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65話 チート野郎




倒れているツバサに駆け寄るが

ただ、気絶しているだけで、ミライはホッとする


そういえばこれまでも怪我は治るけど、気絶とかは普通にしていたなぁと思っていると

安藤が近づいてきた。


「起きろあほ」


軽く蹴飛ばすとツバサは目を覚ました


「うわ、え?何?いきなり目の前が真っ暗になったんだけど?」


状況を理解できてないようでキョロキョロしていた


「お前やりすぎ、適当にとは言ったけど、限度があんだろがぁ?」


安藤の額に青筋が浮かんでいる。


「え?いやいやいや、待ってよ僕が使おうとしたの、初期の火魔法だよ??

ちょこっと火をつけるやつ。」

ツバサは慌てている


「あ?、、おいチビ。どういう事だよ?」

マロンへと安藤は尋ねる。


「ん。ちぃあにさまは。うまれてからまりょく。ほとんどつかってない。だからいりょくすごくなった。いっぱいたまってる。」


と言った。


ミライは唖然とした

「え、?アニメでもここまででは無かったよ?いや、強いは強いけど、、え?」


どうやらアニメの主人公は魔法をよく使っていたが、ここにいるツバサはほとんど使わずに、溜め込んでいたので


凄まじい魔力量になっているようだ


アニメよりも、チートである。


ツバサの癖に生意気だ

とミライがぐぬぬとしているとツバサが呆れた目線をこちらに向けていた。


最近ツバサ君の態度がひどい


ミライの自業自得なのだが

ちょっぴり泣けた。




「あ、それより珍妙丸さん。ありがとうございます」


傍らの珍妙丸にお礼を言うと、

気にするなと返ってくる


「あれ?そういえば珍妙丸さん土属性なんですよね?任務呼ばれなかったんですか?」


ふと、そう思って聞いてみた


「うむ、コレのせいで今回は留守番とあいなった。」


珍妙丸は剣道着の様な格好をしている


袴を少し捲くると足首から上に黒い影のような物が巻き付いていた。


(あ!!これアニメでも、確かリリンがなってたやつだ。)


リリンとは今は居ないが主人公のメイドである


「不覚にも、こういう次第である故」


これは、影憑きと呼ばれる穢だ。

受けるとかなりの激痛にさいなまれる


回復魔法。光魔法は効かないので、自然に治るのを待つしかない。


幸い大体一週間もあれば子供でも治るので問題はない


まあかなり痛いが。


珍妙丸は平気そうな顔をしている


「ああなるほど」


ちなみに安藤達が呼ばれなかったのも

まだユアンにつけられた傷が治りきってないからである


「はあ、びっくりしたよー」


ツバサがミライに言う


「んーでもまあ、コレで俺つえー作戦はバッチリクリアじゃない?」


珍妙丸や、ルージュ兄妹は不思議そうな顔をしている

まあ知らないので当然である



ミライは安堵していた。

これなら4話は楽勝だろう


いやー今回私は楽できそうで良かったなとこの時はそう思っていた


そうこの時は、、である

後にその考えの甘さに苦虫を噛むことになる。


人生とはそんなに都合よく行かないものだ。



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