67話 女のプライド
「はあ、やっぱりな。忘れてると思ったぜ」
呆れたように安藤が言う
「あはは、、」
ミライは笑うしかない
「あー、まあ俺が居るときは守ってやるよ。
ツバサもどうせそんな事言ってんだろがよ。」
「あーはい。言われてます。」
たははとミライは苦笑する
しかし安藤まで守ってくれるとは意外だ。
「基本。任務には俺か、ツバサと一緒に行けばなんとかなんだろ。」
安藤は言う
「試験の結果が悪かろうと、強制力がありゃお前が任務に連れ出される事もあるだろうからなあ」
そう。試験結果で任務に着くには不合格だとしても
戦えないミライがココに居る。
その事実が恐ろしいのだ。
「だが、二人じゃ足りねぇ。
まあユアンあたりもお前の事気に入ってるみたいだがな?
ありゃ何したんだ?
お前の為だけに俺の事ボコリに来やがったんだぜ?あの優等生がよ」
それについてはすまんかった
ミライは申し訳なくなる
「やー、なんか好意もたれてるぽいです。けど理由は謎で、、、」
そうミライは何故ユアンが好意的なのか謎なのである
変態アピールしても、ブレないユアンにはっきり言って引いた。
「もうちょい、人数欲しいな。
女共でもいいが戦闘力的には不安があっからな」
安藤は顎に手をやりそして
「よし、お前ブラン誘惑して来い」
と言った。
〜〜〜〜
今ミライはブランと二人きりである。
安藤がツバサ達を連れて道場にこもり
ブランとミライは締め出された。
「くっ、安藤め。密室に姫を連れ込むとは!!
むさ苦しい男共でどうするつもりだ?!」
ブランがなんか言ってる
こいつブレないな
「あー、ブラン?」
「なんだ?」
「………………」
「?」
名前を呼んでからだんまりのミライにブランは怪訝そうな顔だ。
(いや、こいつに誘惑とか無理でしょ)
ブランはアニメでも凄まじいシスコンだったのだ。
マロンが捨てたパンツをごみ捨て場から拾おうとしているのを主人公とヒロイン達に見つかって袋叩きにされているギャグ回があったくらいだ。
ミライは遠い目になった。
〜〜回想はじめ〜〜
「はあ?頭大丈夫ですか?安藤さん」
冷ややかな目で見てくるミライに、
安藤の額に青筋が浮かぶ
「あのなあ、なんだかんだ仲良さげだろお前ら。他の知ってる男の中なら一応成功率は一番高いだろが」
はあ?あのシスコンが?
ミライは首をかしげた。
「いや、あの人誘惑とかそういう男女の事に興味示さないと思いますけど。
鼻で笑われてお終いですよ。」
「あー?あいつだって健全な男子だろがぁ。とりあえず服の端でも掴んで守ってくださいとでも言いやがれ。
最悪乳でも触らせればいいだろが」
安藤は最低だった。
しね
〜〜回想終了〜〜
その後も安藤にレクチャーを受けた。
(指示が具体的でドン引きした。)
え、?そう言うのが好きなの?
安藤の好きなシチュエーションとか知りたくなかったんだが
(や、やるしかないか)
まあ鼻で笑われて終わるだろ
とミライは覚悟を決める事にした。
「あ、あのブラン?」
クイッとブランの服の端を掴む
そして恥ずかしそうに上目遣いをする
(えーと安藤はこうしろって言ってたな、次は)
ブランとミライの身長差は15センチ程である
下から見上げる形で首を傾ける。
「わ、私、ブランに守って欲しいな、、?」
ミライは頬を染めてそう言う
ちなみに羞恥心からのガチ赤面である。
心なしか瞳も潤んでいる
悔し泣きである。
「………………」
「……………?」
速、鼻で笑われるか怒鳴られるかするかと思ったが、反応がない
顔からは一切の表情が抜け落ちて人形の様だ。
なまじ顔が良いので余計怖い。
そのまま、口元を抑えてゆっくりと回れ右したかと思うとブランは走り去っていった。
ミライは思った
アレには心あたりがある
最近自分もなった
アレは吐きそうなのだと!!!
ミライの女のプライドはガラガラと音を立てて崩れた
安藤
しねッッッッ




