35.5.おまけ
ラウラ達とエレナ達のケンカから数日経ったある日、あんなに殺到していたいじめも大分緩和され、比較的落ち着いた学校生活を送られている。
だがその一方で、どういう訳か私にはゴースト疑惑が掛けられる事になった。
———全く持って遺憾である。
まあ、それは一先ずいいとして、珍しく一人で校舎を歩く私はとある人を探して辺りを見回す。手に下げた紙袋がカタカタと軽やかな音を立てる。
「あ、いた。ラウラ~」
ようやく見つけた尋ね人の元へ私が駆け寄ると彼女は身体を強張らせて身構える。
「そんな身構えないでよ。何もしないから。」
「な、何よ・・・」
「この間は悪かったわね。私もついムキになって意地悪しちゃって。エレナもヘレンも反省してるから許してあげて。」
「そ、それだけ?」
「それで・・・はい、これ。お詫び。」
私はそう言うと持っていた紙袋をラウラに差し出す。すると、ラウラはその紙袋をまるで爆発物でも扱う様に恐る恐る受け取る。
「そんな恐る恐る取らなくても・・・毒なんて入ってないわよ?」
「・・・あんたならやりかねないのよ。」
「そんな事ある訳ないでしょう。」
余りにも心外な印象に私は低く答えた。でも、その低い声にラウラは余計に身を竦めてしまう。まさかここまで怯えられてしまうとは・・・
「ともかく、ちゃんとしたお店の商品だから毒なんて入ってないし、とっても美味しいから安心してください。それと、今いない子達の分もあるから後で渡してあげて。それだけ、じゃあね。」
そう言い残して私はその場を後にした。それにしてもあの反応・・・本当に今更だけど、あれはやっぱり刺激が強すぎたかな・・・




