92話 ブラックな職場
ミライが戸惑っていると
執事が、
「すみませんが、こちらを貰って頂けませんか?」
と青いクマのヌイグルミを差し出した。
執事の顔の傷口は今だ湿っていて、真新しい
デコボコはしていないが、痣も痛々しい紫や黄色だ。
なのに、執事はなんでもない顔でヌイグルミを
差し出し続けている。
「え?あの?大丈夫ですか?」
執事は首をかしげる
「?……何がでしょうか?」
ミライは困惑した。
「え?いや、何って傷が……」
執事は今気づいたように
「ああ、これですか。
なんでもございません。私が、仕事でヘマを致しまして。
その罰を受けた結果でございます。」
なんでも無いように言う。
(え!!学校関係者だよねこの人?え?学校ってそんなにブラックな職場なのっ!!パワハラじゃないのっ‼!)
「それで、貰っては頂けないのでしょうか?」
執事は困ったように言う。
「あ、あのなんでか理由を聞いても?」
とりあえず理由を聞いてみることにした。
「…………不用品なのですが処分するのは可哀想なので。
どなたかに貰って頂きたいのです。」
と言った。
ええ?そんな話ある?
ミライは不審に執事をみる
(あ、出血してる)
ふと傷口から血が流れ出してることに気づく
「あー、とりあえず手当てしましょう」
見てしまったら仕方ない
ミライは執事の傷を見てみぬふりは出来なかった。
「手当て?何故?」
と執事は言う。
ミライはびっくりした
「いやいやいや、!!だって血が出てますもんっ!!!手当てさせてくれたらクマ貰いますから!!ほら来てください!!」
言うやいなや、ミライは執事の、手を引っ張り近くのベンチに座らせる
「待っててください!!救急セット買ってきますから!!」
幸いにも売店が近い。
ミライは走った
それを執事は不思議そうに眺めていた。




