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薬師のユウさん、大斧担いで自由に生きる  作者: はぐれメタボ
第二章《暗躍する魔族》
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◆大武闘祭・決勝戦①

 カイさんとの試合の翌日。


 水が無くなり、元の石畳に戻った舞台に上がります。

 反対側の控え室からは連れの少女に見送られたザムさんが現れます。

 腰の剣は多分マジックアイテムですね。


 決勝戦はルール無し、戦闘不能になったら負けと言う正統派らしいです。

 伝統なんだとか……


 ザムさんと対峙したわたしは水龍の戦斧を握り直します。

 わたし達が臨戦態勢を取ったのを確認して、国王様が前に出て来ました。

 

「これまでの戦い、見事である。

 決勝では悔いの無いよう、正々堂々と戦うが良い」


 国王様は席に戻り、実況が観客を煽り始めます。


『さぁ、とうとう決勝戦!

 優勝を争うのはこの2人!

 前大会の優勝者クルーガー殿下と、戦士団の勇士ナーブを圧倒的な力で打ち破って尚、その力のほとんどが謎のままである仮面の戦士、ザム!

 そして、リュウガ王国最強の剣士ヤナギと強力な力を持ったAランク冒険者、海斬りのカイと死闘を繰り広げた漆黒の少女、ユウ!』


 うわぁぁぁぁあ!


 観客のボルテージはマックスです!


 決勝戦は審判に変わり国王様が始まりを告げるようです。


「始め!」


 国王様の言葉と同時にザムさんが距離を詰め、剣を振るいました。


  ギン!


  ギン!


  ギギン!


 一拍の内に3連撃を繰り出したザムさんですが、全てを戦斧で受け止めたわたしは、横薙ぎの攻撃を放ちます。


 バックステップで戦斧を躱したザムさんは、再度踏み込み、切り掛かって来ました。


 ギリギリで避けたのですが、ザムさんは返す刀で切り上げを繰り出します。

 むぅ、やはりかなりの腕ですね。

 躱したと思ったのですが軽く切られてしまいました。

 

「はぁ!」


 ガッ!

 

「わたしの戦斧を片手で受け止めるとは、やりますね!」

「…………………………」


 無口な方なのでしょうか?

 しかし、ザムさんの剣術とわたしの斧術はほぼ互角といったところでしょう。


 なら、すでに明かしてしまっている技をガンガン投入しましょう!


「【光鱗】」


 光の鱗を作り出したわたし光鱗を戦斧に集めます。


「【魔装:鱗戦斧】」


 輝く戦斧を振りかざしザムさんに向かいますが、巧みに躱され、更には受け流されてしまいます。

 圧倒的な攻撃力を持つ鱗戦斧を紙一重で受け流すとはやりますね。

 

「……………………」


 ザムさんは、少し距離を取ると、【ライトニングランス】を撃って来ました。


「魔法も使えるのですか。【アイスランス】!」


 詠唱を省略しアイスランスで迎撃します。


「な! いない⁉︎」


 ほんの一瞬、目を離した時、ザムさんの姿を見失いました。


  ゾクッ


 わたしは自らの勘に従い身を投げ出します。

 一瞬の後、わたしが立っていた場所に剣を振り下ろすザムさんの姿があります。


「速いですね」


 今まで以上のスピードです。

 隠していた実力の一端と言うわけですか。

 面白くなって来ました!

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