでよく見る動きをし始めた。

「酒だ。これ…」

つい口に出していた。彼女は彼女で僕の発言は聞いておらず、夢中になって水筒を振っていた。振る動作をやめると、そのまま完成したと言わんばかりの表情で急に机の上に現れたグラスへ注いだ。

「飲まないの?ジャーキーと合うのに…」

(だめだ。これは…断れない)そう頭の中で繰り返し覚悟を決めた。僕はそのグラス内部の液体を喉の奥へやる。瞬時意識は遠く彼方へ。気が付けば午前5:40、布団の上、メールが一件。

これが私にとっての日常になっていった。

起きて風呂、そして朝食。電車に揺られ仕事に勤しむ。終われば二度目の電車に揺られ、声にいざなわれ店へ入ればいつの間にか布団の上、メール一件。

日に日に酒精(アルコール)への耐性がつき始める。しかし完全ではなく、意識は保てる程度までだった。

僕はきら一筋ではなく、わりかしどんな女性にも目を引かれた。そんな日々が7カ月過ぎたとき、転機は訪れた。

チャーミングな見た目、僕好みの声。他の女性を見ることが難儀になるほどのイイ人が私の目の前に現れた、それも店の中で。これは一目ぼれなんてものじゃない、もはや運命なのではないかと思ってしまうほどだった。そして酔った勢いで僕は欲望のままプロポーズをした、らしい。結果は当然NOだと思っていた、しかしYESではなかったものの、反応は悪くなかった様でうれしかったことだけは記憶に或る。

読んでいただき、ありがとうございます!!!!

たぶんそろそろ設定が破綻してきている、そう思う!

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