24話 クリティカル
さて、どうしようかと悩んでいたら
チャイムが鳴った。
なんだかんだでお昼になっていたみたいだ。
「お昼だね、ミライ、ツバサ。昼食は食堂へ行くのかい?」
ユアンがそう言ってミライへ問いかける
空気を変えるのに丁度良いと思い、頷く
「あ、うん。そうするつもりだよ」
「そうか、なら僕と一緒に行こう。 こっちの食堂を案内するよ?」
「あー、じゃあお願い。」
「任せて」
「あ、!私もっ!」
エリカが声をあげる
「ライアンはどうする?」
エリカはライアンに問う
「んー、私も今日は食堂いこかなぁ」
「じゃあ皆で行こうか」
ツバサも特に異論は無いようで頷いている
「あ、もう一人大丈夫?」
にゃん子の事を思い出して、ミライは声をあげる
「うん、大丈夫だよ」
ユアンが答える
教室では今もイビキが聞こえている
「あ、起こしてくるから、少し待っててもらって良いかな?」
起こしに行こうとするミライにライアンが待ったをかける
「ちょぉ待ち。私が起こして連れて行くから、皆は先に行っててええよぉ」
「え?でも、」
「大丈夫、にゃん子ちゃんとはお友達やしぃ」
「あーそうなんですか?」
「うん、そうやねん。任せてぇ」
ほなら後で行くわぁ
そう言ってライアンと別れて、
ユアン、ツバサ、ミライ、エリカの四人で一先ず先に食堂へ向かうことにする。
〜〜〜
ライアンは四人を見送って、ため息をはいた
ミライを変態だと思っているライアンは
ユアンの趣味は大丈夫なのか?
と思う
ツバサの方は、さらりとボディタッチを繰り出していたのでおとなしそうな顔で、意外と遊んでるのか?
と警戒している
ライアンはエリカとユアンには、幸せになって欲しいのだ
それを邪魔するような者達なら排除も辞さないと思っている
でもだからと言ってあんな嬉しそうな顔見せられたらねぇ
ライアンは優しかった
なので少しの間お邪魔虫は退散しておく事にした。
とりあえずにゃん子を起こそかなぁ、、、
〜〜〜〜
四人で、食堂へ向かっているときだった
エリカがこっそりミライへ近づく
「ねぇ、」
小声で話しかけられてミライは
エリカへ目を向ける
「あ、あのね、さっきの趣味の話なんだけどね、」
言いにくそうに、エリカは目を彷徨わせている
「わ、私には良くわからないけど、そう言う男の人同士って言うのが好きな人も居るって知ってるわ、だから、えっと、ね、私は、気にしないわ」
理解ありますみたいな顔で
言いきるとスッキリとした顔を、して
エリカは先頭へかけて行った
誤解なのだがその誤解を解くわけにも行かず、変態でも気にしてないよ、と優しくされてミライは大ダメージを受けた。
クリティカルヒットである
一部始終を見ていたツバサは慰めようかと思ったが、ミライの自業自得であり、巻き込まれた事も、思い出してやめておいた。
「こっちの渡り廊下を過ぎたらすぐ食堂よっ!」
エリカは張り切って案内してくれている
そのすぐ後ろでユアンはニコニコしている
ミライ達との温度差が酷い。




