49話 取引
「あ、安藤……なんで」
思わずミライがつぶやくと
「あー?安藤さんだろうが、昨日はお前のせいで酷い目にあったぜぇおい?」
ガンッと椅子を蹴るとノートをポイッと机の上に投げる
「まあ座れや」
ニヤニヤとこちらを見てそう言う安藤に
ミライとツバサは真っ青だ。
「……」
パラパラと、ノートを二人の前でめくり。
「よぉ、何なんだお前らはよお?」
と安藤が言う。
「……」
「……」
ツバサとミライはお互いどうしようかと目を合わせている
「あー?だんまりかよ。しらばっくれようとはすんなよ?無駄だからな。
お前らが話してんのは聞いてたんでなぁ
今日は風が強かっただろ?」
そう言うと安藤は手のひらを上に向ける
ヒュウッと風が吹いた。
ミライは自分の迂闊さに歯噛みしていた。
魔法が、あるのだからこうなる事も良く考えればわかった筈なのに
油断するなと言った側から自分自身の
ストーリーを知っていると言う油断がこの状況を招いたのだ
「おいおい?人形かお前らはよ?」
もう一度ガンッと椅子を蹴る安藤
「ひっ」
ツバサが身震いしている。
「はぁ、別に取って食ったりしねぇつーの、ちょっと色々聞きてえだけだ。」
そう言って頭をボリボリかく安藤に
ミライはゆっくりと口を開く
「……何が聞きたいんですか?」
ミライと安藤の視線が交わる
「とりあえず、簡潔に説明しろ」
トントンとノートを叩いて安藤が言う。
ミライはなるべく簡潔に、今までの事を安藤に説明する
ツバサは隣で、青くなっている
「はーなるほどなぁアニメ、、ねえ、」
安藤は顎に手をやりなにやら考え込んでいる
「し、信じられないとは思うけど、ほ、本当なんです」
ツバサが恐る恐るそう言う
「あー、、、はぁ、一つ聞かせろや。兄貴は助かるのか?」
ため息混じりにそう言うと
安藤はミライを、見た
「あ、一応。ストーリー通りなら手術は成功します。、、」
「はあ。なるほどなぁ。確かに、兄貴は来月手術を控えてる。この事は殆ど誰も知らねぇはずだからな」
そう言うと安藤は、暫く黙り込んだかと、思うと
「よお、取り引きしねえか?」
とそう言った




