70話 相談
ジョーンズが出ていってから、とりあえず皆で実習室へ行くことにした。
前ほどでは無いが、そこそこ広めの所だ
部屋の中は大体は同じような感じだ。
「うーわー、安藤ヤバー。」
にゃん子が安藤の周りをぐるぐるしている
「おい、クソ女。じろじろ見んじゃねえ」
「あーたしかに安藤やしー」
納得したのかにゃん子は安藤から離れた。
志穂は化け物モードなので、ミライの少し後ろでひたすらトオトイ…トオトイ…とぶつぶつ言っている。
ツバサとミライは浮かない顔だ
「また。つくる?」
心配そうにマロンが聞いてくる
「いや、またおんなじ事の繰り返しだろありゃ」
安藤が吐き捨てるように言う。
「うん、それには僕も同意見かな」
ツバサも安藤に同意する
「はあ、なんで先生が、、」
ミライは頭を抱えた
先生についてはアニメ知識は最早打ち止め。
どうする事も出来ないのだ。
「もっと上に掛け合ってみるか?」
ブランが言う
「あ?てかなんでお前室内でサングラスなんかかけてんの?」
誰も言わなかったのに安藤が言った
猛者かこいつ
「で、どうなのだ?」
ブランは無視するらしい
「おい」
「ふー、ふー、おほん。それは難しいのでは?
よくわかりませんが先生が没収と言ったのならば。ワタクシ達はそれに従わなければならない決まりですもの。
校則として存在している以上、上に掛け合っても無駄ですわ」
志穂が、人間に戻ってそう言う
「む、桜殿の言うとおりであるな」
珍妙丸もそう言って頷いている。
「はー、しゃあねえな。なら最低限戦えるようにはしてやるよ」
首を鳴らしながら、安藤は立ち上がりツバサに近づく
「え、何するの?」
「とりあえず、身体強化は出来てんだ、効率よく魔力を体に回す方法教えてやるよ」
そう言って、またツバサの背に手を当てる
ツバサも、慣れた物で目をつぶっていた
志穂が、崩れ落ちた。
〜〜〜〜
安藤とツバサは暫くそっとしておくことにする
志穂は崩れ落ちてそのまま五体投地しているその上にマロンが乗っていた。
にゃん子はそれを面白そうに眺めている。
ミライの側にはブランが居た。
何故かめっちゃ近い
肩が触れているのにブランは何も言わない。
(ち、近いなおい?)
ミライは動揺した
「……ミライ、マロンにあねさまと呼ばれるのならそれ相応の覚悟をしてもらう。
まずは勉強からだ!!」
とブランから話しかけてきた
「え、、あーわかりました。」
確かにミライは余り知識がないし
なるほど、と思って返事を返す
馬鹿にマロンと仲良くしてほしく無いのだろう。
「……あと普通に話せ。他のやつには砕けているだろう?」
「え、うん。わかった」
警護対象として少しは歩み寄ってくれているのかな?とミライは思った
ブランがボディーガードのつもりなら色々頷けるなとミライは納得した
二人で、勉強机で本を開くことにする。
この国の成り立ちや歴史だ。
ほとんどミライの知るアニメ導入の説明通りだった。
「はーなるほどなぁ」
パラパラと眺める
しかしそれにしても
(ち、近すぎる!!なんなの?)
太もも同士は触れ合い、顔も息がかかる距離である。
身じろぎした時にスリ、とブランの手が、太ももの際どい所をかすった
「ひっ!!」
動揺するミライにブランが
「……手を出したりしない心配するな」
と言う
ミライはスンッとなった
(そうだよコイツ昨日吐いてたじゃん。自意識過剰過ぎた)
とたんに恥ずかしくなって顔が赤くなる。
見られないように顔を反らした。
しばらくそうしていたら、にゃん子が、ニヤニヤ近づいてきた。
「やー、お二人さんなんか仲良くなってるねー。もしやお付き合いしちゃってるのー?」
「はあ?無いから、やめてよねー。ね?ブランからも言ってよ」
ブランに、振ると
「…ああ、そんな関係ではない。邪推するな」
と言った。
「えーなんやつまんないしー」
にゃん子はつまらなそうにそう言って安藤達の方へと行った。
やれやれとミライがブランの方を見ると
サングラスの隙間から
ピンクに染まった瞳が覗いていた。




