103話 迷子のボブさん
その日ツバサは一人で出掛けていた。
安藤は任務でミライも見かけなかったので、少しモールに足を運ぼうと思ったのだ
(なにか、あの二人にお礼したいなぁ
プレゼント。
友達に渡すの初めてだなぁ
良いのがあればいいなぁ)
なんて浮かれながら歩いていると
一人の男の人がキョロキョロしていた
何人かに声をかけているようだが無視されているようだ。
「どうしたんですか?何かお困りですか?」
ツバサは声をかけることにした。
男の見た目は丸い瓶底眼鏡に頭にバンダナ、指ぬきグローブにチェックシャツ
開いた胸元から可愛い女の子の絵が覗いている。
そしてリュックだ。
「oh‼!やっとヒトに声かけて貰えましたっ‼
タスケテください!!!迷子デス!!」
と男は言った。
「はい、もちろん良いですよ?
どちらに行きたいんですか?」
にっこりとツバサが笑うと
男は感激したように震えた
「なんて優しいおカタ‼!ボク感激デス!!」
両手をとられてブンブンされる
ツバサはなんだかおかしくて
ニコニコしてしまう
(なんだか園田さんみたいだなぁ)
ミライが居たらしばいてるところである。
「えっと、それが地図ですか?」
男がなにやら地図らしき物を持っているが
濡れたようで滲んで良く字が読めない
「そーなんデス!!。飲み物をこぼしてしまいマシタ、、、」
男はしょんぼりしている
ただよく見ると、特徴的なイラストが書いてある。
「うーん?なんだろう?」
「うぅスミマセン、、一人で探しマス」
とまた男はしょんぼりしている
ツバサは時間に余裕もあったので
「いえ、二人でならより早く探せますよ?」
と言って手伝うことにしたのだ
「な、なんてお優しい………」
男は半泣きだ。
結局いろんな人に聞き込みをしたら
ちょっとした有名なお店だそうで
直ぐに見つかった
店の中には女の子を模した人形や女の子の絵が色々飾ってあって
ツバサは、マロンちゃんやエリカちゃんみたいだなぁと和んでいた。
そして何故か今ツバサは男と食事をしていた。
「いっぱい食べてくだサイ!!
ツバサクンは命の恩人デス!!」
テンション高く
男、ボブと名乗ったそれは
楽しそうにハンバーガーを齧っている。
「それに限定のフィギュアも二つも買えまシタッ!!!
ツバサクンのお陰です!!」
マロンちゃんみたいな女の子の人形に頬ずりしながらボブは頬を染めている
(ふふっ、ボブさんも子供好きなのかな?)
とツバサは和んだ。
ツバサ気づけ
その好きはお前の好きとは違う。
「このお人形を買うために来たんですか?」
とツバサが聞くと
「いえ、ちょっとした用事のついでデスヨ」
とボブは言った。
「へー、そう言えばそのお人形、僕の友達に似てるんです。
ほら」
とツバサは最近撮ったエリカとマロンとツバサの写真をボブに見せる
その瞬間また両手を掴まれて
「ツバサクン‼ボクの親友になってくだサイ!!!」
と叫ばれたのだった。




