オオキミ回想1
ネタがなくなったので一旦回想兼視点変更を挟みます。楽しんでいただければ幸いです!
紅和の連絡先の登録名はO君。
僕の名前は紅和公。この国の首相をしている。政界に入ると、すぐ年上の方々に気に入られ、そのまま首相にまでなってしまった。しかし当然、私の歳にはこの仕事の荷が重かったようで僕はすぐに疲れが溜まっていった。そんな日々の中、僕にとうとう限界が来た。それは仕事中ではなく、帰りの道中であった。
目が覚めると僕はバーのような場所のソファで寝ていた。
「どうしてソファに…?」
僕は重い体をゆっくりと起き上がらせた。すると声が聞こえた。よく通る綺麗な声だった。
「起きましたか?オオキミ首相さん。」
可愛らしい方がこちらを見ながら近づいてくる。不安に思い、僕はきょろきょろと周囲を見渡す。不安に思った理由はよく覚えていない。だがそれは僕の臆病さが関係していたんだろう。そして奥には年老いた男の人が立っているのが見える。だが、そんなことはどうでもいい。正直夢でも良かった。こんな完璧な御人が近づいてきているのだ、僕に。第一印象が大事だと思い、僕は声を出す。
「麗しい恩人さん。僕の名前は紅和公。僕と付き合ってください!」
彼女の返事はいたってシンプルだった。
「酒なら付き合えるけど。」
僕はあっけにとられた。この"思っていた答えではない感"は一体なんだったのだろうか。
そうして缶ビールを注文し、飲んだところからは全く記憶にない。次に記憶があるときにはいつもと変わらない布団の上だった。一つ変わったことがあるのであれば連絡先が一つ増えていることだ。
'しょき♡'って誰だろう。私は一応の為連絡を入れた。
[失礼を承知して聞きますが、どなたでしょうか?]
その連絡を送り終え、僕はまた仕事に向かった。陽気なイメージ、失礼を知らないが無礼ではない男。そんなイメージを保ちながら夜まで働いた。
仕事が終わり、電車の中。朝の連絡が返ってきていることを目にする。
[憶えてないんですか?昨日お店でお酒の飲み比べをした"きら"ですよー]
昨日、店、酒。あぁわかった。あの場所か。昨日の礼をしたいのだがどこにあるのかわからなかった。だから私は彼女に聞くことにした。
[思い出しました。ありがとうございます。忘れておいてなのですが昨日のお店の名前って何ですか?昨日のお礼をしたいので教えていただけると嬉しいです。orz]
返事はすぐに返ってきた。
[スクロール錦節という店ですよ。店長にも言っておきますので気軽にきてくださいね♪]
とりあえず感謝のスタンプを送っておいた。
読んでいただきありがとうございます!!!!!
あの、はい。えっと、うん。続きはCMの後...みたいになっていますが気にしないでください!!!
前書きはまたいずれ再開します。
タイトルは変えると面倒なので行動こそしていません。




