表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

統合失調症

幻聴は言う

作者: 星野☆明美

幻聴は言う。

「いつも君のそばで見守っているよ」と。

近視なのに目の焦点がぐんと感度が上がり、どこまでもどこまでもクリアに見えたとき、幻聴はこんなこともできるんだよ、と言った。

幻聴のおいちゃんが、パチンコ屋に連れて行き、座った途端、台がビカビカ光って怖くて逃げた。

いつも高額当ててやると言って宝くじを買わされる。でも当たらない。

車を運転している時、ハンドルを握る右手に誰かを感じる。

いろんな厄介ごとを取り仕切っているから、とイーサンはときどき不在になる。

てかちゃんは子どものように無邪気に笑う。

また、絶望感を味あわされた。そして引っ張り上げられる。

「わかるかい?君が想っていた人は君のことを想っていたこともあったんだよ。永遠はない。君にはタイムリミットがある。この現在と過去と未来が入り混じった世界で、君は何を見つけるだろう?死ぬ時は何一つ持ってはいけないんだ。記憶だけ君のものだ。さあ、残された時間、希望を見つけにいきなさい」

嘘つき、嘘つき、嘘つき!

いつも騙してばっかりでひどいよ!

でも、真理はついている。

幻聴は言う。

「俺のこと好き?」

好きな時も嫌いな時もある。わからない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ