第17話 ~作業分担(佐夜も起きるよ)~
マロン「ちっ、今回は5日で仕上げたのね」
作者「何で舌打ち!?」
ハーマン「恐らく執筆の遅れにかこつけてここに出たかったのだろう。本編にはまだまだ出番が無いからな。ふんっふんっ」
クー「………だったら私も出る。まだ出番が少ないから」
作者「増えたぁ!?」
あ、あと今回は少し短いです。
『××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××─────』
「「っ」」
世界喰いだかクトゥルフ邪神だか知らないが、そいつがとても人には理解出来ない様な奇声を発すると黒の波動が発生し、2人を少しノックバックさせる。
本来はこの波動攻撃、状態異常を引き起こす攻撃らしいのだが、加護持ちの佐夜は勿論、『神玉』の効果によって一時的に佐夜と同じ効果を得ている新にも通用せず単に少し後ろに下がっただけだ。
「っ、次は地面からですかっ」
「くっ、嫌らしく着地した瞬間を狙ってるわねコレ」
「とはいえ慣れてしまえば何ら問題ありませんね」
「問題大有りクイよ。あんたはともかくこっちは佐夜の身体なんだからね」
「こんな時にダジャレ言う方がよっぽど余裕がありそうに見えますが?」
「そう見えるだけで実際は結構ギリギリ避けで体力を温存してんのっ」
波動攻撃が通じないと見るや今度は地面から三角(△←これの事)の針が隆起してくる。それも避けて別の場所に着地した瞬間も狙われている様で常に跳び続けなくてはいけない。といっても新は余裕そうだ。
「このままじゃジリ貧ね。なら───」
と佐夜(今は美里)は大量にあるストック玉の中から闇属性に効きそうな光(聖)の玉と、やや効果は薄いだろうが炎・風(雷)、あと効くかは知らないが急遽圧縮して作ったカレー玉を取り出して針を避けるタイミングで投げつける。
カッ─────
チュドォーン!!
『KKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYっ!!?』
「KY?」
「空気を読むとかそんな状況でもないでしょうに」
単にそう聞こえるだけでKYとは言っていないのだがさっきからこの邪神やや変な事ばかり言ってないか?
「といいますかそのカレー玉? が一番効いてそうですね。僕にも分けて貰えますか?」
「いいよ。つか作ったのは佐夜だしね。勝手に使っていいのかは分からないけど」
「いいじゃないですか。使わずに死ぬよりは」
「佐夜を殺そうとした人に言われてもねぇ(=_=)」
「そ、それは悪意(狂気)に感染したからであって───」
「ま、それは後で直接本人に謝んなさいな。ほら」
「多い!?」
分けてくれとは言った新だがまさか一気にカレー玉のみが百個以上入った袋を渡されてツッコむ。つか急遽作った佐夜も作り過ぎだろ。
「……にしてもさっきから逃げつつ周りを探索してるけど一向にアニカって子が見当たらないわね」
「恐らくここじゃなく上空か、もしくはここより下にいるのかもしれませんね」
「だとしたらここで逃げ回っていても無駄じゃない?」
「……ですね」
邪神に急接近されたらカレー玉で牽制しつつ距離を取っているがこのままだとただ単に逃げるだけの話になってしまう。本気で戦って勝てたとしてもこちらもただでは済まないだろうしおまけに相手は腐っても神(邪神だけど)。2人だけで勝てるとは到底思えない。
『──────────、─────!!』
「っ、今度は四属性魔法攻撃も追加ですか!?」
「ぅゎ、地面が凍って滑りやすい!? まぁ、これくらいは問題無いけれど」
地面は凍り頭上から雷、風の刃に漆黒のゴーレム。それに加えて先ほどの闇波動攻撃と地面からの針の隆起。
流石クトゥルフ邪神なだけあってそこらの雑魚ボスとは一味も二味も違う。
とはいえこれだけの攻撃なら避けるのはそう難しくはない。恐らくまだ何かあるのだろう。
……となるとこれ以上は佐夜の身体を借りている美里は少々危ういかもしれない。
「佐y──いえ美里さん。ここは僕が時間を稼ぎますので貴女はアニカを探してきてください」
「え、一人で大丈夫?」
「ええ。寧ろ貴女がここにいると僕も全力が出せないので」
「あぁ、そゆこと」
単にここにいたら新の攻撃に巻き込まれる可能性があるから二手に別れてアニカを探しに行け、と。
「分かったわ。でも無茶はしない様に」
「分かってます。貴女も早くアニカを見つけて戻って来て下さい」
「おっけー」
何気に会話しているが実はこれ、常に邪神の攻撃を避けながら会話しています。つか新はともかく美里さん、結構余裕そうか?
ってな訳で邪神の攻撃が一通り過ぎ去って抜けれるタイミングを見計らい、美里はこの場から立ち去った。
「やれやれ。ようやく一人になれましたか」
新がそう溜息をしつつ地面に着地する。のと同時に襲い掛かってくる上下左右前後からの攻撃をスキルの力でかき消した。
『SSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSSMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM────』
「相変わらず何言っているのか分かりませんがとりあえず─────」
SM言ってる邪神を一瞥し、
「先ほど受けた精神攻撃のお礼をしてあげましょうかねぇっ」
そう言って新は自分の背後に世界喰いのクトゥルフ邪神とは違う、何か別の邪神っぽい物を出現させた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふぅ……どうやら追撃は無い様ね」
美里は邪神の攻撃から逃れた後、走りながら突貫作業で作った背中に取り付ける『タケ○プターもどき』で空中をライトで照らしながら旋回中。なのは良いんだが、突貫作業で作った為、どう見ても背中に扇風機を取り付けた様にしか見えない。
(ぅ……ぅうん…………、…………?)
「あら」
すると先ほどまで気を失っていた佐夜が目を覚ます。
(アレ? 確か俺は………)
「やっと目が覚めたわね。お寝坊さん」
佐夜が自分の事を俺と言っているのはこの際スルーする美里。
(うわ、何か体が勝手に動いてる? ……あ、美里さんか)
「当たり~。それで佐夜、何で気絶したか覚えてる?」
(えっと確か何か新に襲われた様な? ってその後大丈夫だったのか?)
「何とかね。佐夜が気絶してそのまま殺される寸前で何とか時止めして脱出したわ。その後リオちゃんから借りた神玉を使って新君を正気に戻したわ。……ちょっと脱出するタイミングが遅れ首に痣が出来てるけど男なんだし気にしないわよね?」
(そっか。……って痣!? ぅわ、青くは無いけど手形がはっきり出てる!?)
ふと幽体化している身体で自分の本体を見ると首に痣が出ていた。これでも一応治療済みらしいが後は自然治癒に任せるしかないらしい。どんだけ強い力で絞めてたんだよ!?
「って事で佐夜が目覚めたから私はもう引っ込むね」
(え、ちょっと待てよ。ちゃんと状況説明プリーズ!?)
すると佐夜本人が目を覚ましたという事で美里がいきなり引っ込んだ。
「うおぅっ。いきなり代わる奴がいるか!?」
(ここにいるわ~)
「暢気すぎる!?」
すると当然佐夜本人が表に出てくるので一瞬バランスを崩しかける。
(いや、ね。佐夜の身体って動かしやすいんだけど何か長時間いると消えそうなのよ)
「消えそうって成仏すんの?」
(ううん。多分吸収されちゃうんじゃないかな佐夜に?)
「え、そんな事になったら俺、完全に女の子になっちゃうじゃん!?」
ただでさえ現時点でも憑依された時点で女の身体になっているのに美里が吸収されるという事は24時間365日完全に女性になってしまうという事だ。
(だから緊急時はともかくなるべく戦闘中に気絶なんかしないでよ?)
「わ、分かった」
とりあえず了承するが流石に何時気絶するなんて誰にも分からないだろうに………。
ともあれ佐夜が起きたとこで引き続きアニカの捜索を再開する。
「ひ、久しぶりに女の子の身体になったから左右に揺られて胸が重い……っ」
(デブって言うなぁ!)
「そんな事言ってねぇ!?」
……身体が女の子になっているので胸の重みで偶に左右に揺られるのは仕方ないだろう。
※:今回はここまで
クー「………イェーイ」
マロン「何してんの?」
クー「………とりあえずアピール? 理事長もやる?」
マロン「そんなので出番が増えるならっ」
2人揃って、
マロン・クー「「イェーイ!」」
作者「なんだこれ?(ゆっくり風)」




