38話 五体投地■
挿絵あります。
ご注意ください。
ホクホク顔のにゃん子を見送って
ジョーンズは舌打ちした
廊下に誰も居ないのを確認してから、
造花を手の中に握りしめる
ぶわりと黒い炎が吹き出したかと思うと、塵も残さず造花は消えていた。
ボリボリと後ろ頭をかきながら、ジョーンズは教室へと向かうのであった。
〜〜〜〜
ミライが教室に入ると、ツバサの姿はまだ見えなかった
ふわりと甘ったるい匂いがした気がして鼻を擦る
クンクンしてみても何も感じない。
昨日の匂いが鼻についていたのかな?
そう思っていると肩が誰かとぶつかった。
教室の入口近くに居たので邪魔だったのだろう
「あ、ごめんなさい」
反射的に謝って横を見れば
ぶつかったのは黒いローブの男
ミシェルだったようだ
昨日は挨拶して逃げられたし
もう一度同じようにしておこうと
にこりと笑って
「おはよう」
と告げる
またミシェルは微かに震えて走り去って行った。
ミライはこの対処法で正解か、とホッとした。
ミシェルがさり際になにかしら呟いた声はミライには聞こえなかった。
扉の開く音に目をやるとツバサとユアンが入ってきた。
「あ、おはよう園田さん」
「おはよう、ミライ朝から会えて嬉しいよ」
「おはよう二人とも」
ミライは二人まとめて挨拶した
ニコニコとユアンが近づいてきて
「ふふ、今日も僕がツバサに雄っぱい揉んでもらったらいいのかな?」
と言った
教室の、後ろの方でガタガタ聞こえた気がした
「え?」
「それとも今日は僕がツバサの雄っぱい揉む方が良い?」
ガタガタガタ
間違いなく後ろで音がして
よく見るとさっきは気づかなかったが、
誰かがずっと居たようだ。
艷やかな黒髪に、何故かはち切れている胸元から覗く白い肌
潤んだ瞳の桜、志穂がそこに居た。
今は静かにこちらを見ていた。
声をかけようと思ったら
また入口から誰かが入って来てミライはそっちに目をやった。
入って来たのは
くたびれた白衣に継ぎ接ぎの肌
黄緑がかったミディアムヘアがところどころハネている男だった
あ!ジョーンズ先生だ!!
ミライは勿論知っている
ストーリーには特に絡まないキャラだが
担任だけあって、出番は多い。
性格は、ガサツで常に欠伸をしている。
所謂不真面目教師キャラである
設定はかなり強い筈である
残念ながらアニメでは彼が戦う事は無いのだが。
彼は入ってくるなりズカズカと、ミライに近づいてきて
上から下までジロジロとみて
舌打ちした
「チッお前が園田か?」
「あ、はい」
そう言うと興味を無くしたように次はツバサに近づいて言った
ツバサからアイコンタクトがあったけどとりあえず見守ることにする
ジョーンズはツバサに近づくとまたもや、ジロジロと眺めて
それから何故かペタペタと体を触りだした
いやらしい感じではないのだが
ツバサもミライも驚いた
後ろからガタガタガガガっと音がする
満足したのか
二度頷いてから先生は教室を出ていった
そして何故かミライの横で桜、志穂が五体投地していた。




