第18話 ~矛盾があるけど関係無い~
作者「……………」
マロン「え、どうしたのコレ?」
クー「……なんでも急いで書いたから精根尽きたんじゃないかな?」
ハーマン「ふん。鍛え方が足りんぞ!?」
マロン「いやアンタは鍛え過ぎだからっ」
クー「……見苦しい」
「さぁ、行きますよっ」
世界喰いである禍々しいクトゥルフ邪神もどきに劣らず、こちらも何かしらの化身を呼び出した新は何を思ったのか呼び出した化身をそのままクトゥルフ邪神(後から聞いた話だと名前は【エグゼィ】と言うらしい)に突っ込ませて自身も後からエグゼィに突っ込んで行った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「アニカー? いたら返事しろー?」
美里が突貫で製作したなんちゃってタケ○プター(背中に付けているからタ○コプターじゃないが)で上空を捜索中の佐夜。
しかししばらく宙に浮いているので少し酔っているのと先ほど美里が憑依していたので身体が女性化した所為で揺れる度に胸も揺れて余計に酔う羽目に。ちなみに一応こんな時の為に(?)ブラも一応持っているが佐夜が起きたのは宙に浮いている時なので今装着するのは無理。
「…………ゃ……………」
「っ!?」
(今、何か聞こえたよね?)
「ああ、ここには俺と新(あと変な化け物)しかいない。という事は────」
(声のする方にその子がいる訳ね)
流石にこの暗闇の中で一人でいるのは神の加護があるにせよやや精神的にクルものがある様で、気を紛らわせる為に幽霊の美里と楽しく(?)OHANASHIしていると何処からか女の子の声がしてその場所に急行する。
「さ………ゃ……」
「アニカ!?」
するとようやく宙に浮いているアニカを発見し救出に向かおうとした。
(ちょっと待ちなさい!? あの子の周りをよく見て!)
「え? ───っ!?」
が、ライトがアニカにしか当たっていなく、それ故アニカしか見ていなかった佐夜に美里が慌てて止めて周りを見ろと忠告すると佐夜はそれを見て言葉を失った。
OOOOOOOOOOOOOおOOOOOOOOオOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOォOOOOOOおおおおおおおおおおおおおOOOぉぉぉぉぉぉォォォォォオオオオオオオオォォオォォ御オォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおOOOォォォォォォ───────
そこにはアニカに取り憑く死霊達が視界いっぱい、ビッシリと沢山いた(語彙力おかしい)。
恐らくこの世界で死んだ者達の霊だろう。明らかに地球人(主に日本人)じゃないのもいるのでこの世界の霊も混じっているだろう。
「さー………ゃ。逃げ……て………」
「何言ってんだ。こっちはお前を助ける為にここに来たんだ。今更逃げるか」
「そう……じゃな…………い………」
「ん?」
てっきりこの死霊達が襲って来るのかと佐夜は思ったがアニカはそうじゃないと否定する。
(どうやらこの死んだ人達自身にはそれほど攻撃力は無い様ね。……けどこの霊圧の濃さは異常よ)
「? どういう事だってばよ?」
同じ霊だからなのか相手の霊圧の濃さに美里はやや苦痛の表情を浮かべて言うが霊能力者じゃない佐夜には分からない。分からないがアニカと美里がヤバいと言っている事からかなり危険な状況な事には変わらないだろう。
「も……うす…ぐ、爆発するの。ここ…は………」
「は? 何でだよ? 意味が分からん」
いきなり爆発オチとか勘弁してくれと佐夜は思った。
(さっき言ったじゃない。ここの悪霊?(亡霊?)達には単体ではそれほど攻撃力は無いって)
「言ったな? けど爆発……つか自爆かこの場合。自爆してどうするんだ?」
「この世界……を破壊するって言ってるの。……ここにいるみんなが」
「この世界を破壊。………そうか、そういう事か」
爆発(自爆)と聞くと分からなかったが『この世界を破壊する』というワードでようやく佐夜は事態を理解する。
「この世界で死んでしまった異界人達(及び関わった現界人)はこの世界へ深い憎悪を抱いていた。けど霊の単体ではほぼ無力な上、集まっても物理攻撃力はそれほど上がらない。けど魔力や霊力(?)などのエネルギーを溜め込んで圧縮し、一気に爆発させる事で───」
(この世界そのものを破壊するに至るってわけね)
時間が無いというのにここで更なる問題が発生した事で佐夜は頭が痛くなった。
そして何でアニカが取り込まれたのかという理由も同時に分かってしまった。
死んだ者達の魂は世界喰いへ。
死んだ躯の廃棄場にベジターが術式を施し、死体同士が喰い繋がって誕生したのがアニカ。
要は相性が良かった、という訳だ。
そしてこの世界に憎悪を抱く悪霊達はアニカを圧力鍋の様に使ってどんどん死霊を集めていき、アニカが限界を迎える時にはきっとこの世界どころか近隣世界をも巻き込むだろう。
・・・・・・・・・・・・あれ?
「ちょっと待てよ? さっきいた世界喰いのクトゥルフなんちゃらは世界を『喰う』んだよな? でもこっちは『破壊』。この矛盾した2つの存在がアニカの中にいるっておかしくないか?」
(……確かに)
世界を喰らい尽くす世界喰いがこの世界で死んだ(悪霊化した)霊達ごと穢れや瘴気を長い年月を掛けて取り込み、今やこの世界の全てを喰おうとしているのは理解できる。
けど全て喰う前、もしくは喰った後に依代であるアニカごと爆発したらその存在自体意味が無くなる。
そしてそれは逆も言える。世界を破壊する前提で動いている死霊を何故世界食いは取り込み続けているのか。アニカという死霊圧力鍋(言い方悪い)が爆散すればアニカに取り憑いている自分も死ぬ(?)というのに。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・。
まぁ、いいか。
「アニカを救出すれば関係無ぇ。帰るぞー」
(いや、HANASHIちゃんと聞いてた?)
「聞いた上で言ってんだ。要は世界喰いもこいつ等亡霊(悪霊?)達も依代となっているアニカが救出されてしまったら大人しく出て行くしかないだろ。後は外でどうにかすればいい」
(どうにかって……)
まぁ、外にいる面々なら何とかなるだろ。最悪アニカをこいつ等から引き剥がせばゼクター達もアニカを殺す必要も無くなるしな。
「無理だよさーや」
「あ?」
すると何故かアニカが拒否する。
「この人達は元々ウチの素体となった死体の持ち主達で何かこう………どうやっても引き剥がせそうにないの………」
(多分私と佐夜みたいな感じね。引き剥がすには別の力を使わないといけない感じね)
「え、美里さんって悪霊だったん?」
(そうじゃない。そういう意味じゃないし今は問題そこじゃない!)
一刻の事態を争う状態で何馬鹿な事をやってんだ?
「う~ん。俺の力は錬成術。魔力であって霊能力じゃないから自力じゃ無理か。かといってこいつを使うとアニカにもダメージ行くと思うし」
佐夜は陽奈々から借りた特殊銃を取り出して見る。鎮魂弾だとアニカと一緒に成仏する危険があるし福音弾は相性的に効果が抜群過ぎてやっぱりアニカを巻き込む可能性がある。
ドォーン!!
「!?」
「何だ、どうした!?」
そう考えていると下方から新が吹っ飛んで来た。
「新、大丈夫か!?」
「かはっ!? はぁ、はぁ、……佐夜ですか。何か、ちょっと雰囲気変わりましたね?」
「まぁな。それよ───りぃっ!?」
何でこっちに吹っ飛んで来たのか聞こうとしたら下方から先ほどのクトゥルフもどきが飛んで来た。
「はぁ、はぁ……ちょっと火力が足りなくて力負けしちゃいましてねぇ」
「いや呑気に言ってる場合か!?」
息切れしている新を余所に佐夜は先ほど手に取った特殊銃の通常弾を撃って相手にあえてそれを避けさせ、その隙に福音弾を詰め込んで避けた先に向かって撃ち込んだ。
『あzsxdcfvgbhんjmこlp!!?』
「いやそこは『くぁwせdrf────』とかじゃないのかよ!?」
何で下二つのキーボードにあるセリフを言ったのか。そして福音弾を撃ち込んだ佐夜も何を言っているのかそれは分かる人にしか分からない。
「で、どうすんだ新? 力負けしたんだろ?」
「えぇ、だからあえてここに吹っ飛んで来たんですよ」
「は?」
相手とのレベル差と相性的に敗けているらしい新は意味が分からないといった感じで首を傾げる佐夜(こんな状態でも可愛い)を知る目に先ほど出した化身を再び呼び出す。
「再び来なさい。相手の力を喰らい我が手に宿す邪神『ヘルゼムル』!!」
「な……っ!?」
(えぇ!?)
すると可愛く首を傾げていた佐夜と美里が目を見開いて驚愕する。まさか新もクトゥルフの力を持っていたなんて誰が思っただろうか?
「僕は最初からこれを待っていたんですよ」
「え……?」
そして新は佐夜────ではなくアニカに向かってヘルゼムルを差し向けた。
「あ、アニカーっ!?」
まさかここで新が裏切るとは思わなかった佐夜がアニカを叫んだ。
※:あ、今回もここで区切ります。何か最後アニメっぽい終わり方だな?
作者「……………(屍)」
マロン「まだ死んでるし」
クー「……これは次回期待できない」
ハーマン「鍛え方が足りーん!」
次回は出張の為お休みになります。
次回は19~20日の更新になります(一応早ければ早めになります)。
ではまた。




