25話 バイキング
案内された食堂は
高級ホテルのバイキング会場の様だった。
「はー、豪華ー」
「凄いね、園田さん!」
呆けてるミライとツバサを
見て、ユアンとエリカはクスクス笑っている
白を貴重にした、食堂内には真ん中にでっかい噴水がある
その周りには観葉植物も飾られている
壁沿いには色々な、食事が並べられており
洋食和食と種類豊富にみえる
奥の方にはスイーツもあった
「説明するわね、まずこれがメニューよ」
入り口壁際にかけられたメニューを広げるエリカに
ツバサとミライは覗きこむ
コース料理や
単品の品物もあるようだ
どれもお高い
そして一番高いのは
バイキングコースで
なんとお値段5000円である
ツバサとミライは息のんだ
「た、高いね?」
「あはは、そうだね。
二人はまだ任務受けてないからここの食堂で食事するとなると少しお財布に厳しいかもね」
ユアンが苦笑してそう告げる
「任務受けると、回数に応じたパスチケットがもらえるのよ!」
エリカがゴソゴソとポケットから
数枚の券を取り出す。
お食事券である
続けてユアンが言う
「これ一枚で、どのメニューでも頼めるよ。」
「あー、どうする?」
ツバサがミライにコソコソと聞く
「んー、せっかくだけど高すぎてここで食べるの無理だよね私達」
エリカたちにどう断ろうかと考えていると、後ろから声がした
「おまたせぇ、」
「やぁっとごはんやー!お腹空いたー」
背中ににゃん子をおぶったライアンが食堂へと入ってきた。
ぴょんっと背中から降りたにゃん子はミライへと詰め寄る
「じゃあ昨日の、報酬ここのバイキングコースで払ってもらえるやんなー??」
ギラギラした目をミライへ向ける
「いやー、ちょっとここでは高すぎると言うか、、」
冷や汗をかくミライに、にゃん子は下からガンをつける
「はぁーん??なに言ってるのかなー?
あれだけの汚部屋を片付けてあげたのにぃー、昨日の夜のコンビニ弁当と、普通のお昼では、割にあわんよー??」
目がマジである
「…汚部屋?」
後ろでライアンが呟く。
目が怖い。
またミライへ対する好感度が下がった。
「真島さん、僕が払おうか?」
ユアンがそう言って券を渡そうとする
それを遮ってにゃん子が言う
「だぁーめだめ!こう言うのはちゃーんとしないとね。ねぇミライちゃーん??」
「あー、うん。ユアンの気持ちは嬉しいけど、ユアンからそれはもらえないよ」
ミライも断る
暫くお財布が寂しくなるが仕方ない
ミライは覚悟を決めた
「あーわかった。ちゃんと奢るよ。」
「やったぁ!!久しぶりに、めっちゃ食べれるー!!」
しぶしぶ財布を取り出そうとすると、後ろから知らない声がかかった
「その、必要はございませんよ」
執事服を着た細身のイケメンである。
長い黒髪をみつあみにして、片側から前に流している
細めの目から見える瞳はピンク色だ。
アニメで見覚えのないキャラに
ミライは首を、かしげる
ツカツカと近づいてくる執事服の男はミライの前で止まり
「こちらを、、編入生様への学校側からのご配慮でございます。」
そう言って、10枚の券を渡された
そのまま執事服の男は
ツバサにも同じように券を渡すとあっという間に居なくなった。
「へー?編入生だと最初に、貰えるんだ。」
ミライが言うと
「そーなん??まぁ学校も、にくい事してくれるんやねぇ」
「僕は知らなかったなぁ。でも良かったね」
「別に編入祝で、私達が出してもよかったんだけどね」
皆口々にそう言いながら良かったねと言ってくれる
「じゃあ一枚貰うしー!!」
素早くミライから券を一枚抜きとると、にゃん子はカウンターへ走って行った。
「園田さん、僕たちも行こうか」
ツバサが苦笑している
それに同じく苦笑で返して
ミライ達はカウンターへと向かった。




