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二人の追放者が出会う時 ~魔王の娘の帰宅奇譚~  作者: 耳の缶詰め
 一章 二人の追放者が根差す野望
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登場キャラ一覧

 読む前にキャラ設定を知りたいタイプの人や、再登場したキャラを思い出したい人向け。九千文字程度あります。重大なネタバレは伏せていますが、物語の内容は一切知りたくないという方はブラウザバックされることを推奨します。


 ~~主人公とその仲間たち ギルド名『クルドレファミリア』~~


 クイーン(魔王の娘)


性別:なし 

年齢:50歳

身長:146cm

魔法:フレイン(炎)、ゾレイア(眷属)、イルシー(白炎)、レクト(反射)

好きなもの:お父さん、仲間、自分

苦手なもの:頭の固い人間及び魔物


 物語の主人公で魔王の娘。50歳ではあるが見た目は幼い女の子で、魔王といっても人間の姿をしている。髪色は紺色で自信に満ち溢れている。

 普段は城で生活しているが、ひょんなことから人間の住む王国に放り出され、自力での帰宅を目指すことに。城にいる間、魔王の心得として魔法の習得と魔物への知識を深めており、道の途中で出会ってしまう珍事件にも、あらゆる状況においても覆す力と、人間たちが勘違いしている情報を活用して乗り越えようとする。

 また、魔王の血筋として覚醒の力を持っているが、本人はその力にまだ気づけていない。覚醒すると魔力が満ち溢れ、記載されている四つ以外の魔法も解禁される。



 アルヴィア・ラインベルフ(無敵の守護剣士)


性別:女

年齢:18歳

身長:169cm

魔法:ルシード(無敵の魔法障壁)

好きなもの:ミルクティー

苦手なもの:多足類の虫(ミミズ、蜘蛛など)


 街でも有名な貴族の娘。朱色の髪色に夕陽のような瞳が特徴。

 貴族としての振る舞いやあるべき姿を躾けられるも、手にした魔法では侵害してくる敵を倒せないと母親に見限られたことをきっかけに、ギルドの冒険者になることを決意。しかし、そこでも自分の力をリーダーに認めてもらえず、とうとう街を抜け出ていってしまう。すべてを否定され、一人孤独になった時、彼女はクイーンとの運命の出会いをする。

 性格はがさつ気味だが、立場によってはちゃんと上品な振る舞いをする。認められた経験が薄いためか、極度な自己顕示欲を内に秘めている。

 冒険者としての活動を通し、剣の腕や魔物との戦闘は手慣れている。所持している魔法ルシードも、ほぼすべての魔物の攻撃から身を防げる強烈なものだが、守れるのは自分だけである。



 グウェンドリン(臆病なフロストゴーレム)


性別:雄

年齢:77歳

身長:199cm

種族:フロストゴーレム

好きなもの:ラピスラズリ

苦手なもの:武器を持った人間、自分より大きい魔物


 大きな体の割に臆病すぎる魔物。フロストゴーレムとは、氷を体内及び皮膚に纏い、全身が岩で出来ている魔物のこと。

 人間による強さの階級分けでは一番上の上級に値する。それだけ実力は持っているが、彼自身は敵を前にするとブルブル震えてしまう。しかし、怒りの沸点を越えた瞬間、彼の二面性が露わになり攻撃的な言動になる。フロストジャベリンやフロストウェイブなど、氷魔法を使った攻撃で敵を足止めしたり、純粋に重たいパンチなどで他の魔物を圧倒する。

 彼の暴走状態を止めるためには、クイーンの魔法フレインなど、氷の弱点である熱を与えなければならないのだが、つい自分の自我を失ってしまうことに悩んでいたグウェンドリンはクイーンに暴走を止めてもらった際、この人なら安心できると思い仲間にしてほしいと頼み込む。



 テレレン(記憶喪失系底なしの元気娘)


性別:女

年齢:14歳

身長:141cm

魔法:回復風ヒールウィンド

好きなもの:お肉

苦手なこと:じっとすること


 常に騒いでいられるほど元気な女の子。その裏には記憶喪失という障害を持っているのだが、本人はさほど気にしていない。

 人間の間では珍しく、一つの魔法に二種類の効果を持った魔法を所持している。風と傷を癒す効果を同時に発動出来るが、実際に使うと頭痛が走り、頻繁には使えない。

 記憶喪失になってから、家族など見知った人が身近におらず、クイーンと出会った際、流れで一緒にいくことを決意。誰とでも仲良くなれる人当たりの良さと、暗い空気をあどけない声で壊してくれる頼もしいムードメーカーである。



 ~~一章登場キャラクター~~


 魔王ディヴォール(魔王国ルーバの絶対支配者)


性別:なし

年齢:?

身長:192cm

魔法:?

好きなもの:クイーン

苦手なもの:メレメレの説教


 魔王国ルーバの王様。すべての魔物を統括し、誰も逆らえないほど強力な強さを持つ存在。普段顔に見せることはないが、娘であるクイーンには溺愛ぎみ。

 一度怒ってしまうと歯止めが利かない節があり、そのせいでクイーンのことを容赦なく城から追放してしまう。その後、自分でも後悔し彼女を呼び戻そうとするが、執事に任せたことによりとんでもないすれ違いが発生してしまい、色々と面倒ごとを発生させてしまう。

 城にいることが日常であるため、あまり戦う姿を見せることはない。故にどれだけの力を持っているか知っている者も少ないが、友人でもあるゼレスがクイーンを追放した件を聞いた際、追い出しただけでよかった。実際に力を使っていたらお城が。いやこの魔王国がどうなることだったか。と話していた。

 


 メレメレ(魔王城最高位執事)


性別:雄

年齢:82歳

身長:126cm

種族:ハミリオン

好きなもの:仕事

苦手なもの:怠けがちの魔物全員


 魔王の城に仕える執事で、他にもメイドや執事の魔物がいるが彼はその長にあたる。ハミリオンという魔物の容姿はカメレオンに近い。仕事はテキパキとこなすしっかり者で、魔王に対しても尻込みしない度胸が備わっている。

 執事として掃除や給仕など、城の管理をするのが主な役割だが、彼自身魔王の側に立てる存在ということもあり、よく魔王の苦労話を聞かされることも。

 戦闘をすることは滅多にないが、経験がないわけではない。ハミリオンの特性として姿を周りの景色に擬態させたり、手から粘液を放出しその場を支配できたりと、いざとなった時の心得が整っている。



 バグー


性別:雄

種族:オーク


 子分を引き連れた上級のオーク。飢餓状態に陥り村を襲うが、その際にクイーンとばったり出会ってしまい撃退される。



 ローダー


性別:男

職業:炭鉱堀り


 村の近くで炭鉱を仕事にして生活する男性。日々体力をすり減らす労働量に対し、あまり裕福な暮らしじゃないせいか少々意固地な面が。



 サリー


性別:女

職業:主婦


 ローダーの妻。日頃は家事をこなす専業主婦で自意識が高い。クイーンたちが危険な人物だと村中に流布した張本人。



 ~~二章登場キャラクター~~


 ウーブ(怠惰な七魔人)


性別:?

年齢:?

身長:175cm(可変)

種族:?

好きなもの:うるさくない場所

苦手なもの:面倒ごとを持ってくる人


 騒がしいものが苦手で極度なめんどくさがりな七魔人。七魔人とは魔王が作った階級制度であり、魔王国の七つに分けられた領土を仕切る権利を持っている。そのため、領土を守れるだけ強い力を持った魔物が選定されるわけだが、彼の場合は支援が来ないなどの事件もあり、その領土を奪われてしまう。

 実は※※※の魔物であり、普段は人の姿になって見つかっても騒ぎにならないように紛れている。その身は自由に変化、変色させることが出来、見た目だけで彼を魔物と気づくことはとても難しい。

 古来の遺物であるアーティファクト『死霊の指輪』を所持している。指輪の中には幾百もの霊魂が詰まっており、彼はその幽霊を自分に憑依させることが出来る。その中には歴戦の強者の魂も入っているため、めんどくさがり屋な彼は戦いになるとその魂にすべて任せるらしい。



 ギルエール・フォン・リーデル(度を越えた自尊心)


性別:男

年齢:21歳

身長:180cm

魔法:ナファル(魔力無効化)

好きなもの:ハチミツ

苦手なもの:自分の上にいる存在


 リーデル家の子息であり、ギルド『ソルディウス・エスト』のリーダー。このギルドにはアルヴィアも所属していた。銀髪で人を見下してそうな顔を常にしている。

 自分を完璧に見せようとすることに固執しており、上手くいかなかった際はギルド内のメンバーを責めることがしょっちゅうある。彼自身、剣の腕前は王都でも指入りのものではあるが、それ以上に残念な性格が目立っている。

 所持している魔法は、視界に映っているものすべてから魔力を奪う効果。初めて彼と対峙した魔物の大半は、その効果に気づかず何もできないまま倒される。魔物を倒すことに関しては逸脱した才能である。



 レイリア・ラインベルフ(閃光の剣士)


性別:女

年齢:16歳

身長:160cm

魔法:ポレート(瞬間移動)

好きなもの:姉

苦手なもの:蛇などの細長い生き物


 ラインベルフ家の子息でアルヴィアの妹。アルヴィアとは髪と瞳の色が逆になっている。

 姉の本音を聞いたことがある数少ない理解者で、自分に優しくしてくれるアルヴィアのことが大好きである。姉と久々に再会できた際、自分が幼い頃魔法の練習に使っていたアーティファクト『転移の指輪』をアルヴィアに手渡す。



 メドリル・アッガー


性別:男

職位:ギルド本部最高責任者


 男爵の爵位を持つギルドの代表。ギルド本部は国の資産によって設立されている。絶対的な存在に彼は心身ともに完全に支配されているらしい。



 ヒュール


性別:男

職位:ギルド本部納品受け取り部部長


 いつも眠そうに仕事をするギルド役員。態度は怠慢的だが、仕事はしっかりこなしていることで部長に昇り詰めるまでいたった。本人は昇格報告を受けた時もあくびをしていたらしい。エンとは同期である。



 エン・ララブ


性別:男

職位:ギルド本部ランク管理部副部長


 やや生真面目すぎるギルド役員。計算が得意であることから冒険者のランク管理部に配属。日々ギルドに通う冒険者を敬いの目で見ている。ヒュールとは同時期に入っている。



 オース・デ・ジュラン


性別:男

役職:前衛盾


 ギルエールが率いるソルディウス・エストの盾役。盾に斧という装備。元は別のギルドで活動していたが、ギルエールにアルヴィアの代わりとしてスカウトされた。土の魔法で足元をがっちり固める。



 テネロ・アッパー


性別:男

役職:中距離槍使い


 ソルディウス・エストの中距離物理担当。槍を得意とする。水魔法を使い、遠くの敵に攻撃することも出来る。ギルエールとは意見がぶつかりがちだが、口論でも武器でも一対一の勝負で勝てたことはない。



 コロン


性別:女

役職:後方援護射撃


 ソルディウス・エストの遠距離攻撃担当。弓で敵を削ったり、空を飛ぶ魔物を落としたりする役割。炎の魔法も使用可能。ギルド内では一番の年下。



 ウィル


性別:男

役職:索敵


 ギルドの索敵、誘導担当。剣を持っているが、それを使うのは予期せぬ事態が起きた時くらい。彼の使う魔法『スーチ』は、手に触れた地面や壁を伝い、周囲の状況を把握するのに役立つ。



 アントラ・ディ・ララトーナ


性別:女

役職:回復系援護


 ギルドの回復担当。手に持った杖を掲げて味方を回復する役割。ギルド内ではアルヴィアよりもお姉さんの立ち位置にいた。



 ラケーレ(七魔人の戦闘狂)


性別:女

年齢:?

身長:171cm(人狼化:217cm)

種族:人狼

好きなもの:頂点

苦手なもの:雑魚


 最強や頂点にこだわりを持つ七魔人。魔王の命によりセルスヴァルア王国へ渡ると、ギルドの階級制度を知って最高ランクに到達してやろうと、魔物ながら一人でギルドを作ってしまった。

 褐色で勝気な女冒険者としてクイーンと接触するが、その正体は人狼である。身体能力が飛躍的に向上し、高いジャンプや重たい丸太を軽々投げつけたりと、人間の姿から一瞬で驚異的な存在になる。お目当ての首飾りをかけてクイーンに戦いを挑むが、どんな死闘になろうとも彼女は楽し気に力を奮っていく。人間に成りすます能力の延長で、人狼はその身を傷つけられてもすぐに傷口を塞ぐことが出来てしまうので、決定的な一撃を与えられない者では彼女の前に立つ資格すら与えられないだろう。一瞬にして相手を墓送りにする『死のガラ・モルス』は彼女の必殺技であり、更なる形態変化も裏に隠し持っている。



 ~~三章登場キャラクター~~


 ブロクサ・デア・バロレンス(歪んだ魔物学教授)


性別:男

年齢:42歳

身長:181cm

魔法:ミル(幻惑)

好きなもの:製紙

苦手なもの:魔物


 職業が大学教授であり、主に魔物に関する研究をしている。しかし、それはあくまで表の顔であって、裏では国家が作った秘密組織リメインのボスである。片方だけの眼鏡が特徴。国家公認の魔物討伐部隊を彼自身も利用し、大嫌いな魔物の根絶を目指していた。そのために、かなり危険な実験を行っている形跡も見られる。

 著書である本には魔物の存在を意図的に卑下するための偏ったものであり、絶対悪であることを強く主張する形でまとめているが、同じく知識人であるクイーンに真実を指摘され、彼女の怒りを買うきっかけになる。

 魔法により対象の存在の見えてるものを別のものに変えることが出来る。たとえ自分の行いに気づいた存在が現れても、幻を見せては精神を支配し、その者を逆利用してしまうのが彼のやり方だ。



 ロディ(精神壊死の代償)


性別:男

年齢:14歳

身長:156cm

魔法:サイネス(念力)

好きなもの:ない

苦手なもの:ない


 感情が欠落した栗毛の少年。笑いもしないし驚きもしないが、その裏にはブロクサの行った実験が関与している。

 クイーンと初めて出会った際、テレレンの弟だったと明かされる。テレレンは記憶がないながらに関係性を修復しようとするが、彼自身、そこまで積極的な意志を見せない。

 使用する魔法は念力で物を好きに動かせる能力を持つ。炎などの無機物的なものも一部操れるためかなり強力。



 ズール(笑みが途絶えない駒)


性別:男

年齢:16歳

身長:170cm

魔法:ファイアー、?

好きなもの:自分の魔法

苦手なもの:言葉


 話し方がたどたどしいリメイン所属の青年。ブロクサのお気に入りでもあるが、脳に障害を持っているせいか、彼はその理由を恐らく理解していない。

 ブロクサには従順で、クイーンを追い詰める計画が実行されると己の役割をちゃんと全うしていき、クイーンたちにとってはかなりの厄介者として見られる。クイーンたちがブロクサの秘密を暴こうとする際、アルヴィアと対峙する。



 ログレス・セルスヴァルア(ゼルスヴァルア国王)


性別:男

年齢:45

身長:177cm

魔法:テンパス(空間断裂)

好きなもの:人間

苦手なもの:魔物


 人間の住む王国セルスヴァルア王国の国王。人間が正義であり、魔物が絶対悪だということを日々人々に聞かせている。

 城に鎮座しているためその顔を外に見せることはほとんど稀。その姿は、腕に包帯が巻かれていたり傷跡が残っていたりと少々痛々しい。クイーンとも関わっていくことになるのだが、初めて出会った際、彼女は国王の裏に潜む歪な殺気に危険人物だと察知する。



 ~~四章登場キャラクター~~


 ゼレス(吸血鬼の主)


性別:男

年齢:1000以上(詳しい数字は本人も把握していない)

身長:186cm

魔法:ソヌース(感覚麻痺)

好きなもの:純愛を示してくれた女性たち

苦手なもの:無益な殺生


 長身で紳士的な吸血鬼。魔物からは吸血鬼の主と呼ばれ、すべての吸血鬼を束ねている存在でもある。

 千年以上も生きてる時代の超越者で、魔物と人間の住む世界を傍観し続けてきた。老いない理由は愛する女性からの血にあり、彼自身が望まなくても相手からのお願いで今の時代まで長生きしてしまったという。

 元々吸血鬼は他の魔物に比べて上位的強さを持っており、その主である彼は七魔人と対等、もしくはそれ以上の力を持っている。ひとたびハンサムな顔が恐ろしい鬼に変化すれば、体を霧に変化させ素早く移動したり、爪や牙で敵から一瞬にして血を抜き取ってしまう。また、自分の影からコウモリの眷属を生み出すことができ、音波を通じた人探しや意識を共有させ遠くから相手と会話することが可能である。



 ラル・フォン・リプートル


性別:女

年齢:37歳(享年)


 セドラスを愛が強すぎるあまり幽霊となった人間の女性。数百年経ってもセドラス邸の前をさまよい彼を探し続けていた。



 ダグレル(家令転生)


性別:男

年齢:212歳

身長:163cm

種族:吸血鬼

好きなもの:セドラス

苦手なもの:男の人間


 セドラス邸の執事長。中世的な顔立ちで礼儀正しい。家を空けてから百年以上帰ってこないセドラスを他の執事、メイドたちと一緒に待ち続けている。クイーンたちがセドラス邸を訪れた際、代わりに探してほしいとお願いをしクイーンはその解決を目指すことになる。

 吸血鬼の本体は血液であり、人間によく馴染むという理由から死体に入り込む習性があるが、その特質を利用すれば吸血鬼は好きに体を変えることが出来る。だがその際は記憶を失ってしまうため、あまり進んでそうする者はいないが、実はダグレルはそれを体験している数少ない吸血鬼。そうしなければならなかった理由を知っているのは、生きてる者の中ではゼレスしかいない。



 セドラス(一途すぎた吸血鬼)


性別:男

年齢:296歳(享年)

身長:188cm(生前の体)

能力:特殊超音波

好きなもの:ラル

苦手なもの:ゼレスと人間


 ラルを愛してやまない吸血鬼。実力は吸血鬼の中でも秀でていたが、ゼレスとは勝てたことがない。

 生前はゼレスとよく戦い合う仲になっていたが、その原因はラルである。元々相思相愛だった二人の関係が、ゼレスが惚れてしまったことで激変。戦いによってラルをどちらのものにするか決めることになったが、その条件のせいで彼はすべてを失ってしまった。以後、未練がましい魂でラルを探し続けている。



 ~~最終章登場キャラクター~~


 イブレイド・セルスヴァルア(王国最強の冒険者)


性別:男

年齢:20歳

身長:177cm

魔法:ネロス(時間停止)

好きなもの:仲間

苦手なもの:魔物


 セルスヴァルアの王子。金髪で顔立ちもよく、自ら戦地に赴く姿から人からの信頼も厚い。ギルド『ユースティティア』のリーダーで、ギルド名は『正義』を意味する。

 次代の王として期待されており、彼自身のポテンシャルも期待通りのもの。礼節をわきまえ、おごることのない実直な性格。ギルドも最高ランクかつ王国一位の実力で魔物にも強い。まさに完璧超人な存在であるが、魔物への憎しみは人一倍強く、それをきっかけに恐ろしい計画を実行しようと企み始めてしまう。



 ラーフ・デ・ジュラン(正義と勇気の守護神)


性別:男

年齢:23歳

身長:185cm

アーティファクト:スパイラルシールド

好きなもの:グリフォン(誠実を意味するため)

苦手なもの:卑怯者


 ジュラン家の子息で次期公爵の爵位を受ける長男。はっきりと喋り、心に熱いものを持った好青年。オースとは兄弟関係にある。

 貴族では珍しく魔法を所持していないが、その代わりアーティファクト『スパイラルシールド』を使い、数々の局面を魔物から守りぬいてきた。イブレイドからの信頼も厚く、人々から正義と勇気の守護神と称されるほど目覚ましい活躍を残している。人には平等に接しようと意識しており、クイーンたちと知り合った際も、魔物のグウェンドリンに対して内心思ったことを隠しながらその場をやり過ごした。



 アリーア&イリーナ(天馬行空の双子)


性別:女

年齢:15歳(双子)

身長:146cm(完全一致)

魔法:ネグマ(磁石)

好きなもの:自分の妹と自分の姉

苦手なもの:雨(ネグマに影響が出るから)


 驚くほど息がぴったりな双子の姉妹。軽い言動からは想像しづらいが、『ユースティティア』所属の凄腕冒険者でもある。

 使用する武器は斧と槌で、敵によって使い分けている。二つの武器には特殊加工が施されており、魔法のネグマによって遠くからでも引き寄せることが可能。この特性と双子の連携が組み合わさった戦い方は凶器を投げ合うという、破天荒ながらに絶対掴み損ねることがないというソツがない強力なものである。



 ルイデンス・ラインベルフ(触れられざる氷狼)


性別:女

年齢:41歳

身長:167cm

魔法:コルネンス(灼熱雹)

好きなもの:庭園

苦手なもの:魔物


 ラインベルフ家の現公爵でアルヴィアの母親。家が代々戦闘において高い評価を受けている血統であり、周りからは気高き狼として知られている。

 貴族としての強さにこだわっており、実の子どもにもその観点における教訓を叩きこんでいった。本来は自分の継承権を長女であるアルヴィアに渡すつもりだったが、すぐ傍で目覚ましい成長を遂げていくレイリアを見て彼女に変更。そうするほど貴族というもの、ラインベルフ家のあるべき姿を徹底している。

 己の戦闘力も当然高い。剣術に秀でているが槍術と弓の心得もあり、魔法コルネンスは一帯の敵をまとめて浄化してしまうパワーを持っている。



 アーサー(マーダースケルトン)


性別:なし(振る舞いは男性っぽい)

年齢:99歳

身長:168cm

種族:スケルトン

好きなもの:両目を覆っている女の手

苦手なもの:貴族全般


 オラオラ系のスケルトン。両目をはぎとったような女の手で覆っており、本人はその手が最も温かいものだと感じていて、この手を自分の目覚めた墓場に置いていった女性を探している。

 スケルトンだからと言って甘く見た冒険者は痛い目を見るだろう。細く脆そうな全身の骨は鋼のように固く、殴りかかったとしても大木のようにどっしりとして揺れ動かない。常軌を逸したこの能力が七魔人に選ばれた所以ゆえんであり、また骨を折って体から切り離せたとしても、心臓分解メメントモリの能力で元通りに戻ってしまう。その上、彼に本物の死を与えるためには、棺の中に残している心臓を叩かなければならなくて、元通りに出来ないほど骨を砕いたとしても全く別の骨を体にして復活してしまう。



 ドットマーリー(暴食のガキ大将)


性別:雄

年齢:130歳

身長:210cm

種族:トルマリンゴーレム

好きなもの:石炭

苦手なもの:木炭


 雷を操るトルマリン系のゴーレム。七魔人でもあるが、その強さは自暴的で誰かの縄張りを奪うことが多々ある。また、あらゆる鉱石を食べようとして自由に持ち場を離れたりするので、魔王ディヴォールもよく頭を悩ませている。

 トルマリンとは石の種類の一つで、雷を発生させる特性を持つ。彼の放つ電流は一触即発で、かすっただけでも全身に強い痺れが走ってしまうほど。大技『ボルトタイフーン』は、体の上半身だけを回転させて発生させる電流嵐で、巻き込まれれば命の保証はない。



 ラーニ


性別:女


 魔王ディヴォールが生み出した魔王の娘。クイーンの姉にあたるが、彼女らは自分たちに姉妹がいることを知らない。

 魔王を生み出すためには竜の心臓、吸血鬼の死体、魔王の血を融合させる必要があるのだが、ラーニの場合はそれらが揃っていても本物の魔王としての力を手に出来なかった。その原因は不明。失敗となってしまった彼女は自由奔放な性格で、ある日から人間に馴染んでいく彼女のことをディヴォールも強く引き留めたりしなかった。しかし、王都に現れたある存在がラーニに接触しようとした日、人々や魔王に悪夢をもたらすこととなる。



 ラム・アファース


性別:女


 イブレイドの母親。王都の悪夢が起きた時に死亡。イブレイドが遂行しようとする計画名は、実の母親からとられたものである。

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