プロローグ
初めての小説です
よろしくお願いします。
一寸先は闇とは良く言ったもので、人生とはなにがあるかわからないものである。
久々の休みに大好きなアニメの映画を、見に来ていた私は突然の事故により命を落とした。
そのはずであった。
しかし死んだ筈の私の目は物を見ているし
耳は音を拾っているし、思考も出来ている。
ただ、奇跡的に生きていたとか、死んだのが勘違いだったとかではない。
それは何故か?
そこは広い教室で、黒板の前には教師が居て授業をしている。
そして私の2つ前の席にアニメの主人公が座っているからである。
そして私には何故か2つの記憶が有る。
事故で死んだ私とこのワタシ、園田ミライの記憶が。
これは俗に言う、異世界転生?
いや、思い出したとかでは無くこれは憑依系?なのでは!
時系列はわからないけど、おそらくモブであるはずの自分と主人公である彼が同じクラスであるのなら物語はまだ始まっていない。
と言うことは、特等席でアニメが見れると言う事にならないだろうか?
いや、間違いなく、なる!
サラサラと揺れる2つ前の席の黒髪を目で追いながら、ミライは小さく机の上でガッツポーズをしたのだった。