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85話 ウ~ンウ~ン。





二人は中庭のベンチに居た。


まだ少し、グスグスしている

ユアンの頭を抱きしめたままのミライは。

よしよししている。


ユアンは時折、腕の中で甘えるようにスリスリとすり寄ってくる。


(うわー、意外だわー。まあまだ18って子供みたいなものだもんね。

学生だし)


ここ。ジパン(この国の名前)では、成人は15。

お酒もタバコも解禁である。

成人すれば男も女も結婚出来る(いつ死ぬかわからない世界だから早い。)


しかし前世日本のミライにとってユアンはまだまだ未成年の子供なのだ。




なんだか母性?が湧いてきて

よしよし続ける。




(あー、でもそろそろちょっと、、)


どう声かけようか、迷っているとチャイムが鳴った。


お昼である



「……、もうおひるだね。ごめんねミライ。

もうだいじょうぶ、、ありがとう」



そう言ってユアンが体を起こす


ミライはユアンの顔を見て


あ、やらかした


と思った。


ユアンがミライを見る目はもう完全に恋する男の目だったのだ。

瞳がとろけている



鈍感系ヒロインじゃないモブのミライはちゃんと気づいたのだ。



(あー、、これは、、ちょっとヤバいかも。)


実際、ミライだってミーハーな女子の一人である。


アニメのイケメンキャラにキャーキャー言っていた事だってある。


しかし現実的に恋愛経験値は少ない。


そんなミライが推しでは無かったが、イケメンにこんな目を向けられているのだ。


(……っ。ちょっと嬉しい、、、

あ、でも)


ツバサの顔が浮かんで

何故だがまた胸が痛んだ。


少し顔を洗ってくるから待っててと言ってユアンが去っていった。


ミライは頭を抱えた。


(なんで?なんでツバサ君が出てくるの?うーん?、、ユアンとはどうしよう?) 

ウ~ンウ~ン

悩んで。


それから決めた。


向こうからハッキリ言われるまでは保留だ!!!と


なにより今はそれどころでは無いのだ


ミライとツバサには世界を救う使命がある

あとついでに安藤にも。



戻ってきたユアンから、通常食堂に行かないかと誘われた。


食堂について席につくと何故か

ユアンはコケシを目の前に置く


「ふふふ、ミライが二人いるみたいで嬉しいな」

と言うユアンとコケシを交互に見る



コケシの顔は歯がむき出しの笑顔で

目はマリ○ッコリの様にニヤけている


更に首がカタカタカタカタ揺れてる



(あれ?好かれてるって勘違いか?

むしろ嫌われているのでは?)


とミライは思った。



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