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58話 紳士




ツバサ達が奥の部屋に入ると、中は病院のような、雰囲気の部屋だった


壁の棚には薬や、何かのホルマリン漬けも入っている


簡素なベッドが2つと、その近くにはシンクもある


本棚には分厚い本が並べられている。


特に機材らしい物は見当たらないが部屋の最奥の床に魔法陣の様な物が描かれていた。


「ちぃあにさま。ここ。寝て」


ベッドへと誘導されて素直に横になる。


うんうん頷くとマロンは安藤の手を引っ張ってツバサの右手を握らせる


マロンは左手を握った。


ツバサは二人から手を繋がれる形になる


「おねがい。」

マロンが安藤へと告げる


「おー、どんくらい必要だ?」


「ん。すこしじかんかかる。」


「そーかよ」


ツバサは二人を見る


「ツバサ、ちょっとキツイが吐くんじゃねえぞ」

安藤が、そう言うと


ぐにゃりとツバサの視界が揺れた


体の中を何かが這いずりまわり、体の表面も何かにおぞましく、なでつけられる感覚に、吐き気も覚える


ふと、安藤に目をやるとツバサよりも辛そうな顔が目に入った。


「あ、安藤君大丈夫?無理しないで」

思わずツバサが声をかけると


「あー、?うっせ。俺は魔力があんまねえから、仕方ねんだよ」


青い顔でブルブル震えている


マロンは、平気そうで何かを考えている。


「おい、まだか、、」


尋ねる安藤に

「あと。すこし。ごめん、それから。ありがと。」

とマロンが返す


真剣な顔だ


ふっとすべての不快感が消える


安藤が床に座り込んでいた。


マロンは、シンクに向かっていくとビーカーに水を入れて安藤とツバサに差し出す


ツバサは一瞬躊躇したが

安藤が普通に飲んでるので、水を飲んだ


床から安藤がマロンに声をかける


「なんか収穫あったか?」


「ん、きょうはむり。でもあしたにはできるよ」

と言う。


「あ、安藤君こっち座りなよ」


ツバサは安藤をベッドへと座らせる


今だ青い顔で震えている。


対するツバサとマロンはけろりとしている

それに安藤が顔をしかめて


「ちっ、情けねえ」

と呟いた。


マロンが声をあげる

「ちがう。かぜあにさま。すごい」


かぜあにさまとは安藤のことらしい


「ふつう。むり。ひとのまりょく。

コントロールむずかしい」


「それに。ぜんぶ。わたしのふたんひきうけてくれた、、」

そう言って微笑んだ。


「えーと?なにをしてたの?」

ツバサの言葉に安藤が答える


「俺の魔力で、お前の体ん中の、核っつーの?それをマロンに解析してもらってたんだよ。」


「ん。ふつうはむり。わたしだけでやると、お互い暴走する。」


「へー!!凄いね。安藤君!!それに、マロンちゃんがしんどくないようにしてたんだ?紳士だね」


マロンとツバサから笑顔を向けられた安藤は顔を横に向けて

「は?うっせ」

と呟いた


目元がほんのりピンクである

「とりあえず。これつけて。」

マロンに銀色の腕輪を渡される


「これは?」

「ちぃあにさまになじませる。

ちぃあにさまの魔力は、そとにでる力がない。とじられてる。だからコレを変わりにする」


安藤はなるほどなと相槌うっている


「よーするに、魔力の出口がねえんだよ。扉に鍵かけられてんだよ。お前。


だからそいつで隣に新しい扉を作るってわけだな。」


「あした。もいちど。そしたらもう。

まほうつかえる、、よ?」








しばらくして安藤が落ち着いたので。

隣の部屋に戻ると何故かミライがブランに肩を組まれていた。


ツバサは何故かイライラして二人を引き剥がす


「ねぇ、園田さん。終わったよ、説明するからこっち来て」


「え?あ、うん。ツバサ君?どしたの?なんか怒ってる?」

困惑するミライに

すこしイライラした声でツバサは告げた


「……別に怒ってないよ?」


お約束の台詞である。






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