69話 神様は酷い
「んー、昼くらいには帰ってくるんちゃうかなー?」
とにゃん子は楽しそうに言う
「にゃん子ご機嫌じゃん?なんで?」
ミライが問うと
聞いてくれてありがとうとでも言うように、にゃん子は話しだした。
「うふふん!実は褒賞が出たしー!!」
バッと大量のお食事券を取り出して団扇の様に扇いでいる
なんかイラッとした
「ほー!活躍したのか?」
とブランが割り込んできた。
「ええ、にゃん子様、大活躍でしたのよ」
ニッコリと志穂が言う
「や、やー、やめやー照れるしー対したことはないんよー?」
とにゃん子はご機嫌だ。
「うむ、謙遜の必要は無い。大儀である」
と珍妙丸。
現場で給料以上の働きをしたと評価されたらまた別に褒賞があるらしい
「やーこれでしばらくは安泰やー」
クルクル回っている。
何故かマロンも真似して回っている
はークソ可愛い
ミライ達が和やかに過ごしている間にも他の生徒達が登校してきた
そろそろ先生も来る頃だろう。
「おらー座れー。」
来た
ジョーンズは教室に入ってくるとツバサを二度見した。
「は?」
ポカンとした顔だ
珍しいなと思っていると
般若のような顔になった
情緒不安定とか言うレベルでは無いその変わりように教室がざわめく
ドシドシとツバサに近づくと手首を掴んだ。
「…これは没収だ」
そう言ってツバサの腕から銀色の腕輪を抜き取ると、ポケットにさっさとしまう
それにはミライ達も、ポカンとした
教室が静寂に包まれた
それを破ったのは安藤だった
寝ていたはずの安藤がいつの間にか移動して横からジョーンズの腕を掴んでいる。
「おい、そりゃねえだろが」
周りから誰?アレ誰?カッコいいー(野太い声)と聞こえる。
志穂の目が光った
「安藤。離せ」
ジョーンズが静かに言う
周りから。ウソ!アンドウ?!アレ!アンドウ??!!カッコいいー(野太い声)と聞こえる。
今や教室はザワザワしていた
志穂落ち着け
「理由もなく没収で、はいそーですかとはならねえだろうが」
なおも安藤は手を握り続ける
ギリギリと音が聞こえる
「おい、聞こえなかったのか。離せ、上官命令だ。嫌なら出ていけ学校からな」
なおも、静かにジョーンズが言う
にらみ合う二人だったが、それをツバサが止めた
「あ、安藤君、僕なら大丈夫だから、ね?ごめんなさい先生。」
「はあ、、わかったよ。、、、」
安藤は手を離してツバサの隣に腰を下ろす
そして小声でツバサに告げる
「………わりぃな」
志穂ー落ち着いてー
ミライは志穂を羽交い締めにしていた
「ちっ、今日は午前は自習。
午後からは座学の授業をする。
13時には教室にいろ、、以上」
安藤に掴まれた腕を擦りながらジョーンズは出ていった。
ミライは絶望していた。
楽勝とか言っていた自分を殴りつけたくなっていた。
神様は酷い。




