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55話 核




「よしとりあえず、ここに座って座禅組め。」

安藤は自分の前の床を指差した。



ツバサは言われた通りに腰を下ろす


「おー、じゃあ目瞑って静かにしてろ。

背中さわんぞ」


「う、うん。」


ツバサが目を瞑ると、安藤がゆっくりと背中に手をあてる


(なにか入ってくる?)


体の中を温かい何かがぐるぐると回っている


安藤の魔力だ。

何かを探るように、ぐるぐるして

ふいに止まった。


(アレ。何かある?)


ツバサは目を瞑っている筈なのに、暗闇の中に何かがあるのを感じた


「おい、目あけていいぞ」


目を開けて振り向くと安藤が、冷や汗をかいていた


「安藤君?どうしたの大丈夫?」


「おー、まあ大丈夫だ。、、つーかお前マジ人工精霊?とか言うのなんだな」


「え?わかるの?」


安藤は息を一つ吐いて呼吸を整えている


「あー、兄貴がよく魔力暴走起こしててな。俺が無理やり外からコントロールしてたんだよ」


「なるほど。それでどうしてわかるの?」

 

「俺は魔力量が少ねえからコントロールとか細かい事だけは頑張ってんだよ、

んで。今お前の中探ってみて、決定的に人と違うもん見つけたからなぁ」


「え?」


「なんつーの?芯とか、核とかみてえなモン。しかもなんか無理やり魔力おさえつけられてんぞ、

こりゃ俺だけじゃ無理だな。

下手に魔法使うと、お前暴走するぜ」


核。その言葉にミライが言っていた事を思い出す


「あー、ちょっと園田さん呼ぶよ。

多分話したほうがいいから」


ちゃぶ台を囲んで談笑しているミライに声をかける


「園田さん、ちょっといいかな」

「園田出番だぞこっちこい」


嬉しそうにミライはこちらへ近づいてくる。


「なに?どうしたの?」 


とりあえず説明すると

ミライはうーんと唸っていた


「なるほどね。因みに核って何処にあった?」

ツバサへ尋ねるが

それに被せるように安藤が答える

「何処とかそーいうもんじゃねえよ。アレは」


「えっと、核が壊れるとツバサ君が死んじゃうんですけど、そーいうのじゃ無いって?」


「あー?まあ普通にしてりゃあ、ほぼ不死身だなありゃ。

なんつーか魂とかそんな感じだ。並大抵の事じゃ傷つかねえよ」


その言葉にミライはホッとしていた


「その抑えつけられてるって何か心当りある?」

ツバサがミライへ尋ねる


「………あー、まさかとは思うけど、ツバサ君のおじいさん絡みかなあ?

アニメでは普通に全属性使えてたし。」


「あー、お祖父様かあ」

三人はコソコソと珍妙丸達に聞こえないように話す。


ツバサは思った

お祖父様は僕が傷つくのを嫌っていたからだ。

戦えないようにされていてもおかしくは無い。


「じゃあ魔法は諦めるしかないのかな?」


「いや、あてがあるぜそれ」


そう安藤が言った。







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