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15話 恋と変は似ている




色々ありすぎた昼食で、ぐったりとしたミライは今は人気の無い中庭でベンチに腰かけて居た。


ツバサは離れたところでハンカチを乾かしている。


今ミライの頭の中ではユアンとのイベントらしきものがぐるぐると回っている


何故か、自分に興味を持つ登場人物。


これは所謂良くある、ヒロインじゃない悪役令嬢がモテモテになるパターンでは?と

まあ私モブだけど

チートも、ない


それに私じゃなくてハーレムはツバサが作らないとだめじゃん



こういうパターンはどうするべきなのか


何度も同じ思考を繰り返してぐるぐる


そんなこんなしているとツバサが近づいてくる。


「園田さん、ほんと大丈夫?」


「ちっ」

舌打ちを返すと

ひどいよーと言われる


どっこいしょとツバサが隣に腰かけてくる


「あれ、外だと近くに座れるんだ?」

「個室じゃないし、、」


「そういうもんなの?、、」


ツバサにはユアンとのさっきの事を話してある。


ふーんそうなんだ、と返ってきた。


「ねー、どーしよ、ツバサ君」


「また、さっきの話??」


「だって、私はモブだし。」


「なにそれ。、、あのさもしユアンが園田さんに好意的なら今はそれを利用したほうがいいんじゃ無いの?」


「え?」

まさかツバサからそんな発言が飛び出すとは思わず、凝視してしまう


「だって、園田さん僕にはハーレム作れって言うじゃん」


つんっと唇を尖らせて言うツバサに苦笑が漏れる


「なんで笑うのさ」

半眼でこちらを伺うツバサはすねた子供に見えた。


「だって、ごめん。すねてるのツバサ君?」


「…園田さんってさ、これアニメだって言ったよね。」


「ん、うん?」

「好きなキャラクターとか居たの?」


好きなキャラ


もちろん居た。

所謂推しである


実はあまり考えないようにしていた。


だって、実際アニメだったから

本当に現実には居ないから、恋していたわけだけど、

ここだと本当に存在しているわけで。


だから、意識的に考えないようにしていたのに


ツバサの言葉で、

推しの姿が脳裏に浮かぶ


ブンブンと、頭を降ってそれをなんとかかき消す


「皆好きだったよ」


なんとかそう言うが、ツバサは半眼で、つまらなそうにしている


「ふーん、じゃあ別に良いでしょ。皆好きならユアンにも好かれたって」


何故かトゲトゲしいツバサの言葉に、

笑ってしまいそうになる


「ぷっ。なにそれツバサ君、変だよ、なんだかヤキモチ焼いてるみたいに聞こえるって」

クスクスと笑うと

顔を赤くしたツバサ君がこちらを半眼で見ている


「ごめんごめん。ね、この話やめよ!

なんかやだこんな雰囲気」


「うん、僕こそごめんね。」


そう言ってお互いにニッコリ笑う


仲直りだ。


「でも、ユアンを利用したほうがいいって本気で思うよ。僕は」


「ん?ツバサ君その話はやめるんだよね?」


「いや、実際これは真面目に聞いて欲しいな。」

真剣な顔で言うツバサ君


「強制力のせいかはわからないけど、何故か園田さんまで特別クラスに編入する事になったよね。正直僕は、チートっていうのがあるみたいだから、なんとかなると、思う。怖いけど、、でも園田さんは何も無いから」


「うん。一応光の魔法適正はあるけどしょぼいよ」


「だから、もし守ってくれる人が出来るのなら、それは悪いことじゃないと思う。」


「…ツバサ君は守ってくれないの?」


「え?!いや、ちょっ、からかってる?」 


真っ赤になるツバサ君はやっぱり変だ


「ごめんごめん。うん、ツバサ君の言うこともなんとなくわかった。私も生き残るためには味方を作らないとね!」



「うん、あ、もちろん僕が側にいる時は守るよ!!

でもそうじゃない時は他の誰かに守ってもらって欲しい。僕は園田さんと一緒じゃなきゃハッピーエンドにはたどり着けないからね」



「ツバサ君は時々主人公だね……」


「?」



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