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22話 愚者の献身



ツバサは脳内で頭を抱えていた。


自信満々でミライが口にした言い訳は

はっきり言って意味不明である


「あー?あはは、もー聞こえちゃった?恥ずかしー、えー変な話じゃないよ?誤解誤解」

そう切り出したミライが次に口にしたのは

雄っぱいと言う謎の単語だったのである



ミライの言葉がリフレインする

『変な話じゃないよ、誤解誤解』


いやいや

変な話だし何にも誤解にならないのでは?

とツバサは思った



目の前の銀髪の男も

何言ってんだコイツ?

と言う目をしている。


だが、その言葉に、反応した者が居た



ユアンである


ポツリと

「雄っぱい、、?」


と呟いたのである


イケメンの口から出てきてはイケナイ単語である


その呟きを聞き逃さす

ミライはたたみかけた


「そう!男の人のたくましい胸板!!それが雄っぱい!!」


ツバサは一体どう話を持っていくんだとハラハラ見守る


「……、ミライは男の胸が好きなの?」


「うん!!あ、もちろん性的な意味じゃなくてね!」


「…性的」

頬を染めてユアンが呟く


そこに反応するんだ?とツバサは思った


「そう!だから雄っぱいの素晴らしさをツバサ君に布教していただけで!!私達は何一つ、やましいことはないのっ!!」


めっちゃドヤ顔で言いきってミライがこちらを見てくる


ツバサはいやいくら男の胸でもやましいことでは?と思わずにはいられなかった。


「……じゃあミライはツバサに男の胸を揉ませようとしていたの?なんで?」


まさかのユアンからの問いに、

ミライにも少し動揺がみえた


「す!、、好きだから!男の人同士で揉んだり揉まれたりを見るのが好きだからだよ!!」


爆弾発言である。


「……」

一同絶句


しかしユアンが口を開いた


「…じゃあツバサに僕の雄っぱいを揉んでもらったらミライは喜ぶのかな?」 


全員がユアンを二度見した


煙の塊と化してるエリカも身じろぎしたので多分見た。


「え?」

そう返ってくるとは思ってなかったのか、結構素でミライが疑問の声をだした


しかし、ハッとしてからなにやら悪い笑顔でこちらを見てきた


ツバサはエスパーでは無いが

この時ミライの心の声が伝わってきた



(ふふふ、私が変態だと思えばユアンも、もうあまり絡んでこなくなるのでは?

もし好意を抱かれていたとしても百年の恋も覚めるだろう)と 


「うん!!ツバサ君とユアンが揉んだり揉まれたりしているところが見れたら喜ぶよ!!」


言いやがった!!

とツバサは震えた


こちらに矛先が向くとは思わなかったのだ。


ユアンは黙り込んでいる


ミライは変わらずドヤ顔だ


ライアンはミライを珍獣を見るような目で見ている



エリカもあまりのショックで煙が、とまってぽかんとしている


ツバサがハラハラと成り行きを見守っていると、


ユアンが動いた


ゆっくりとツバサの前に来ると、恐る恐る

「えっと、じゃあいいかい?」


そう言った。


「へぇ??」

驚きにへんな声を出すツバサの手を取るとユアン自身の胸に恐る恐るその手を当てる。

ユアンはミライのほうへ向くとはにかみながら尋ねる


「えっと、こうするとミライは嬉しいんだよね?これであってる?」



頬を染めて首を傾げている


こうくるとは思ってなかったミライは

「へぁ?!あ、うん、あー嬉しい?よ、、」

と返す


それに、ユアンは蕩けるような笑顔で

「喜んで貰えて良かった。」

と返すのだった。



ツバサは真っ白になって固まっている。


なにこれ



ハッと我に返ったミライは

ユアンに


「え?、えと、ユアンは引かないの?あー気持ち悪いでしょ?こんな女?」


「え?びっくりしたけど。気持ち悪くなんてないよ、それにこんなこと言う女の人は初めてで、ミライは面白いね」


ふわりと笑うユアンを見て


ミライはやっちまったと慄いた。


そう、これは所謂


少女漫画でお約束の

変な事をするヒロインに

『ふ、おもしれー女』

とか言って好感度があがるやつでは?



嫌われるまでも、気味悪がられればと思ったのだから、まさかの逆効果だ


ふとライアンとエリカを見れば、

なんとも言えない顔でこちらを見ていて



あ、色々やらかしたなと気づくのであった


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