ロボット純労働
スクロール錦節の客足はまちまちであり、多い日は一日23人、少ない日は6人ほど、そしてもっと少ない日は首相一人だけ。だから、0人の時はないらしい。
最大30人ぐらい客として入れ、店員の嬢は全員で47人、食事を作ったりの運営は店長と店長の妻ともう一人バイトで入っている。
私は店に赴いた。道中には当然何もなかった。
そして店に入り、お金をもらうために店長に話す。
「店長。給料を下さい。」
「毎日きっちりと払っているぞ。」
私は頭をかしげた。かしげられたかは分からないが頭をかしげる仕草をした。
「じゃあ給料以外にお金を得る方法ってない?」
「ダメだな。普通にそれはダメ。物なら許されるよ。」
じゃあボディを買ってもらおう。いやそんなことはしてはいけないな。でも、お金はもらえないらしい。つまり…終わった?どうやって買うんだろうか。
話してはみるか。
そして今日も来た…いや来ない。いつもの時間になっても公は来なかった。しかし大量に客が来ていた。
「お、この店もとうとうデリバリーロボットを導入したんだ。」
そういう声がそこかしこから聞こえてくる。そりゃあそうか。私の見た目は四角形ばかりだからだな。
それらしく振舞ってやるか。私は店長に運ぶものがないか聞く。
丁度酒を運んでくれと言われたので私はテーブルに酒を持っていく。そのテーブルには偶然曙樹がいた。
そしてまたこのテーブルでも私はデリバリーロボットと言われていた。そんな中お酒を提供する。
「こちら頼まれたお酒ですよ。それでは」
曙樹が去ろうとする私を引き留めた。
「この子新人なんですよ。そう!私の後輩!相席させてもいい?」
曙樹のお相手さんは快い回答をしていた。なので私も椅子に座った。
その人は私に言う。
「新人さん、名前は?」
「ちるです。」
「いい声なのにどうしたのその身体。体型に自信ないの?俺ならどんな見た目だったとしても愛せるけど。どう?その着ぐるみ脱いでみたら?」
(あぁわかった。この人は面倒くさいやつだ。しかもこれどう返事すればいいんだろう。店長ー私のことを呼んでくれー!)
私は思った。そして大きな間が空く前に返答した。
「この下には着てないので、無理ですね、ごめんなさい。」
「えー!いいじゃん。顔くらいならいいでしょ?」
(曙樹、助けてくれ。頼む。)
そう思い目配せをする。それを察してか彼女が声を出す。
「私もかまってくださいよー。私の方が淡泊なこの子よりもいいでしょ?」
客はそっけない態度で曙樹をあしらい、また私に話しかける。
「んー、それなら顔が出せるようになったら"これ"に連絡してね。さてと、お酒を注いでもらおうか。」
私は瓶一升分を注ぎ終えて、提供の仕事に戻る。
読んでいただきっ、ありがとうございますっ!!
全会と違って長く書けました。とうとう公を客から一度消してみました。
これが吉と出るか凶と出るかは別日次第です。こういうのもあっていいよね。




