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短編詩集

いつからだろう

作者: 若松ユウ

真夜中の枕上で夢現に書いた詩、パート・スリー。


いつからだろう

大嫌いなトマトを生で食べられるようになったのは

いつからだろう

一人でも夜中にお手洗いに行けるようになったのは

いつからだろう

紐靴やリボンを上手に早く結べるようになったのは

いつからだろう

紅茶を牛乳も砂糖も無しで飲めるようになったのは


いつからだろう

異性を異性として意識してしまうようになったのは

いつからだろう

あなたの一挙手一投足を観察するようになったのは

いつからだろう

あなたのいない日々が物足りないようになったのは

いつからだろう

これが初恋だったと気づいてしまったのは


さよなら

わたしに愛を教えてくれてありがとう

「わたし」と「あなた」のあいだに何があったのかは、ご想像にお任せします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 淡々としていて、ラストのどんでん返し(?)が深いですね。 何かとても考えさせてくれます。 初恋って始まったのはわからなくても終わったのはなんとなくわかるものなのですね。 短い詩でここまで表…
[良い点] 誰もが身近にある感覚を、心情を、淡々と的確に描いてるところ。 いつからだろう、という繰り返しで、じわじわと沁みてきます。 そして最後に変化で想像がふくらみますね。 素敵でした。
[良い点] ∀・)素敵な詩ですね。稚拙さが滲みながらも、しっかりと言葉は意味の裏をとらえて離さないでいる。「変声期に」で魅せられた脚色力の高さを感じさせる一作品でした。 [気になる点] ∀・)ボクが何…
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