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29話 転寮






ミライとツバサは一度教室に戻ろうかと言う話になり


教室へと向かっていると


前の方からエリカとにゃん子が

駆けてきた。


「あーナイスタイミングやー」

「ミライ、迎えに来たわよ」


「ん?迎え?」


「さっき今井先生が、ミライは引っ越しで色々あるだろうからってもう今日は寮へ戻ってもいいっておっしゃったの!」


「それでうち達が、寮まで一緒に連れてってあげてーって言われたんよ」


「あー、そうなんだ。ありがとうございます。助かります」


男子と女子の寮は校舎を挟んで反対側に位置している

なので必然的にツバサとは別れる事になる。


一人で行くのが不安だったミライは

エリカとにゃん子に感謝した。


「いーよいーよ!あ、プリント見せて」

「あ、ミライ私の隣の部屋だわ!」


プリントを二人で眺めて、エリカは嬉しそうにしている


「あ、ほんと?良かった。近くに知り合いがいて」


「うちはその下の階やぁー。上で騒いじゃ駄目だぞ?」


にゃん子は少し残念そうだ


「ツバサさんは、ライアンが教室で待ってるから来て欲しいって言ってたわ。」


「あ、そうなんだ。伝言ありがとう一乗寺さん」


ツバサはナチュラルにエリカの頭を、ポンポンしてる


本人的には親戚の叔父さん気分なのだろうか


お使い出来て偉いねー

と言った雰囲気である


「はい、ちゃあんと鞄も持って来たしー」


「あ、ありがとうございます。

にゃん子さん。」


「いーよいーよ」


「じゃあ、今日はここでお別れかな?

それじゃあ皆また明日」

そう言うツバサにミライが声をかける


「うん、お疲れ。あ、明日は8時に教室来てね」


「うん、わかったよ」


手を振りツバサを見送る



「はーい、エリカちゃーん?幸せそうに固まって無いで、はよう行くでー?」

にゃん子がエリカの肩を叩く


「!!」


「あー、そや!!今日はエリカちゃんの部屋でごはん食べよーや」


にゃん子が言う


「え?何故私の部屋なの?」


「うちの部屋は、なーんも無いし、ミライの部屋は荷解きしないとだもんねー?」


「あー確かに」


「私の部屋もそんなに良いものじゃないわよ?」


「いーからいーから」

にゃん子とエリカの間で話しがまとまったみたいで、今日はエリカの部屋で鍋をすることに決まった。


〜〜〜〜


「スーパー?」


「うん、寮のすぐ近くにあるんだけど

そこでなら買い物にパスチケット使えるのよ」


「へー!!」


「お釣りは出ないけど一枚で1万円分買えるんよー。」


「あーじゃあ割り勘できない感じですかぁ?それぞれで買う?」


ミライがそう言うとエリカがドヤ顔で券を、指二本で挟んでポーズをとる


「今日の支払いは私に任せなさい」


おー、太っ腹!!


「え、でも悪いし。私も持ってるよ券」


ミライがそう言うと

「いいのっ!!今日のお昼だって本当はご馳走するつもりだったのよ?編入祝よ」


そう言われたら断るのも失礼な気がしてミライはゴチになりますと笑うのだった。


「いやー、今日はいい日やわぁー」


にゃん子も嬉しそうに笑ってる


「にゃん子さん貧乏なんですか?」


ミライの問いににゃん子はすねた様に言う


「大人の女には色々あるものなんだよー」


「ゲームに課金してるってライアンが言ってたわよ」

すかさずエリカが突っ込む。


〜〜〜〜


なんだかんだと買い物を済ませて、

寮の下に着いたミライはあ然と眺めていた


「こ、高級ホテルみたい、、」


「ん?そうかしら普通よ?」


「いやいや、ミライちゃんの反応が正しい反応なんよー?エリカおひめさま」


「?とりあえず食材は私の部屋に、一旦置いておいて。ミライの部屋に、いきましょ。隣だけど」

「うん、、あれ?」

「どしたのー?」

ふと人影が見えてそちらに目をやると

食堂でお食事券を届けにきた執事さん?が歩いて行くのが見えた。


「あー?あの人職員さんなんかなー?見やん顔だけどー」

にゃん子も見えたみたいでそう言う


「?雑用係じゃないかしら?」


「うん。そーかもね」






〜〜〜

自分の部屋に入ったミライは

またもや、あ然とする 


「格差ひど過ぎない?」

「?」

「しゃーないよ。世の中そんなもんそんなもん」


通常クラスの寮はワンルームだったが

特別クラスの寮は3LDKはある


しかもお風呂とトイレが別である


しかもおっきなベッド付きだ!


「うわぁ花束まであるんだ。これも学校からの編入祝かな?」 

ベッドサイドにカードと花束が置いてある


カードには

『編入おめでとうございます』

と書いてある

 

「へーそんなん貰えんの?いいなー編入した方がお得やんかー」


にゃん子が花束を突きながら言う。


甘い香りがした。




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