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1-1-3

 医者はまずノゾミの方を向いて、事故のことから話し出した。

 どうやら信号待ちをしていた時、居眠り運転の車が突っ込んできたらしい。


 深夜に独り、何処へ行くでもなくふらふらしていた時だ。信号を待っていたところまでは憶えているが、それ以降の記憶が無い。

 その事を医者に告げたら、それは頭に強い衝撃を受けたためだと言われた。意識が無かった間はともかく、車とぶつかった前後の記憶が飛んでしまったらしい。


 何で夜中に出歩いたりしてたの、と母に突っ込まれたが、何となく外の空気を吸いたかったからだと誤魔化しておいた。

 事故に関しては後日警察の人が事情聴取に来るという。事故に遭った時の記憶が無いため参考にはならないかもしれないが。


 それ以前に面倒ごとが嫌いなノゾミには積極的に協力する気にはなれなかった。運転手が居眠りをしていた以上、相手側の過失だろう。

 また一つ溜息をついた。


 だがそれは酸素マスクの中で息と紛れ、誰にも気付かれることはない。


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