番外編.突撃‼あなたは何者?シスター紹介!
フレンダ「はいど~も!突然始まりました。『突撃‼あなたは何者?シスター紹介!』のコーナー!」
あかり「本当に突然だね。」
エレナ「なに?『シスター紹介』って・・・」
フレンダ「え?ただの自己紹介だけど。」
エレナ「自己紹介かよ・・・それならそうって言えばいいのに。」
フレンダ「ええ・・・だって、簡単な自己紹介は会ってすぐやったし、改めて自己紹介しよってなんか硬苦しいじゃん?」
ヘレン「わからなくもない。」
フレンダ「だから、インタビュー調査みたいな感じでやったら楽しいかなって。」
ヘレン「なるほど・・・」
エレナ「なるほど?」
フレンダ「じゃあ、先ずはあかりから!」
あかり「えっ?私?」
フレンダ「うん!先ず名前から。」
あかり「え、えっと。梅沢あかりです。」
フレンダ「硬い。」
エレナ「硬い」
ヘレン「かたい。」
あかり「何よ。名前からって言ったのはフレンダでしょう?」
フレンダ「そうだけど、なんか硬いよ。もうちょっと柔らかい感じでやって?」
あかり「えぇ・・・」
フレンダ「ほら、次!出身は?」
あかり「日本の名古屋。」
フレンダ「誕生日!」
あかり「1月11日。」
フレンダ「好きな花は?」
あかり「え?梅・・・かな?」
フレンダ「ズバリ!自分は何の魔女?」
あかり「着物の魔女。帯の魔女って思われがちだけど。」
エレナ「あ~あ、私も見たかったな、あかりの着物姿。」
ヘレン「私も~」
あかり「また今度ね。」
フレンダ「ほんと綺麗だったよ。それじゃ次、好きな魔術は?」
あかり「う~ん。演算魔術かな。」
フレンダ「うそ…あれ私苦手。」
あかり「汎用性高いから使えると便利だよ。あと並列思考魔術とか、戦闘中の魔法行使が結構楽になるの。」
エレナ「へぇ、そうなんだ。今度挑戦してみようかな。」
ヘレン「うぃ・・・」
フレンダ「そんな事より!やっぱりあかり硬~い。」
あかり「そう?」
エレナ「てか、何で途中好きな花訊いたのよ。」
フレンダ「え?いや~、花の魔女としてやっぱり訊いておかないとダメかなぁって。」
あかり「それでなんだ。」
エレナ「関係ある?」
ヘレン「たぶん、ない。」
フレンダ「じゃあ、今度はもっと踏み込んで、身長と体重!」
あかり「えっと、148.3cmと43.7㎏」
フレンダ「やっぱり150なかったんだ。」
エレナ「可愛い。」
あかり「う・・・」
ヘレン「ちっちゃい。」
あかり「『ちっちゃい。』って!ちょっと待ってヘレン。貴女も同じくらいでしょう⁈」
ヘレン「私、154.2㎝。6cm大きい。」
あかり「・・・嘘・・・」
ヘレン「ざんねん。」
エレナ「でもさ、あかりの何が可愛いって、それを誤魔化そうと凄い厚底の靴履いてるところじゃない?」
フレンダ「わかる!一生懸命背伸びしてる感じがほんと可愛いよね!」
ヘレン「ちっちゃくて可愛い。」
あかり「ん~もう!本当に気にしてるのに!そうよ、150無いの!よく小学生と間違われるわよ!もう・・・うぅ・・・」
フレンダ「・・・えっと・・・何か、ゴメンね。」
ヘレン「ごめん。」
あかり「・・・いいよ、気にして・・・・ないから。」
エレナ「いや、気にしてるでしょ。その反応。」
フレンダ「・・・ねえ、あと何訊く?」
エレナ「え、もう無いの?」
フレンダ「うん、フィーリングで訊いてたけど出し切っちゃった。」
あかり「う~ん。あとお決まりなのは、趣味とか好きな物とか?」
フレンダ「じゃあそれ、全部答えて!」
エレナ「テキトーか!」
あかり「えっと、趣味は読書かなぁ、あとは天気が良いと散歩とかするよ」
フレンダ「そう言われればあかりよく本読んでるね。」
ヘレン「図書室にもよく居る。」
フレンダ「ヘレン図書室行くの⁉」
エレナ「フレンダ、思ってることたぶん違う。」
フレンダ「え?」
エレナ「ヘレンが図書室行くのは——」
ヘレン「寝るのにピッタリ。」
あかり「いやいや、図書室は寝るところじゃないから・・・」
エレナ「それより趣味読書なんだ。てか、趣味のチョイスがお祖母ちゃん・・・」
あかり「ん?そう?」
ヘレン「うん。」
フレンダ「うんって・・・そんな事は無いと思うけど・・・」
エレナ「じゃあ好きな物は?」
あかり「好きな物・・・なんだろ・・・」
エレナ「おいおい、自分で提案しといて無いの?」
あかり「いや、いざ訊かれるとどう答えたらいいのか・・・好きな食べ物だとハンバーグとかミカンとかだけど。」
フレンダ「意外、あかりはもっと大人っぽい食べ物好きだと思ってた。エッグベネディクトとか。」
あかり「何それ・・・というか、私って本当にどんなイメージ持たれてるのよ。」
フレンダ「お嬢様。」
エレナ「お嬢様。」
ヘレン「お嬢様。」
あかり「口そろえて言わないでよ・・・」
エレナ「え、だって結構博識だし、なんか話し方っていうか雰囲気がそんな感じだし。それにこの間、Hexe向かう途中で突然いなくなったじゃない。」
フレンダ「うんうん、それでよく見たら来る途中の店の看板を一人で見てたんだよね。あれは流石に笑っちゃったよ。」
ヘレン「プチ迷子。」
エレナ「そうそう、なんかしっかりしている様でどこか抜けてるところがまさに『温室育ちのお嬢様』って感じがするのよ。」
あかり「それは私喜んでいいの?」
ヘレン「いいよ。」
フレンダ「うん、お嬢様でも親しみやすくていい。」
あかり「いや、私そもそもお嬢様でも何でもないんだけど・・・」
エレナ「まあまあ、細かいことは気にしない気にしない。」
フレンダ「じゃあ好きな音楽は?」
あかり「え?クラシックかな・・・?」
エレナ「やっぱりお嬢様じゃん。」
フレンダ「上品だね。」
ヘレナ「スリーサイズ。」
フレンダ「ちょっとヘレン⁉」
あかり「えっと上から——」
フレンダ「ちょちょちょあかり⁈正直に答えなくていいから!」
エレナ「何よ~、女の子同士なんだからいいじゃない。」
ヘレン「ぶぅぶぅ!」
フレンダ「いや、いくら女の子同士でもそれを訊くのはちょっと・・・」
あかり「そうなの?」
エレナ「まあ、あんまりズカズカと訊くような事ではないかもね。」
フレンダ「そうよね⁈」
エレナ「でも、胸はそれなりにあるよね。」
フレンダ「ちょっと⁉」
ヘレン「ある。」
あかり「そう?でも、このくらいが普通じゃない?」
フレンダ「・・・あるだけいいよ・・・」
エレナ「あ・・・」
あかり「ん?」
ヘレン「・・・ぺったんこ。」
フレンダ「ヘレン~~‼」
エレナ「まあまあ、フレンダはこれから大きくなるから・・・」
フレンダ「元々大きい人に慰められても嬉しくなぁ~い!うわぁぁああああああああん!」
あかり「フレンダ、そんなに気にする事ないわよ。」
フレンダ「あかりだって身長気にしてるくせに・・・」
あかり「それはそれよ。」
フレンダ「あ~、結構喋ったね。じゃあ、あかり。最後に一言。」
あかり「えっと・・・よろしくね。」
エレナ「ほんとに一言だよ。」
フレンダ「あはは!じゃあ以上!『突撃‼あなたは何者?シスター紹介!』でした!」
あかり「・・・これ全員やるの?」
フレンダ「もちろん。・・・・・・・・・たぶん。」
エレナ「そこは確証持って答えてよ。」
ヘレン「あいまい。」
フレンダ「いやいや、きっとやるよ。だって不公平だもの。・・・やるわ。」
あかり「不安。」
エレナ「不安。」
ヘレン「不安。」
フレンダ「ちょっと⁉」