いつからだろう
真夜中の枕上で夢現に書いた詩、パート・スリー。
いつからだろう
大嫌いなトマトを生で食べられるようになったのは
いつからだろう
一人でも夜中にお手洗いに行けるようになったのは
いつからだろう
紐靴やリボンを上手に早く結べるようになったのは
いつからだろう
紅茶を牛乳も砂糖も無しで飲めるようになったのは
いつからだろう
異性を異性として意識してしまうようになったのは
いつからだろう
あなたの一挙手一投足を観察するようになったのは
いつからだろう
あなたのいない日々が物足りないようになったのは
いつからだろう
これが初恋だったと気づいてしまったのは
さよなら
わたしに愛を教えてくれてありがとう
「わたし」と「あなた」のあいだに何があったのかは、ご想像にお任せします。