表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半歩  作者: みほし
2/2

偽りの強者


1か月程前、

私は人をいじめる快感を知った。


発端なんて何もない。


なんとなくムカついた。


ただ、それだけ。






「ねぇ、あいつムカつかない?」

グループ内の誰かが言ったその言葉がきっかけで、

その日のうちからいじめは始まった。


最初はただ無視するだけだったのが、

かばんや教科書をカッターで切り裂いたり、

靴をゴミ箱に捨てたり、

そしていつしかそれは直接的になって、

今では暴力・恐喝をするようになった。




いじめられてる方が悪い。

それが私の理論だった。


だって、そうでしょ?

動物の世界だって、

弱い者が負けるんだもの。

人間の世界がそうじゃないなんて、

誰が決めたの?





私は幼いころから、

両親からの虐待を受けていた。

私は弱いから。

親は強いから。

世の中は弱肉強食だから。






だから。






だから、


仕方のないことなのだ。




弱者だから、いけないのだ。

いじめられる方が、悪いのだ。






弱者だった私が、強者となる。

喰われるのではなく、喰う側になる。







人を蹴る。

人を殴る。

人を脅す。

人を嘲笑う。


喰う側がこんなにも楽しかったなんて。







あなたの泣いている姿をみる。

あなたの悔しそうな姿を見る。

あなたの恨めしそうな姿を見る。

あなたの、みじめな姿を見る。


喰われる側がこんなにも惨めだったなんて。







私はもう、そこへは戻らない。

一生、喰う側として生きていく。

気分悪くされたらごめんなさい。

正直、書いている私も気分が悪くなりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ