43話 強制力
連れ立って歩いて居ると前方から
安藤が取り巻きを連れて歩いてきた。
アレ?普通にボロボロなんですけど?
桜さん?
チラリと桜を見ると意図が伝わったのか
「魔法で全て治していては、自身の回復力が弱ってしまいますもの。よっぽどではない限りほどほどに治療しますのよ?
それにあれでも結構サービスして治しましたわよ?」
もう一度安藤達に目をやる
ところどころ青あざが見えて痛々しい
だらしなく開いた胸元には裂傷も見える
あれでサービスして治したって。
どんだけ痛めつけたの
ユアンさん?
ミライが青ざめて見ていると
安藤達もこちらに気づいて、一瞬止まって回れ右していた。
そりゃそうだわ
安藤がこちらを、と言うか私を睨んで居た気がした。
(ひぇ!!もしや私のせいだとバレてる?)
たどり着いた実習室はこれまた凄かった。
扉にかかっている札を使用中に裏返して皆で中に入ると
体育館並みに広い部屋で、
窓際には、6台ほどパソコンが並んでいる。
真ん中に大きな会議にでも使うような卓があり
20人は座れそうだ。
入って奥は本棚ゾーンになっており
各種専門書が並んでいる
その近くには一人用の勉強机が4つ並んでいる
床が一段分せりあがり、靴を抜いで上がる6畳ほどのスペースもあり
フカフカのラグがひかれている
クッションなどもあるのでゆっくりとするスペースなのかもしれない。
飲み放題の自販機もある。
「おー凄いね」
「コチラが一番広い部屋ですので、少人数で使用されるなら、もう少し狭い部屋もありますわ。その時の人数でお選びになられませ」
今日は大人数だしここでオッケーだ
それぞれ、自由にすごすかーとなった所で
ミライは思わず二度見した
何故かローブ男ミシェルが
隅のほうで静かに座っている
いつの間に来たの?
ふとミライは思った
確かに桜と行動を共にしているが
まだ本来のイベントとしては何も起こっていない。
ミライはツバサに近づくとコッソリ耳打ちする
「一応、本来ならミシェルと桜が絡むイベントがあるから、二人の間で何かあったら止めてくれる?」
「うん、わかったよ。少し気にして見ておくよ」
ストーリーの強制力のせいで
イベントが起こる可能性もあるので
一応警戒しながら過ごすのであった




