76話 天然
ひえーとミライは固まっている
不意に腰の手が、怪しく動き出した。
もみ。もみ。もみもみ
あ゛ーー!!!
脇腹揉まないでー!!!
西園寺が何故か執拗に脇腹をもみもみしている
(な、っちょっ、!!痴漢っ⁉ひゃ、、!)
怯えていたミライだったが5分揉まれ続けて、今は怒りで頭の中はいっぱいだった。
(お、乙女の脇腹をなんだと思ってんだコイツ、、その面ぶっ叩いてやろうか。
訴えたら勝つぞ!!人生終了ぞ!!)
物騒な事まで考えたその時、
救世主が現れた。
「椿!!!何処へ行ったのだ???」
伊吹虎が西園寺を探しに来たのである。
ミライはこちらの世界に来てから一番大きな声を出した。
「助けてください!!!!この人痴漢ですっ!!!」
お手本の様なセリフである
皆も痴漢されたらこう言おう☆
ミライ達を視界に入れた伊吹虎はポカンとしていた。
(早く助けろしっ!?!!!)
「な、何をしているのだ?、む。
そこの女子は園田ミライではないか?」
何故か普通に話だした。
しかも隣に座ってきた
挟まれたんだがっ?!
ミライはパニックである
コイツは救世主じゃなかった。
「ああ、紹介がまだであったな。ワタシは伊吹虎 京介である!!隣で腹を揉んでるのは西園寺 椿だ。」
おーい揉まれてるの見えてるんかい⁉
助けんかい⁉
「あ、あの?やめさせて貰えませんかね?コレ」
伊吹虎は不思議そうな顔である
「ん?好きで揉まれているのでは無いのか?」
そんなわけあるかーっ!!
ミライはすっかり頭から抜けていた
伊吹虎 京介は天然なのである。
「ん。うむ!!そうか!!そうだったのか!!」
不意に伊吹虎は大きな声を出すと
納得がいったと言うように頷いている
「誰の彼女かと思っていたが椿の彼女であったか!!なるほど盲点だったのである!!灯台下暗しとはこの事だな!!」
と言ってミライの背中をバンバン叩く
バンバンもみもみバンバンもみもみ
「だ、だれか助けてぇー‼!!!!」
誰も来なかった。




